秋にふさわしいしみじみとしたドラマ「宙わたる教室」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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以前は夏ドラマと言えば海辺を舞台にしていたり、秋ドラマはクリスマスに向けた恋愛ドラマだったりと連ドラにも季節感があったものですが、今はそんなことはお構い無しな感じになってしまいました。




そういう意味では定時制高校を舞台にしたヒューマンドラマをしみじみと見せてくれるこのドラマは秋の夜長に見るにふさわしいドラマと言えます。




NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第2話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…吉川久岳




今回は生徒の中でアンジェラ(ガウ)とマリ(山﨑七海)がフィーチャーされました。



2人には共通点があって2人ともフィリピン人とのハーフで差別や偏見などに苦しめられてきました。





アンジェラは夫とフィリピン料理屋をやっていますが、ちゃんと勉強し直したくて、夜は娘に代わってもらい通学していました。




しかし、なかなか成績は思わしくなくて、3年生になれるか微妙な感じでした。




そんな中、マリが座っている席に全日制で座っている黒田という子がペンケースがなくなり、マリが盗んだと疑われるというもめ事が起きます。




マリは身に覚えがないと言いますが、黒田らはイヤ~な感じで疑い続けます。




そして、事件は起き、夜の校内で黒田をアンジェラが突き飛ばしてケガをさせてしまいます。




怒った黒田と家族はアンジェラの退学を要求して来ます。

アンジェラはそれを受け入れようとしますが、藤竹(窪田正孝)はマリからホントは何があったかを聞きます。




黒田はペンケースのことでマリにからんできて、疑ったあげく、マリが自分のペンケースを見せたらこんな安物と一緒にするなと放り投げたのです。




妹からプレゼントされたペンケースを粗末に扱われバカにされて、カッときたマリはカッターナイフで黒田に切りつけようとしました。




その一部始終を部屋の外で見ていたアンジェラは、マリをかばって黒田を先に突き飛ばしたのでした。




定時制で学んで先生になりたいというマリの夢をかなえさせたくて、自分の夢なんかとアンジェラは思ってしまったようです。





藤竹は冷静に夢に優劣はないと、実に藤竹らしいことを言って、そんなアンジェラを諭しました。




そばで聞いていた岳人(小林虎之介)は悪いのは盗んだヤツだろう!そいつが見つかってないのにやめんのか!と義憤にかられ、




翌日、全日制の生徒に校庭から叫んで、

盗んだ犯人は白状するように訴えかけました。




このまっすぐな熱さは小林虎之介の真骨頂!岳人のグッジョブで盗んだ犯人から売り飛ばすよう命じられていた後輩が名乗り出てくれました。




何のことはない、黒田といつもつるんでいた谷口という子が黒田に嫉妬して彼氏からのプレゼントのペンケースを盗んだのでした。




岳人が1人でやっていた科学部の実験にアンジェラも加わりました。

こうして1人ずつ増えていきそうですね。



心ない差別や偏見は無くなりはしないけど、何か夢中になれるものがあったり、夢に向かって努力できたら素敵だというのを、実験に成功し無邪気に喜ぶ岳人やアンジェラの笑顔が語ってくれているようでした。



生徒たちに寄り添いサポートする藤竹のスタンスが素敵ですね。

いいドラマです。




第2話の評価は…8