科学部の轍を書くことに…「宙わたる教室」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回もいい話でした。科学がらみのエピソードがうまくハマっていて、生徒が科学部に入ることで変わっていくことを丁寧に描いてくれました。





火星の夕焼けは青いというのは知りませんでしたし、生徒が前向きになってくれるのを見届けるのは、いいな~と思いました。




NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第3話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…吉川久岳



話の内容はかなりシビアではありましたね。今回フィーチャーされた佳純(伊東蒼)はかなり深刻な状況の中にありました。




起立性調節障害の佳純は朝起きられず、定時制に編入はしたものの、人とは接触できずに、登校しては保健室に来て、ベッドに寝ているのでした。




養護教諭の佐久間(木村文乃)はそれを容認してますが、保健室のノートに佳純が書いている文章の意味がわからず、藤竹(窪田正孝)に相談します。




藤竹は佳純が「火星の人」の愛読者と気付き、返答をノートに書きます。




佳純は科学部に興味を抱き始めるのですが、それを阻むのが、佳純のように頻繁に保健室にやってきてリスカもしている真耶(菊地姫奈)でした。




真耶は佳純は自分と一緒と引き込もうとしますが、佳純からクスリをもらってオーバードーズしたりと危うい存在。




以前は救命救急の看護師だった佐久間は養護教諭になって早々に、トラブルメーカーに気をとられて、もう1人が自殺してしまうという苦い経験があり、それを繰り返さないために佳純を気にして、真耶には厳しめに接するのでした。




真耶は誰かにかまってもらえれば良いので、佳純が心配して探しに行ったら、早くも親しくなっているくらいで、佳純とは似て非なる存在だったのです。




佳純が科学部に加わり、火星の青い夕暮れを再現する実験にも参加し、自分なりの考えもアドバイスできて成功するさまは、見ていて感動的でした。




綺麗ごとではなく、佳純が変わっていくさまを丁寧に描いていて説得力がありました。





伊東蒼は「新宿野戦病院」とは別人のようで、佳純のデリケートさをよく演じていました。




今回もあくまで自分のテリトリーで生徒に寄り添い、仲間に引き入れていく藤竹のスタンスが良かったです。





第3話の評価は…8