群像劇としても秀逸…「無能の鷹」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、ベテラン脚本家根本ノンジの筆さばきの妙で、ヒロインの鷹野(菜々緒)のキャラ描写の面白さのみならず、




周りの人物や、その回のゲストもきちんとキャラが描きこまれていて、群像劇のお仕事ドラマとしてよくできています。




テレビ朝日  金曜23時15分

「無能の鷹」第3話(10月25日放送)


主演…菜々緒

脚本…根本ノンジ

演出…棚澤孝義



今回は社内CIAと呼ばれる情報通の鵜飼(さとうほなみ)がフィーチャーされた回でした。



鵜飼にとって鷹野は謎だらけで、無能に見せて実は有能で、能ある鷹は爪を隠すなのではと怪しんでいます。




なので、鷹野を自分の商談に一緒に来るように誘います。




…で、鶸田(塩野瑛久)と3人で向かった先は、社長(本多力)が「フリーダム!」が口癖で、部下たちに自由を押しつける会社でした。




鵜飼は怖い顔をしているし、鶸田のプレゼンはつまらないとつれなくされてすぐ帰る羽目に。




今回面白かったのは鵜飼と開発部の鵙尾(土居志央梨)が同期で高校も一緒だったのに、今では喧嘩ばかりする仲になっていることで、




仕事に対する向き合い方の違いが、それぞれの性格が反映されたもので、自分が開発中の経費精算システムのアプリのテストユーザーとして適任と鷹野を頼りにする鵙尾と、営業部の仕事があるからと

やらせまいとする鵜飼はその対比がよくあらわされていました。




自分は何のために会社に尽くしてきたのかわからなくなり落ち込んだ鵜飼を、鷹野はフリーダムの社長への商談に誘います。




今回の傑作なシーンは鷹野が音楽を流し、ラップで鵜飼や鶸田がプレゼンし、先方の若手社員も乗ってくるシーンでした。



社員にフリーダムを押しつけてきたことに社長も気づくのでした。




無意識で鷹野がやってることが物事を良くしていく珍妙な展開が良かったです。



鵙尾と鵜飼は今でも認めあい、実は仲が良いのを匂わせ終わったのも洒落てましたね。




第3話の評価は…7