3話のラストで、このドラマもこの枠の恋愛ドラマにありがちな三角関係や四角関係をめぐる話になってしまうのか?と危惧しましたが、
4話を見て、そうはなりそうもないのでホッとしました。
TBS 火曜22時
「あのクズを殴ってやりたいんだ」第4話(10月29日放送)
主演…奈緒
脚本…泉澤陽子
演出…石井康晴
今回を見て、このドラマが他の恋愛ドラマと何が違い、ユニークなのかがより明確になった気がします。
それはほこ美(奈緒)にとっても、海里(玉森裕太)にとっても、ゆい(岡崎紗絵)にとっても恋を阻むのはボクシングであるということです。
特に皮肉なのはほこ美はボクシングに魅了されていくのに、海里は兄と慕う大地(大東駿介)を自分のパンチで死なせてしまったトラウマゆえにあんなに好きだったボクシングに背を向けざるをえなくなっているという反比例さでした。
ゆいは自分もボクサーになりたかったけど網膜剥離で諦めなければならなくなり
、海里に夢を託してセコンドになったのでした。
そしたら、大地の死により、海里はボクシングをやめ、自分ももうセコンドにはつかなくなりました。
7年の歳月を経て、ほこ美がボクシングを習い始めて、ゆいは期待の女性ボクサーの試合に久々にセコンドにつくことに。
ようやくまたトレーナーとして前に歩み出そうとなったのです。
そんな姿を見てもらいたくてゆいは海里に試合のチケットを渡し、見にきてと頼みます。
海里は会場に足を運びますが、やはりトラウマから吐き気がして試合は見られません。しかし、再スタートしたゆいのために見たと嘘をつきます。
そんな自分への苛立ちからか、海里は試合後のリングに上がってみたほこ美にツラい言葉をぶつけます。
海里のボクシングへのトラウマが恋の行く手に大きく立ちはだかり、この先どう解消されるのかという興味がわきました。
更に、ほこ美の同僚の撫(玉井詩織)がほこ美への敵意をむき出しにしました。
海里のアシスタントの悟(倉悠貴)もどうも怪しいです。
この2人がキーマンにもなりそうです。
第4話の評価は…7