生徒たちの区別がつき始めた…「御上先生」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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歳は取りたくないなと思うことの1つに若い人がみんな同じに見えてしまうという現象があります。




なので学園ものでいろんな人が出ているとなかなかどの役を誰が演じているか見分けがつきにくいというのが悩みです。




しかし、今回は神崎(奥平大兼)以外の生徒のキャラも立ってきて、だいぶ見分けがつく子が増えてきました。




TBS  日曜21時

「御上先生」第3話


主演…松坂桃李

脚本…詩森ろば

演出…宮崎陽平




前回、古代理事長(北村一輝)になぜ自分が記事にした不倫で女性の冴島(常盤貴子)だけが辞めたのかを問い詰めた神崎は、その後いなくなって問題になりました。




冴島本人にも直に会って聞きますが、自分が予備校への出向を拒んだだけと答えます。

神崎は不倫自体に疑いを向けますが、そこは否定されてしまいます。




教室に戻った神崎にクラスメイトはざわつきますが、その対応ぶりで、それぞれのキャラクターが際立ち始めました。




それは御上(松坂桃李)が生徒たちが自分たちで考える自主性を重んじているからです。




明るくお調子者っぽい次元(窪塚愛流)は、聞きたいことがあったら神崎に聞こうと水を向け、



帰国子女の倉吉(影山優佳)が聞こうとすると、そんなことで授業の時間を削られるのがイヤな櫻井(永瀬莉子)はさえぎろうとします。




倉吉は私のターンだからと譲らず、日本では空気を読まないとダメで自分の意見を言えないと、ディベートをしない日本への不満を口にします。




櫻井は教室を出ていき、藝大を目指していて櫻井をかばう小栗(安斉星来)はその後を追います。



更に父親が元中学教師で、教科書を使わずに自分が作った教材で指導し学校を追われ離婚した東雲(上坂樹里)は、




文科省官僚の御上に教科書検定制度についての不満をぶつけます。




御上はぴしゃりとそれと東雲の家族のことは関係ないとはねつけます。




教科書検定制度の功罪を語るには、まずどうしてかを調べるために東雲をかばう冨永(蒔田彩珠)は中学校指導要綱ではどう書かれているかを映し出して言及します。




これまであまたあった学園ドラマで教科書検定制度や指導要綱について取り上げた作品があったでしょうか?

当たり前のように来てしまった学校教育の根っこの部分に切り込もうとする凄みを今回も感じました。




御上は優秀な彼らを巧みに利用して何かを世に問おうとしているんでしょうね。




冒頭の弓弦(堀田真由)との会話の続きで、テロを起こしても1ミリも変わらぬ愚かさを口にしていましたから、いかにシュアに事を進めるかなんでしょう。




御上が度々見ている幻影は御上の兄(新原泰佑)で、放送室から何かを校内に話した末に自死したことがわかりました。




兄の遺志を継ごうとしているようで、ラストに槙野(岡田将生)が墓参りしていたのもその兄の墓なんでしょうか。




となれば、御上は槙野とも組んで何かを企んでいるのかもしれません。




まだまだ先の展開がわからず、楽しみでなりません。

3話の評価は…8