今回は有能な弁護士だった亡き父親(藤井隆)のようにはなれず苦しんでいる虎太郎(高杉真宙)と、
依頼人で頑固な和菓子職人の父親・英和(角野卓造)に反発する息子・和輝(草川拓弥)とがリンクする話でした。
後継ぎ息子はつらいし、大変だよねって話です。
テレビ東京 金曜21時
「法廷のドラゴン」第5話
主演…上白石萌音
脚本…戸田山雅司
演出…片山雄一
将棋の名人戦でも出される和菓子屋雁湖堂の一徹餅。
それをもっと売るためにネット通販会社クイーンマルシェと契約し、レシピを伝えて大量生産していたのですが、
その味が店で売っているのと違うことに英和が気づきSNSに文句を書いたら、逆に契約違反で訴えられてしまいます。
その弁護を虎太郎は頼まれました。
製造を委託されている会社に聞くと、レシピ通りに作り、成分も味覚分析も一致しているとデータを見せられます。
竜美(上白石萌音)いわく、将棋では「銀冠穴熊」と呼ばれる堅い守りでこれは苦戦必至とわかります。
英和に反発し家を出た和輝はクイーンマルシェに勤めていて、すべての和菓子のレシピを提供するなら和解するという提案書を持ってきます。
頑固な英和はつっぱねます。こういう頑固オヤジ役が角野卓造はハマりますね。
竜美はなぜ味が違ったのかを入院中の英和の妻・柚子(かとうかずこ)の話からつきとめます。
それは求肥を作る時の練り上げる時間の違いでした。
竜美は柚子に出廷してもらい3つの一徹餅を食べ比べてもらい、店で作った物を当てさせ、クイーンマルシェのものは、今回練り上げる時間を短くして作った3つめのものと同じでした。
そして、和輝が被告側の証人になり、社長(矢崎広)に命じられて練る時間を短縮したことを明かしました。
これは将棋で言うところの「角成らず」って戦法らしいのですが、それはよくわかりませんでした。
それよりは今回の裁判で虎太郎は、自分を「歩」にたとえ、歩は「と金」になれば強くなるが、そればかりを考えず、歩は歩として前に進めばいいんだと悟るのは良かったですね。
和輝も店に戻り、販売戦略で貢献することにしました。
うまく将棋にからめたエピソードでしたね。
5話の評価は…7