残すところ最終回だけとなり、その直前の今回は、有木野(松田龍平)、織田(中村蒼)、阿川(三上博史)の3人がからんだ中国人誤訳事件にまつわることが明らかになりました。
NHK 火曜22時
「東京サラダボウル」第8話
主演…奈緒、松田龍平
脚本…金沢知樹
演出…川井隼人
織田はバーのマスター張(朝井大智)と幼なじみでつるんでいた不良だったんですね。
補導される時にその頃少年課だった豊角(三浦誠己)に人生をやり直せと諭され、同じ警察官の道に進んだようです。
その恩義もあって織田は監察官となった豊角から相棒の阿川の内偵を頼まれ断れなかったのでしょう。
阿川は中国人の裏組織とつながっていて、中国語が堪能なので通訳を取調べに立ち会わせず、自分で訳して織田に書き取らせていました。
しかもその様子を録画も録音もさせなかったのです。
豊角は織田に取り調べの様子を盗撮させ、それを中国語が堪能な有木野に訳させました。
すると阿川が自分が裏組織とつながっているのを隠すように誤訳をしていることが明らかになります。
誤訳のせいで罪のない中国人が罪をかぶる冤罪もあったようで、弁護士の伊村(安藤玉恵)は彼らを救うべく戦っていて、そのことを知らされ罪悪感にさいなまれた織田は阿川に関する誤訳の報告書を伊村に渡し、このネタを握りつぶされないよう雑誌にリークもしました。
ただ、前回殺されたリー・モンチが言っていたことだけは外に流さず、阿川もそれだけは流さないように織田に頼みこんでいました。
阿川は織田に何を耳打ちしたんでしょう?リー・モンチが自分は警察の弱みを握っていると言ったのは何のことだったんでしょう?
ボランティア(絃瀬聡一)と阿川はつながっていたようですが、阿川は悪人ではなく潜り込んで何かを暴くつもりでは?と予想します。
監察官にあそこまで暴かれて、なぜ警察をやめず、また復帰できているのかも謎ですし、
織田が自殺か他殺かもまだわかってはいません。
織田がずっと有木野を支えて腕をつかんでいたかった思いは、鴻田(奈緒)に受け継がれました。
中村蒼の複雑な思いを演じるナイーブな演技が見事でしたね。
恋人が堕ちていくのを食い止められず苦悶する松田龍平の細やかな心理描写も秀逸でした。
そして、なんと言っても圧倒的な三上博史の存在感!
きっと何か裏があるに違いないと思います。
最終回が楽しみです。
8話の評価は…8