冬ドラマアカデミー賞、最後は最優秀作品賞なります。
記事の最後につけている10点満点の評価の平均値でランキングを作り、その1位が最優秀作品賞ということになります。
10位からカウントダウンしながら、各作品を簡単に振り返っていきます。
なお、記事はリタイアしましたが、実は最終回まで見続けていた作品が4本あります。
板垣李光人、中島裕翔主演
「秘密 THE TOP SECRET」
上川隆也主演
「問題物件」
小野花梨主演
「私の知らない私」
関水渚主演
「家政婦クロミは腐った家族を許さない」
記事はやめてしまいましたが、見続けていたという意味ではこの4本はランキング次点とします。
では、10位から…
10位
上白石萌音主演
「法廷のドラゴン」…6.50
7*7*6*7*7*6*6*6
あまたある弁護士ものの中でも元棋士という特殊な設定が活かされたユニークなアプローチの作品でした。
ベテラン戸田山雅司の脚本がそつなく手堅かったですね。
上白石萌音と高杉真宙、小林聡美のトリオのバランスも良かったです。
9位
清野菜名主演
「119 エマージェンシーコール」…6.73
7*6*8*8*7*7*6*7*7*5*6
回によって評価にばらつきがありますね。メイン脚本の橋本夏の担当回は低く、サブの小柳啓伍の回が高かったです。
通報者と指令管制官とのやりとりに徹するか、徹しないかの違いで、あえて徹して描く努力をした小柳啓伍の回が優れていました。
8位
赤楚衛二主演
「相続探偵」…7.00
7*7*7*7*6*7*7*7*8*7
こちらは脚本家西荻弓絵が書いた原作を西荻自身が脚本にした珍しいケースでした。原作者との間で不幸な出来事があった日本テレビにしたら何よりの作品だったわけです。
相続に特化した案件を元弁護士の赤楚衛二演じる探偵が矢本悠馬、桜田ひよりらと解決していくのは、それぞれ個性的な演技を見せて楽しんで見られました。
飄々した中にクレバーさをのぞかせる主人公は赤楚衛二にハマり役でした。
7位
唐沢寿明主演
「プライベートバンカー」…7.11
7*8*8*7*7*7*7*7*8
欲望渦巻く資産家一家でしたたかに立ち回る主人公を唐沢寿明が淡々と演じ、凄みをのぞかせるあたりは流石ベテランのなせるわざでした。
資産運用や巧妙な脱税など、スキームを毎回丁寧に説明してくれて、そちらも興味深かったです。
6位
芳根京子主演
「まどか26歳、研修医やってます!」…7.20
6*7*8*8*7*6*7*7*8*8
研修医が順々に各科を回って行く中で医師として成長していくさまを描いた作品でした。
こちらはベテラン脚本家前川洋一がメインとなり複数の脚本家が担当しましたが、目配りが行き届いていて回によるクオリティーのばらつきは少なく研修医にも指導医にも共感が持てる群像劇になっていました。
5位
香取慎吾主演
「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」…7.27
6*6*7*8*6*9*8*7*7*8*8
蛭田直美が脚本を担当した回に限れば平均8.0なんですがね。
序盤は主人公の設定がイマイチ受け入れづらく中途半端でした。
しかし、蛭田が担当した回はホームドラマ色がグッと強まり、特に6話は9をつけるほど素晴らしい回でした。
同じ設定でも脚本家の力量でこんなにも違うものになるのかという典型例になりましたね。
4位
広瀬すず主演
「クジャクのダンス、誰が見た?」…7.50
8*8*8*8*7*7*7*7*8*7
前半はスゴい勢いでグイグイ話が進みましたが、その分、中盤から失速した感じは否めませんでした。
怪しげな人物をことさら怪しげに見せようとしてのも気になりましたし、その割にネットで多く指摘されていた通りの2人が犯人でしたね。
ただ、広瀬すずはじめ周りを固めた脇役陣の演技は主演クラスが揃っていたので見ごたえがありました。
TOP3は次の記事で。