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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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余命わずかの羽毛田(三浦貴大)が、灰江(赤楚衛二)と手を組むことになり、灰江の実父で今は最高裁判事の地鶏(加藤雅也)に立ち向かうことになりました。




元総理で政界のドン浅葉(山田明郷)の娘婿である地鶏は巨悪と呼ぶべき手ごわい相手でハラハラする展開になりました。




日本テレビ 土曜21時

「相続探偵」第9話


主演…赤楚衛二

脚本…西荻弓絵

演出…菅原伸太郎




バス運転手だった灰江の養父(鈴木浩介)が起こしたとされる事故は強風によるものだったのに、死人に口無しで居眠り運転とねじ曲げられました。




そのために乗客への賠償を背負わされたのです。実はその裁判を担当した煤田(水橋研二)に圧力をかけ誤判させたのは地鶏でした。





灰江は養父の無念を晴らすべく弁護士になり、その真実に迫ろうとしましたが、

それを察知した地鶏が手を回して、弁護士資格を剥奪するように仕向けました。




弁護士でなくなっても灰江は諦めずに、事故原因の分析を頼むべく科捜研のエースだった朝永(矢本悠馬)に協力を求めましたが、そのせいで朝永も科捜研にいられなくなりました。




今は退官し田舎暮らしをする煤田に証言を求めますが、煤田には地鶏から圧力がかかっていて、家にこもりきりになってしまいます。




疑惑記事を羽毛田が出そうとしますが、出版社に圧力がかかりどこも載せてはくれません。




仕方なくネットに記事をあげインフルエンサーやユーチューバーたちが動画でそれを取り上げ拡散してくれました。




羽毛田は浅葉の孫のスキャンダルをつかんでいてその記事も出しました。

そのせいで命を狙われる羽毛田。

遺言書をのこして殺される覚悟はできていました。




憎々しいだけだった羽毛田が、どんどんヒーローっぽくなっていき、三浦貴大の演技に感心しました。




ここに来て、赤楚衛二も矢本悠馬も桜田ひよりも演技力を発揮し始めました。




あと、これまで触れてませんでしたが地鶏の手先になって灰江の動きを伝えている福士を演じる落合モトキがコミカルとシリアスのバランスが絶妙な演技を見せています。器用な人ですね。




さて、最終回でいかに巨悪を倒すか、楽しみです。




9話の評価は…8










序盤の記事ではなんでこの主人公が「日本一の最低男」なんだ、根はいいヤツじゃないかと何度か文句をつけてしまいましたが、




そのタイトルの意味が最終回で見事に回収されましたね。

なるほどそういうことかと感心しました。




フジテレビ 木曜22時

「日本一の最低男~私の家族はニセモノだった~」最終回


主演…香取慎吾

脚本…蛭田直美、大石哲也

演出…及川拓郎





前回、長谷川区長(堺正章)のパワハラ映像を注目を集めた野上(ヘイテツ)との対談生配信中に流した一平(香取慎吾)。




長谷川区長のもとには取材陣が詰めかけ真偽を問いただします。

苦しい言い訳をする長谷川はその場で倒れてしまいます。




転んでもただではおかないしたたかな長谷川は黒岩(橋本じゅん)に自分の代わりに立候補してもらい、院政をしこうと企みます。





元々、あと1期長谷川にやってもらったら自分がなる気だった黒岩は快諾します。




しかし、区長選も頼むと黒岩が言うと、秘書の真壁(安田顕)は別の議員の秘書になるからと断りました。




鼻のきく黒岩は真壁が何かを企んでいるのではと怪しみます。




一平は長谷川を口撃したのと同じように相変わらず口汚く黒岩をディスり、ヘイテツと組んで黒岩の娘婿のいる建設会社との癒着を暴いたりします。

暴露系の下品な感じを貫きます。




黒岩はイヤだし、かと言って一平もな~という人々は真壁を擁立し、真壁も立候補し三つ巴の戦いとなります。




黒岩についていた区議たちも、直接世話になったのは真壁なので、真壁の方についてしまいました。




変わらず下卑た選挙戦を続ける一平は#日本一の最低男とハッシュタグを付けられSNSで誹謗中傷されます。




実は長谷川区長のパワハラを告発するべく映像を集めたのは真壁で、それを握りつぶされないように、一平が一計を案じて生配信で流したのでした。




真壁に立候補を促し、自分は最低男を演じて、真壁に票が行くようにしたのも一平の企みでした。




最後の街頭演説で、一平がいろいろやってあげた人々や正助(志尊淳)親子や都(冨永愛)、野上が応援につめかけている中、それでも一平は最低男ぶりを貫きます。




あえて毒を吐く香取慎吾の演技にグッと来ましたね。

真壁が自分の器の小ささを痛感していましたが、悪者になるのも辞さない覚悟、その強さは感動的でした。




そこにいる人々も一平はそんな人ではないとわかっている感じがその感動を高めました。




序盤でリタイアせず見続けてきて良かったです。

最終回の評価は…8













どの科の専攻医になるか迷い悩んでいたまどか(芳根京子)でしたが、なるほどその科を選んだか!と



意外ではありましたが、理由を聞けば納得の選択でもありました。




TBS  火曜22時

「まどか26歳、研修医やってます!」最終回


主演…芳根京子

脚本…前川洋一

演出…井村太一




泌尿器科医の角田(奥田瑛二)はすい臓がんでした。その手術の執刀を角田は菅野(鈴木伸之)に依頼します。




菅野は気後れして断わろうとしますが、まどかに逃げないでくださいと背中を押されて執刀することにします。



手術当日、救急があり城崎(佐藤隆太)や西山(赤堀雅秋)はそちらにかかりきりでサポートに入れず、菅野は本郷(溝端淳平)ら同期の協力で難しい手術も何とか切り抜けます。




前回の記事でも触れましたが、末期の肝臓がんの吉岡を演じる金田明夫は3話でまどかが消化器外科研修の時に亡くなった患者役の小久保寿人同様に、ホントに死期の近い人のようなリアルな演技を見せてくれました。




最期まで笑顔で明るくいたいと言う吉岡でしたが、夜1人でいると死の恐怖に怯えているようで、まどかは時間があれば顔を出すように心がけ、ベイスターズの牧選手のサインボールを元気づけるために渡しました。




しかし、まどかが忙しくなって顔を出せない間に吉岡は亡くなってしまいました。



娘さんの話ではちゃんと臨終の時も笑顔を見せ亡くなったそうです。




返してもらったサインボールのケースには吉岡からのメッセージが入っていました。

これには泣けましたね。




ちなみに今回の脚本も3話と同じ、メイン脚本の前川洋一でした。




角田が担っていた医局長は手塚(木村多江)が引き継ぐことになり、西山や城崎にも協力を求めました。




このドラマは研修医にも指導医たちにも1人1人に目配りがされ、共感できる人物ばかりで、その点でも優れた群像劇でした。




まどかが指導医たちから言われたアドバイスを振り返る回想シーンがありましたが、みんないいこと言うな~と改めて感心しました。




そんなアドバイスもふまえて、自分のやりたいことを一番できるのは泌尿器科だと判断し、まどかは泌尿器科を専攻すると角田に告げます。




おまけのような菅野との恋も、菅野が行く島の診療所は分院になったので、菅野は今の病院と行ったり来たりになることに。

お互い好きな気持ちを告白しあい、めでたしめでたしでした。




医師不足の現実はもっとシビアなんでしょうが、今どきの若者と指導する側はいかに接して教え導けばいいのか、とてもためになるドラマでした。




最終回の評価は…8