連ドラについてじっくり語るブログ -13ページ目

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回はヒロイン鴻田(奈緒)が少女時代、どんな子だったのか?なぜ警察官になろうと思ったのか?が紐解かれました。




幼い鴻田を母親(星野真里)は誰とでも繋がれるスゴい力を持っていると褒めるシーンが印象的でした。

それは大人になった今も、遺憾無く発揮されているのがよくわかりましたね。




NHK  火曜22時

「東京サラダボウル」第6話


主演…奈緒、松田龍平

脚本…金沢知樹

演出…津田温子



鴻田の少女時代は既に鴻田らしさが多々うかがえて、今の鴻田の根っこはこのエピソードからなんだとよくわかりました。



鴻田が生まれ育ったのは九州の福岡。

家は在日韓国人が住むコリアンタウンの近くでした。




少女の頃から誰とでも分け隔てなく仲良くなれる鴻田は、韓国食材店で働くスヒョンと仲良くなり、姉のように慕っていました。



スヒョンは東京の美大に進むのが夢でしたが、スヒョンの父親はその学費捻出のために密輸を手伝ってしまい、警察に検挙されてしまいます。




それ以来、スヒョンとの交流は途絶えてしまいます。

鴻田にとってはツラい思い出で、だからこそ今の国籍を問わず外国人に寄り添おうとする姿勢につながっているのでした。




スヒョンとの思い出を聞いた有木野(松田龍平)は、なぜ鴻田は警察官になろうと思ったのかを聞きます。




8年前に通り魔事件に遭遇した鴻田は、犯人が襲いかかろうとする母親と幼児を助けようとしました。




とはいえ足がすくみ、危ういところを1人の警官が助けてくれて、その警官に勇気を褒められたのでした。



それがきっかけで自分も人を救えるようになりたいと思ったそうです。




その警官は有木野の元警官の織田(中村蒼)でした。

鴻田と有木野の過去が織田によって皮肉にもつながったのです。




まだ巡査時代の八柳(阿部進之介)や有木野の管轄エリアで、その通り魔事件は起き、八柳は負傷、有木野が心配で織田は駆けつけたようです。




なぜ、織田は自ら命を絶ったのか?

そのあたりは次回以降明らかになるようです。




そして、有木野が刑事を辞めるきっかけになった誤訳事件に関わっていた阿川刑事(三上博史)が、鴻田の相棒になるようです。




いよいよ三上博史が出てきましたね。

楽しみが増しました。




6話の評価は…8





真実がわかればわかるほど貝沼(國村隼)の所業がただただおぞましいですね。




何なんだ、この人~!と人物背景がよくわからないままなので不気味でなりません。




フジテレビ 月曜22時

「秘密 THE TOP SECRET」第3話


主演…板垣李光人、中島裕翔

脚本…佐藤嗣麻子

演出…松本佳奈




薪(板垣李光人)が手にかけた鈴木(中島裕翔)と顔がそっくりの新人、青木(中島裕翔 二役)が第九に入ってきます。




MRI捜査に憧れを持ち、第九に入るのが夢だったという青木ですが、素直で映像からの影響を受けやすそうな青木に、薪は向かないから異動した方がよいと厳しめにあたります。




しかし、やる気に満ちた青木は脱落せずに続けていきます。




女性2人も加わった第九のメンバーは、おぞましい映像を見ても大丈夫なタフな面々です。




そんな中で少年院にいた少年たちが次々に自殺する事件が…




その脳を見ていくと少年院で彼らに催眠のようなものをかけた男がいて、それは貝沼でした。




こんなこともしていたのか、って感じでしたが、もう1人まだ自殺していない少年がいるとわかり、彼を救いに薪が向かいます。



そのヘリに青木も乗り込み、青木がパイロットに。

この向かう途中で、青木の様子がおかしくなり、青木は自分と似ていた鈴木の脳のデータを見てしまったようです。




そこには貝沼についての映像を見た鈴木の記憶も入っていて、青木は半狂乱に。




操縦もそっちのけで、普通なら墜落しますけどね(笑)

ちょっと無理やりすぎてこのシーンには萎えました。




今さら見るのか?ですが、鈴木の脳にある貝沼の死ぬ直前の告白を薪は見ることに。




貝沼は記憶をなくしてしまう病気らしく、記憶がある内に、大好きな薪に自分についての記憶をとどめてほしくて…と告白していました。




殺した28人の少年はみな薪に似た美少年だったようです。

何だ、それ!おぞましい!



まだまだわからない部分はありますが、この毒々しさは中毒性がありますね。つい見てしまいます。




中島裕翔は巧みに鈴木と青木を演じわけてますね。




3話の評価は…7





このドラマでは通報者側の映像は見せずに電話を通しての声だけ聞こえるという演出を貫いています。




通報者はみな声優さんが演じているようですが、声優さんの力量によって、やけに芝居がかったしゃべりをする人もあれば、




電話の向こうの緊迫した状況がリアルに伝わってくる人もいます。

今回のクライマックスのエピソードで父親が心筋梗塞になった夫婦の声を演じた島崎信長と井上麻里奈は見事でしたね。




電話を受ける与呉役の一ノ瀬颯の演技も良かったんですが、書き添えておきます。




フジテレビ 月曜21時

「119エマージェンシーコール」第4話


主演…清野菜名

脚本…小柳啓伍

演出…水田成英




今回は救命救急士の資格を持ち元救急隊員だった与呉がフィーチャーされました。




これまで3話と脚本担当が変わりましたが、通報者とのやりとりのウエイトが一番多い回でした。




本来描くべきはそこだと思うので歓迎すべき方向性ですね。




今回テーマとなったのは通報者に「絶対に助ける」と言ってよいかという点でした。




幼い頃、家が火事になった時、通報したら管制員に「絶対に助ける」と言われ勇気付けられた過去がある粕原(清野菜名)は自分もそうありたいと、とかく簡単に言ってしまいがちです。




しかし、いくらそれを言ってもかなわない時もあります。実際高齢な主婦から夫の様子が変だと通報があり、やりとりする間にも容態は悪化、




救急車が着くまで粕原は通報者に心臓マッサージをするよう求めますが、高齢なので無理をさせられず、亡くなってしまうということがありました。



そんな粕原に与呉は簡単に「絶対に助ける」と言うべきではないと苦言を呈します。




かつて救急隊員をしていた頃、与呉は「絶対に助ける」と少女に約束したのにその親を助けられなかった苦い過去があったのです。




新島(見上愛)はここぞという時に言いたいと言うし、

堂島(佐藤浩市)はそう言いたくなったら言えばいいんだと考え方は人それぞれです。




…で、クライマックスのエピソードに。

サービスエリアから同行している妻の父親の様子がおかしいと与呉に通報が…。



話すうちに心筋梗塞を起こしているらしいとわかりAEDを持ってこさせ、それでもダメなら心臓マッサージをさせます。




夫が救急センターへ運転する間、妻は必死に心臓マッサージを続けます。




鼓舞するように「イチ!ニ!イチ!ニ!」と言い続ける与呉。

「絶対に助けますから!」と言ってしまいます。




まるで自分もその場にいてやりとりを聞いているような臨場感。かたずをのんで見守り、こちらも息苦しくなるほどでした。




一ノ瀬颯はキャリアを積んで成長しましたね。良かったです。




4話の評価は…8