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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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歌の特番で1週休んでの第8話。

前回同様にこういう牧野(松下洸平)と、生徒や保護者とのからみを見たかった!という私めがこのドラマに求める通りの内容でした。



もっと早い段階に今回のような内容のものを放送できていたらと悔やまれます。




日本テレビ  土曜21時

「放課後カルテ」第8話


主演…松下洸平

脚本…ひかわかよ

演出…鈴木勇馬




今回は芳野(ホラン千秋)が担任の1年2組の生徒のエピソードでした。




真愛というその女の子は自宅では普通に両親と会話をしているのに、登校すると固まってしまいクラスメイトとも先生とも話せなくなってしまうのです。




家では明るく活発なので父親(猪塚健太)は大して気にはしてませんが、送り迎えをしている母親の彩(野波麻帆)は心配でなりません。




音楽会は近いのですが、今のままでは全く歌えそうにありませんし、いじめにもあいかねません。




芳野に相談し、芳野は牧野にアドバイスを求めます。




牧野の見たては「場面緘黙」という子どもに稀に見受けられる不安症の1つでした。




不安にかられてしまうと、その場所では急に声が出せなくなってしまうというものだそうです。




今はメンタルヘルスが進んでいて、そういった心の病がはっきりしていますが、われわれの子どもの頃なら、極度な人見知りくらいで済まされてしまっていたかもしれませんね。




改善に向けて、牧野も加わり彩や芳野の

努力が始まりました。




まだ1年生の真愛に親しまれるために牧野は笑顔を作ったり、交換ノートをしたり、柄にもないことをします。




生徒のために不器用ながら寄り添おうとする牧野の成長ぶりは嬉しいものがありました。




話したくても歌いたくてもできない自分を嘆き悲しむ真愛に、彩が涙ながらに真愛はこんなこともあんなこともできるよと力づけるシーンは感動的でした。




前の席の女の子とも手紙のやりとりもできるようになり、その女の子のとなりで真愛も両親や牧野が見守る中、音楽会でステージに立ちました。



1人、歌わず、踊りもしない真愛にヒヤヒヤしますが、最後の最後に一緒に手をあげ、口をあけることもできました。




思わずもらい泣きしましたね。

そう簡単には治らないでしょうからリアルでした。




いい回でした。

このまま最後まで行ってほしいです。




第8話の評価は…8












話はいろいろ動き出しましたが、その分ホームドラマ的な要素は薄まりざるをえなくて、そこにどうしても物足りなさを感じてしまいます。




第8話と第9話をまとめての記事にします。





TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第8話、第9話(11月29日、12月6日放送)


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…泉正英(8)、坪井敏雄(9)




愛生(尾野真千子)は釈放されることになり、迎えに来た祥吾(向井理)に渡されてしまうのかと思いきや、



工藤(桜井ユキ)が高田刑事(柿澤勇人)に頼み、裏口から出してくれました。




契約切れても協力してくれる柚留木(岡山天音)に教えられ、愛生は愁人(佐藤大空)のいる佐渡に向かいます。




港に迎えにきていた洸人(柳楽優弥)と再会。

複雑な思いにかられながらの2人の表情が絶妙でした。




自転車の2人乗りで昔がよみがえるのが、実に叙情的でもありました。




そして、愁人との再会。

この時の母性愛あふれ出る尾野真千子の表情が洸人との再会とはまた違ってすごかったですね。




これまでの愁人のツラさを見てきただけに愁人の喜びようにももらい泣きしてしまいました。




8話はここがピーク。

ここからは愛生が愁人を連れていくことで3人の暮らしが終わってしまうことを残念に思う洸人は、偽装死や失踪、偽造戸籍とかではなく祥吾から逃げなくていい方法を探したいと愛生に言いますが、




愛生は祥吾は洸人が想像するより危険な人だからとたしなめます。




そして祥吾の手下の樺島(後藤剛範)に愛生と愁人が連れ去られたらしきところで第9話へ。




第9話では2人は連れ去られたのではなく、祥吾が離婚をしたいからその手続に来てほしいと呼ばれてついていったとわかります。




よく、簡単についていったなと思いましたね。また家に閉じ込められDVされるかもしれないのに…。




祥吾の過去もはっきりしましたね。

児童養護施設で育ち、橘家の長男が病弱のため家を継ぐために養子になったら、




長男は元気になり用無しになったようで、会社の裏側の汚れ仕事をやらされているのかもしれません。




自分には家族なんていないと思っていて、だから家族がいないと言っていた愛生と一緒になったし、それがウソとわかり怒ってもいるようで、唯一血のつながりのある愁人に執着しているようです。




どこか虚無的な祥吾の目つきはそんな背景があるからなんですね。

向井理が淡々とその怖さを出していて、祥吾が出てくると画面に緊張感が走ります。




愁人がいなくなってみっくん(坂東龍汰)は絵を描く気が失せてしまい、せっかく依頼が来た仕事も断ってしまいます。




勇気を出して合鍵を使い愛生を助け出そうとしますが祥吾にはねつけられた洸人は、みっくんに泣きながら詫びます。

ライオンはもう戻ってこないかもしれないと…





このドラマ、あと2話あるようです。

どう展開し、どんな結末が待っているんでしょうか?



8話、9話ともに評価は…7







最終回で実は鷹野(菜々緒)は作り阿呆で、クレバーだったなんてオチはイヤだなと思ってましたが、最後まで鷹野は鷹野のままでいてくれて良かったです。



テレビ朝日  金曜23時15分

「無能の鷹」最終回


主演…菜々緒

脚本…根本ノンジ

演出…村尾嘉昭




寝耳に水で鷹野のいる営業部は会社の業務縮小で無くなってしまい、営業部員はクビになり転職先を探さないといけないという随分乱暴な展開になります。




みな泡をくって転職先を探しだしますが鷹野は泰然自若、事の重大さをあまり理解していません。




そんな中、鶸田(塩野瑛久)と行った商談で間違った部屋に入ってしまい、例によって堂々と会話し、奇跡的に会話が成り立ち新型ロボット開発のヒントを与えることになります。




そのヒントをもとになんとまるで鷹野のような何もしないロボットが作られ、なぜか世界的に評判になってしまいます。




最終回だけに話が大きくなり、まるで夢物語みたいでした。




ロボットはさすがに使えなさすぎて売れなくなりますが、なんと鷹野にはアメリカのシリコンバレーからスカウトがあり、そちらに行くことになります。




ビザもパスポートも知らないのに…(笑)

奇跡的な展開の連続でなんだコレ?って感じでしたが、




結局は使えないとバレてクビになり、なぜか鶸田の転職先に、鷹野もいるというオチでした。




もし続編があるとしたら鷹野と鶸田だけ残って新たな会社での話になるんですかね。




この会社の面々は個性的で良かったので、このメンバーで続編をやってほしいです。




最後まで楽しませてもらいました。会社で鷹野みたいにできたら良いのにという願望もあって、菜々緒が演じる無能の鷹野は実に魅力的なキャラでしたね。




大河ドラマでの一条帝とはガラッと変わった役を好演した塩野瑛久をはじめ、脇のメンバーもいずれもクセ強キャラをイキイキと演じていて、




井浦新などはイメージとは違う一面が見られて驚かれた方も多いと思います。





続編があることを楽しみにしています。

最終回の評価は…7