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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

ニューヨークで静(中井貴一)の手術にオペナースとして歩(岡田将生)も立ち会い、無事手術は成功という緊張感あるシーンから始まりましたが、




退院した静に花束を持って歩が迎えに来たら…




テレビ朝日  木曜21時

「ザ・トラベルナース」第1話


主演…岡田将生、中井貴一

脚本…中園ミホ

演出…金井紘




喜ぶかと思いきや、静さ歩に文句をタラタラ言い始めます。

すると、歩もそれに言い返し、2人の口喧嘩が延々と続きます。




そうそう、このドラマは2人がいがみあっては言い争うのが面白かったんだと思い出させてくれました。




前作を見ていた人は思い出せたし、前作を見ていなくて初見の人にも、2人の対照的なキャラはわかるし、面白そうと思わせる「つかみはOK」な口喧嘩でした。





中井貴一と言えば「最後から二番目の恋」での小泉今日子との口喧嘩も傑作でしたが、このドラマでの歩を散々にもてあそんで怒らせる具合も実に巧みでイイんですよね。




中園ミホの脚本も筆が走っていて次回以降も毎回喧嘩してほしいなと期待してしまいました。

次回からはもう1人の脚本家になってしまうかもしれませんが…。




静はおにぎり屋さんになっていて、歩と再会。

歩が働くことになる病院で静も働くことになる展開もテンポよく、




相変わらず、百戦錬磨の静があの手この手で策をろうして良い方向へ導く知恵者ぶりが魅力的でした。




また前作出ていたナースたち(野呂佳代、安達祐実)や看護部長(寺島しのぶ)、寮母(池谷のぶえ)や事務長(浅田美代子)らもまた登場し、前作ファンには嬉しい限りでした。




女性たちが歩を歩ちゃんと呼び、静同様にもてあそぶ感じもいいんですよね。




静と歩が働くことになった病院は、不正やパワハラで解任された大田黒前院長(内藤剛志)に替わり、働き方改革を推進する薬師丸(山崎育三郎)が新院長に。





この薬師丸は逆らう者は容赦なく切り捨てる冷酷さもあるようで、歩や静にはヒール的存在になりそうです。

山崎育三郎が怪しく演じてます。




ヘラヘラしていたかと思うと、ドスのきいた声で脅したりと中井貴一の千変万化の演技が見られるのが、このドラマの見どころです。




次回以降も楽しみです。

第1話の評価は…8






秋ドラマもほとんどの作品がスタートしましたので、初回を見たけど記事を書いていない作品をまとめておきたいと思います。簡単に理由も添えて。




なぜミタローはあのドラマを書かないのかとご不審に思われている方もいらっしゃるでしょうから書いておきます。




フジテレビ  火曜23時

宮世琉弥主演

「スノードロップの初恋」


視聴は続けていますが、記事を書くかいまだ悩んでいる作品ではあります。

宮世琉弥が死神役を彼らしく超然と演じていますが、相手役の小野花梨が彼女の良さが出ていません。脚本が良くないんですね。もったいないです。




日本テレビ  木曜23時59分

飯豊まりえ主演

「オクトー~感情捜査官 心野朱梨Season2」


前作の方がインパクトもあったし、犯人役の演技も良かった気がします。いろいろ加えてパワーダウンしたきらいはあります。




日本テレビ  金曜24時30分

高橋メアリージュン主演

「離婚弁護士スパイダー~慰謝料争奪編~」


期待したほどでなく、う~ん、こんな感じか~と食指が動きませんでした。




テレビ朝日  土曜23時

菊池風磨主演

「私たちが恋する理由」


なんですかね?菊池風磨演じる主人公にひきつけるものが無くて、見続けるモチベーションがありませんでした。




日本テレビ  土曜22時

竜星涼、八木莉可子主演

「潜入兄妹~特殊詐欺特命捜査官~」



このスタッフの作品はどうも肌に合わないようです。これは好みの問題ですね。どうもあざとさを感じてしまうんです。「若草物語」をリタイアしたら日本テレビのドラマは「放課後カルテ」だけになってしまいます。



フジテレビ  水曜22時

藤原竜也主演

「全領域異常解決室」


記事を書きたい回とそれほどでもない回がありそうで、見るけど記事はいいやってなりました。この手の題材も食傷気味ですし。




フジテレビ  土曜23時40分

鈴木伸之主演

「バントマン」


こういう野球選手ものは散々ドキュメンタリーも見ていて、そのリアルな悲哀を見てきたので、どうもドラマだとウソくさく見えてしまい興味がわきませんでした。




以上です。


以前は夏ドラマと言えば海辺を舞台にしていたり、秋ドラマはクリスマスに向けた恋愛ドラマだったりと連ドラにも季節感があったものですが、今はそんなことはお構い無しな感じになってしまいました。




そういう意味では定時制高校を舞台にしたヒューマンドラマをしみじみと見せてくれるこのドラマは秋の夜長に見るにふさわしいドラマと言えます。




NHK  火曜22時

「宙わたる教室」第2話


主演…窪田正孝

脚本…澤井香織

演出…吉川久岳




今回は生徒の中でアンジェラ(ガウ)とマリ(山﨑七海)がフィーチャーされました。



2人には共通点があって2人ともフィリピン人とのハーフで差別や偏見などに苦しめられてきました。





アンジェラは夫とフィリピン料理屋をやっていますが、ちゃんと勉強し直したくて、夜は娘に代わってもらい通学していました。




しかし、なかなか成績は思わしくなくて、3年生になれるか微妙な感じでした。




そんな中、マリが座っている席に全日制で座っている黒田という子がペンケースがなくなり、マリが盗んだと疑われるというもめ事が起きます。




マリは身に覚えがないと言いますが、黒田らはイヤ~な感じで疑い続けます。




そして、事件は起き、夜の校内で黒田をアンジェラが突き飛ばしてケガをさせてしまいます。




怒った黒田と家族はアンジェラの退学を要求して来ます。

アンジェラはそれを受け入れようとしますが、藤竹(窪田正孝)はマリからホントは何があったかを聞きます。




黒田はペンケースのことでマリにからんできて、疑ったあげく、マリが自分のペンケースを見せたらこんな安物と一緒にするなと放り投げたのです。




妹からプレゼントされたペンケースを粗末に扱われバカにされて、カッときたマリはカッターナイフで黒田に切りつけようとしました。




その一部始終を部屋の外で見ていたアンジェラは、マリをかばって黒田を先に突き飛ばしたのでした。




定時制で学んで先生になりたいというマリの夢をかなえさせたくて、自分の夢なんかとアンジェラは思ってしまったようです。





藤竹は冷静に夢に優劣はないと、実に藤竹らしいことを言って、そんなアンジェラを諭しました。




そばで聞いていた岳人(小林虎之介)は悪いのは盗んだヤツだろう!そいつが見つかってないのにやめんのか!と義憤にかられ、




翌日、全日制の生徒に校庭から叫んで、

盗んだ犯人は白状するように訴えかけました。




このまっすぐな熱さは小林虎之介の真骨頂!岳人のグッジョブで盗んだ犯人から売り飛ばすよう命じられていた後輩が名乗り出てくれました。




何のことはない、黒田といつもつるんでいた谷口という子が黒田に嫉妬して彼氏からのプレゼントのペンケースを盗んだのでした。




岳人が1人でやっていた科学部の実験にアンジェラも加わりました。

こうして1人ずつ増えていきそうですね。



心ない差別や偏見は無くなりはしないけど、何か夢中になれるものがあったり、夢に向かって努力できたら素敵だというのを、実験に成功し無邪気に喜ぶ岳人やアンジェラの笑顔が語ってくれているようでした。



生徒たちに寄り添いサポートする藤竹のスタンスが素敵ですね。

いいドラマです。




第2話の評価は…8