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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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今さらながらですが兼下(瀬戸康史)がフィーチャーされた回でした。第10話にもつながっていくようですが…




フジテレビ 月曜21時

「119 エマージェンシーコール」第9話


主演…清野菜名

脚本…小柳啓伍

演出…丸谷俊平




今回は通信指令センターでの指令管制官と通報者とのやりとりを中心に展開する努力をする小柳啓伍の脚本で、なかなかスリリングでしたね。



兼下には高千穂(中村ゆり)から昇任試験を受けないかとの話が。SR(高度救助部隊)からオファーも来ているとも言われます。




かつては消防士だった兼下は、後輩を負傷させた痛手から現場を離れたのですが、複雑な思いでした。





そんな中、このところの大雨の影響で、山沿いの住宅地で土砂崩れが起き、それに関しての通報が相次ぎます。




そこは兼下の妻の実家の近くで、実家に息子を連れ遊びに行っているので、心配して連絡しますが、ちょっと離れた場所らしく無事でした。




安心するのも束の間、また別の場所でも土砂崩れが起き、それはまさに妻の実家のあるところと分かります。




携帯にかけてもつながりません。

高千穂は兼下に現場に行ったらと促しますが、兼下はここで通報に対処していたいと断ります。




自治会長や、近所のおばさん(声:野沢雅子)が通報してきて、いろんな状況がわかっていきます。

息子からもかかってきました。




義父母の留守中に土砂崩れが起きて妻子は下敷きになっているようです。




義父からの連絡にも出たいのに、別の通報が来て、その対応に追われ、義父と話せない兼下。




あとから連絡を返しますが、何とか娘を助けてくれと頼まれます。

義父は娘が消防士と結婚するのに反対だったんだろうなとわかる口ぶりでした。



毎度ながら、そんなに都合よく通報が兼下本人に来るか?と思えるところもありましたが、



一切、現場の映像を見せずに、声や音だけでイメージさせることに徹する潔さが活きた回でした。




9 話の評価は…7







最終回放送からだいぶ経ってしまいましたので、改めて記事を書くにあたり見直しましたが、初見の時と同じところでまた笑ってしまいました。




何度見ても面白いんですよね、このドラマ。




日本テレビ 日曜22時30分

「ホットスポット」最終回


主演…市川実日子

脚本…バカリズム

演出…水野格



前回、レイクホテルのオーナー(筒井真理子)と梅本市長(菊地凛子)が癒着している証拠になる便宜供与の同意書を、オーナーの事務所に忍び入り、入手しようとした高橋(角田晃広)でしたが、




同意書はカギのかかった中にあり、警備会社の人間やオーナーも来てしまったので断念し、辛くも見つからないよう抜け出しました。




屋上で万事休すとなった時に、隣りの建物へロングジャンプをする高橋。

大きい満月をその飛ぶ姿が通過してタイトルが出るカットは吹き出しましたね。

高橋のカッコよさに(笑)




小学校の屋上からボールを投げ愉快犯たちを退治した第2話の勇姿に匹敵するものがありました。




同意書入手は失敗しましたが、何とか梅本とオーナーの罪を暴きたい清美(市川実日子)たち。




あとは贈収賄の現場をおさえるしかないって話になり、高橋が忍びこんだ時に、聴力を上げて聞いたオーナーと梅本の会話を思い出します。




これを思い出すのに頭脳系の特殊能力を使うのですが、そうすると副作用でハゲるので嫌がる高橋に、葉月が「死ぬかハゲるかだったらハゲる方がよくないですか?」ってピシャリと言うのには吹き出しました。




高橋が聞いた会話では、どうもまたオーナーから市長へ大金が渡されるようでそれはガソリンスタンドでのようでした。




2人を捕りおさえるためにスパイダーマンみたいに高橋も手から糸を出せないのか?とシレッと聞く綾乃(木南晴夏)にも笑いましたね。




結局その現場写真を撮ろうって話になり、誰か1人が撮ればいいのに、みんなでガソリンスタンドへ。




市長たちが来るまでの間に高橋が感謝のために清美たちに飲み物を買ってきますが、町を守るためでもあるからと言うと、代金を徴収する高橋のセコさも絶妙でしたね。

こういうセコさを演じると角田晃広はホントいいんですよね。器の小ささが。




市長とオーナーが来て、車内で金の受け渡しをしますが、外からは見えず写真の撮りようがなくピンチに。




すると、超能力者の瑞稀(志田未来)が、車の電気系統をダメにして、ワゴン車の後部ドアを開けなくさせます。




しかし、前部のドアは手動なのであわやという時に、遂に高橋が出動。

車のまわりを超高速で回り続けガムテープでぐるぐる巻きにしました。




巻き終わったきめポーズは、さながらスパイダーマンで、通りかかった綾乃と娘は大喜びでした。




警察に通報し2人は取調べられ、家宅捜索で同意書も出てきて観念しました。




これまで触れてませんでしたが、モデルは小池百合子?って感じのうわべは高い声で愛想よくしながら、部下には低い声で指示する二面性を菊地凛子がクセ強く演じていて見事でしたね。




最終回では、高橋が村上(小日向文世)を

未来人ではなくタイムリーパーと呼んで

いましたが、そのタイムリーパーと名乗る古田(山本耕史)が登場しました。




変わり果てた富士浅田を守るために過去に来たらしいんですが、もう解決しましたよと言われてすごすごと帰っていきました。




山本耕史の贅沢な使い方ですが、あくまでマジメに演じてるのに笑えましたね。




清美の夫も宇宙人の血が入っていて、なので娘にも特殊能力があるとわかるオチも洒落てました。




「ブラッシュアップライフ」と同じようにラストは仲良し3人組はおばあちゃんになり現れましたね。

老けない高橋にも笑えましたが…。




満足のいく最終回でした。

最終回の評価は…8










第9話と最終回を2話まとめて記事にします。

「クジャクのダンス、誰が見た?」で鳴川が阿南の父親だろうというのと同じくらい、槙野(岡田将生)は御上(松坂桃李)とつながっていて味方なんだろうなと思ってましたが、やっぱりでした。




TBS  日曜21時

「御上先生」第9話、最終回


主演…松坂桃李

脚本…詩森ろば

演出…小牧桜(9)、宮崎陽平(終)




まず9話ですが、富永(蒔田彩珠)から救いを求める連絡があり、駆けつけた御上と次元(窪塚愛流)は、富永の家の事情を知ります。




障がいのある弟との関係性に苦しみ悩む

富永のために、御上は母親(梅沢昌代)と会うときに立ち会わせ、自分を兄の宏太と間違えている母親に自分は孝だと涙ながらに言いました。



母親にわかってもらえたかは分かりませんが、宏太のふりをせずちゃんと孝だと伝えることを諦めていたので、それを改めてちゃんと伝えようと思ったのでした。




それを見て、富永は弟から逃げずに自分もちゃんと向き合うことにします。

自分の隠したい面もさらして生徒を導こうとする御上に敬服しました。




一方、冴島(常盤貴子)は神崎(奥平大兼)と元教え子の戸倉(高橋恭平)に何があったかを明かします。




冴島は勉強が思わしくなくて追い詰められテストを不正入手したのをかばったのでした。

更に今は溝端(迫田孝也)がやっている古代(北村一輝)の不正の片棒を、かつては冴島がやっていて、それを知った同僚に脅されて、性被害にあっていたのでした。不倫ではなかったのです。




娘の弓弦(堀田真由)との面会もかなった冴島は、御上と神崎を信頼して不正の証拠となるデータを渡しました。

その中には裏口入学者のリストがあり、まだ在学している生徒も含まれていました。その子たちをかばうために公にはしなかったのです。




その中には3年2組の千木良(高石あかり)の名もありました。




9話のラストで怪文書を送ってきていた倭建命は槙野だとわかりました。




後輩の死をきっかけに槙野は御上と教育も文科省も変えるべく同志になったのです。




いよいよ証拠は揃ってきてあとはそれをいかにオープンするかでしたが、それには記事を出して裏口入学を明かしていいか千木良の同意が必要でした。




千木良は覚悟をもって御上たちの思いをくみとり同意してくれました。

千木良はどうすべきかも生徒たちは一緒に考えました。




何が正しいか答えの出ない質問でも考え続けなければならない。

御上は考える力をつけてきた生徒たちを褒めながらも、考え続ける力をつけてもらいたかったんだと明かしました。




人生を送っていくには答えの出ない質問は数多く立ちはだかりますからね。

これは卒業式の日も御上は生徒たちに話しました。




官房長官からの裏口入学の依頼をどうするかを相談する会食の場で、塚田(及川光博)、古代、中岡(林泰文)は一網打尽となりました。




メディアへの会見前に古代は、御上に自分だけが悪者として生け贄にされ、日本の教育は変わらないと嘆きますが、




古代の教育理念は生徒たちの中にちゃんと残るし、彼らが変えていくかもしれないと御上は答えます。




古代は今のシステムの中で改革をめざし、そのために清濁併せ呑んでしまったんですね。

ただの悪人ではない複雑な人物像を北村一輝は巧みに演じましたね。




日本の教育の問題点をあぶり出し世に問う有意義なドラマでした。

文科省の心ある若き官僚の方々へ良い刺激になってくれたら良かったのですが…




実際には改革は至難の業でしょうね。

しかし、考える力をつけるというのはできそうに思います。




松坂桃李は全く新しい学園ドラマの教師像を「引き算の演技」で演じ魅力的でした。再来年の大河ドラマ主演が楽しみです。




9話、最終回共に評価は…8