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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

私めは不勉強なもので、今回取り上げられた「パーソナリティー症」って心の病を知りませんでした。




感情の起伏が激しいとか、めんどくさい性格とかって言葉ですまされてしまいそうですが歴とした病名があるんですね。初めて知りました。





NHK  土曜22時

「Shrink」最終回


主演…中村倫也

脚本…大山淳子

演出…中江和仁




バーで働く風花(白石聖)が今回の患者。

親しくなるとべったりになるものの、ちょっとでもつれなくされるとカッとなってグラスを投げつけるような激しい性格。




ボーイフレンドの優(細田佳央太)にすすめられ弱井(中村倫也)のクリニックに診てもらいに来ます。




しかし、実は風花は看護師の雨宮(土屋太鳳)の同級生で、過去に因縁があり絶縁状態になっていました。




転校してきて浮いていた風花と雨宮は親しくなったのですが、ある時つれなくして、風花を怒らせてしまったのでした。




こういう厄介な人をどのように改善していくのか、その方法は興味深いものでした。




前回も登場した精神科病院のデイケアで、精神保健福祉士の岩国(酒井若菜)の指導のもと、自分の良いところを指摘してもらいアンガーマネジメントができるようにしていくんです。




皮肉なことに風花が改善していくと、共依存していた優が、今度は心が病み自傷行為をするというのには驚きました。




結局、優は風花と離れなければいけないと地元に帰っていきます。




厳格な風花の父親(光石研)が実は風花と同じパーソナリティー症で、母親(中島ひろ子)は優のように共依存だと風花が気づくのにも驚きました。




心の病にも遺伝があるんですね。このドラマにはいろいろ学ばされます。




風花が親からの仕送りをやめて自活し、花屋で働くようになったラストにはホッとしました。




白石聖は難しい役を演じきりましたね。

以前から応援している女優さんですが、もう一息ブレークしないのがもどかしいです。




今回で一区切りでまた続編がありそうです。

楽しみに待ちたいです。




最終回の評価は…8










記事の更新が滞り気味なので第8話はもう記事を書くのをやめようかと思っていたのですが、




ラストの堀口(戸次重幸)の死に驚かされ、9話はよくできていたので続けることにしました。

8話(9/14放送)はざっくりと、9話(9/21放送)はきちんと感想を書きます。




日本テレビ  土曜21時

「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」第8話、第9話


主演…小芝風花

脚本…八津弘幸、佐藤友治

演出…本多繁勝(8)、山田信義(9)




第8話は捜査一課の手嶋刑事(阿部亮平)がメインでした。

手嶋は拳銃を奪われ、それを使った殺人事件が起きてしまうという話。





殺されたのは誰か?ということになり、背中に刺青があることから暴力団員ではってことに。武藤(半海一晃)は実は元マル暴で、桜(小芝風花)と一緒に行ってくれます。




しかし、遺体の写真を見せても組長の染野(泉谷しげる)も子分たちも知らないの一点張り。




事務所にあった野球グローブがヒントになり、殺されたのは池田(三浦獠太)で、発砲したのはその兄貴分の梶原(落合モトキ)だと分かります。




実は梶原は手嶋の高校時代の野球部のチームメイトでした。手嶋と池田は存続危機の組を救うために現金輸送車を襲おうとして、たまたま居合わせた手嶋の拳銃を奪ったのですが、




手嶋とわかり、その拳銃を使うのをためらい、池田と揉み合いになり誤って撃ってしまったのでした。




手嶋の再会もできすぎだし、誤って撃ってしまい即死ってのもな~。

手嶋と梶原には過去に因縁がありましたが、手嶋役の阿部亮平の演技力がいまいちなため梶原役の落合モトキのからみが感動につながりませんでした。




良かったのは「ヤクザの絆はそんなものか!」と桜に言われて、染野が池田や梶原のことを認め、麻薬がらみの組織に吸収されるのを反対し、現金を奪おうとした2人の意気を感じて、組の解散を決めるシーンでした。

泉谷しげるの情のある演技にぐっと来ました。




そして、第9話ですが堀口が転落死し、音信不通の親に妻の由理恵(星野真里)が連絡し、葬儀に来てもらったら、母親は息子じゃないと否定。…ってことは堀口を名乗っていたのは誰なのか?って話に。




まさかの一緒に働いていた堀口が身元不明人になってしまいます。




利根川室長(吉田鋼太郎)は遺族のためにも、事を荒立てるなとやめさせようとしますが、




桜は遺族にはホントのことを伝えるべきと、みんなの協力を得て真実にたどりつきます。




由理恵が殺人犯の娘であるように、堀口も殺人犯の息子で、それでも世話してくれた警官磯辺(モロ師岡)に憧れ、




自分も警官になるべく、戸籍を変えて警官になったのでした。

しかし、それは公安部の佐川(杉本哲太)の知るところとなり、佐川の言いなりで動く身となり、佐川の代議士との癒着を暴こうとして閑職の身元不明人相談室に飛ばされた利根川を監視するよう命じられます。




それを見抜いた利根川は再度不正を暴くための協力を堀口に求めます。




堀口はその正義感から警官をやめる覚悟で代議士に迫り、突き飛ばされて頭を打ち、それがもとで転落死したようです。




堀口が息子と母親(朝加真由美)が認めたシーンもぐっと来ましたし、堀口が遺した手紙を妻に見せるシーンも感動的でした。




最終回は堀口の弔い合戦として佐川の不正を暴くようです。




8話の評価は…7

9話の評価は…8

このドラマの原作漫画はまだ連載中のようです。インターネットやSNSをめぐってのトラブルでドラマでも取り上げてほしい題材はいろいろありますから、ぜひ続編をやってほしいですね。




主人公の保田は中島健人にハマリ役でしたし、白石聖や片平なぎさとのトリオも良かったですしね。




テレビ東京の金曜20時枠は見るか見ないか悩む枠なんですが、これは見て正解でした。




テレビ東京  金曜20時

「しょせん他人事ですから~とある弁護士の本音の仕事~」最終回


主演…中島健人

脚本…小峯裕之

演出…本橋圭太




最終回は保田(中島健人)自身がいわれのない炎上の標的になってしまうという話でした。




ネットの投稿ばかりでなく、事務所に嫌がらせの頼んでない出前が届いたり、抗議電話がかかってきたり。




原因は影響力のある暴露系配信者のMr.チェケラ(粗品)が保田は業務で得た個人情報を悪用しているという動画をあげたからで、




Y弁護士とイニシャルにはなっていても明らかに保田とわかるようなもので、それを真に受けた連中が嫌がらせやら何やらをしてきているのです。




YouTubeにはいまだにこの手のいい加減な暴露系動画をよく見かけますが、それに乗っかる人も困りものですよね。





Mr.チェケラは以前に暴露系ネタを発信した時は実名にして情報開示請求を保田にされた痛い過去があり、今は巧妙に実名をあげずにやっているのでした。



しかし、保田がネタは完全なデマなので削除を要求すると、ガセネタをつかまされたとチェケラは動画を削除。




すると、「ジャスティス速報」というアカウントのそのネタ提供者はチェケラの本名を暴露。




今度は保田がチェケラの代理人になり、ジャスティス速報の男、荻原に情報開示請求をかけました。




この荻原って以前も出てたなと思ったら小手伸也演じる広告代理店の部長の正体をバラして炎上させた男でした。




保田と対峙した荻原はニートで金が無いとか、軽い気持ちだったとか言い訳をします。

炎上を仕掛けて、安全なところから高笑いしているようなこういうヤツが最も卑劣ですよね。





そんな荻原に保田は…



「軽い気持ちでやったからと言って、罪が軽くなるわけではありません」と言い、



「弁明は結構です。同情とかしないので。しょせん他人事ですから」



と、ピシャリと言ってやります。

どこまで実際にダメージを与えられるかは分かりませんが、痛快ではありましたね。




このドラマの保田を演じる中島健人はかなり振り切って、セリフをクセ強めで言ってましたが、それが許せるだけの中島健人独自の存在感あればこそでした。




甘ったるそうに見えてクールでなシビアさを垣間見せる具合も良かったです。




最終回の評価は…7