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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

このドラマも「クジャクのダンス、誰が見た?」が陥っているのと同じで、序盤からグイグイ行ったがゆえの失速感かここに来て出始めていますね。




作品的な質が落ちているわけではないんですが、いろんな謎を引っ張り過ぎてるからですかね。




TBS 日曜21時

「御上先生」第6話


主演…松坂桃李

脚本…詩森ろば

演出…宮崎陽平




雑誌に御上(松坂桃李)の兄の記事が載ったので、生徒たちがざわつき出し、ちゃんと説明すべきであると御上は兄・宏太(新原泰佑)の死について語りました。




宏太は発達障害の生徒が中高一貫校なのに高校へ上がれないことを学校側に抗議したようです。



しかし、それは相手にされず、クラスでも無視され心を病み、遂には放送部だったので放送室から最後の抗議をすると感電死で自死したのでした。




隣徳の養護教諭の一色(臼田あさ美)は宏太の親友でした。

隣徳の闇を暴いてほしいと文科省に御上を訪ねてきて頼んだのも一色だったのです。




隣徳の闇とは何なのか?

それは冴島(常盤貴子)が頑なに口を閉ざすことにもつながっているのかもしれません。




槙野(岡田将生)が無念を晴らしたい同僚の死も絡んでるんですかね。




6話の評価は…7




今回は客が来ても来なくても、どっちみち吉原の女郎たちはツラいのだってことでした。



吉原のリアルを踏み込んで描くところにこのドラマの凄みを感じます。




NHK  日曜20時

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第8話


主演…横浜流星

脚本…森下佳子

演出…新田真三




西村屋(西村まさ彦)が作った新吉原細見と、蔦重(横浜流星)が作った「籬の花」は共に売り出され競い合いますが、



安価で花の井改め瀬川(小芝風花)の名も載っている「籬の花」が圧勝します。




そのおかげで瀬川を見たさ会いたさに吉原には客が詰めかけます。




いろんな座敷をかけもちし、大枚をはたく金持ちの客とは夜を共にしなければならず、瀬川はヘトヘトの日々を送っています。



そんな実状を知り蔦重は文句をつけますが、松の井(久保田紗友)は瀬川がさばききれない客を相手にしている自分やうつせみ(小野花梨)はどうなっても良いのか?と逆に言い返されます。



今回切なかったのは、瀬川は幼なじみでも蔦重に対して恋愛感情があるのに、蔦重は幼い頃から女郎に恋愛感情を持たないように教えこまれているので同志としてしか考えてないというすれ違いが明らかになったシーンでした。




蔦重がやることに身を削ってでも協力しようとするのは蔦重を愛すればこそなのに、女心に鈍い蔦重はそれに気づいてあげないんです。

瀬川の複雑な思いを小芝風花が巧みに演じてましたね。




九郎助稲荷(声:綾瀬はるか)が「バ~カ、バ~カ」と言ってましたが、まさにそうでしたね。




蔦重は瀬川が幸せになるのを切に願っていて、それは良い金持ちに身請けされることで、




ならば、そうなってもいいかと瀬川の心は傾いていくようです。

鳥山検校(市原隼人)という盲人のトップに君臨する客が現れ、この人に身請けされることになるようです。




一方、蔦重の仕事の方では、鱗形屋(片岡愛之助)が牢屋から出てきて、早速「金々先生」という青本を出しヒットさせました。



これ幸いと鶴屋(風間俊介)ら蔦重を心よく思わない地本問屋たちは、鱗形屋をまた元に戻し、蔦重を仲間に入れるのは反故にすると伝えに来ます。




吉原の旦那衆たちも揃っている場で、吉原者を毛嫌いする人が多いからとひどいことを言う鶴屋を、




耐えきれずに駿河屋(高橋克実)は階段から蹴り落とします。

吉原に関する本は一切出させねぇからな

!と宣戦布告します。




蔦重&吉原vs地本問屋の戦いはどうなっていくのか?楽しみになりましたね。




8話の評価は…8




今回は前回の続き、後編です。

京都の和菓子屋で主人が急逝し、「けったいな遺言」をのこしたために、本妻(山村紅葉)の息子正臣(小関裕太)と、妾(床嶋佳子)の息子野心(白洲迅)の間で、熾烈な後継者争いが起きてしまうという話でした。




日本テレビ 土曜21時

「相続探偵」第5話


主演…赤楚衛二

脚本…西荻弓絵

演出…菅原伸太郎




なかなか最近は「妾」って言葉は聞かなくなりましたが、今回は何度も出てきて、今のご時世使っていい言葉だったっけ?とドキドキしてしまいました(笑)



父親から和菓子屋「鳳凰」の「名」を譲られた野心は、次々に新たな支店を展開していき安価なものも出したりして評判になります。




一方、「鳳凰」の菓子作りの「実」を譲られた野心は、屋号は使えないので「野心」と店名を変えて、菓子は父親譲りの高度な技術で作り値段も下げずに売り続けます。




野心の方は客足が鈍く、経営も苦しくなっていき、その後「鳳凰」の方も味が良くないとの悪評がSNSで高まり、こちらも苦しくなっていきます。




そんな彼らを見過ごすわけにいかず、灰江(赤楚衛二)は両者を巧みに一堂に会するように持っていきます。




結局、お互い欠けてる能力を補いあってやっていくのが一番良いと異母兄弟が和解するという展開でした。




ちょっとできすぎですが、そうなるべくしてなった感じですね。

息子たちの力量をわかっていた父親の賭けとも言える遺言でした。




何だか令子(桜田ひより)の母親(中島ひろ子)の胃がんエピソードは付け足し感が強く、こちらは別にやれば良かったのにと思いました。





5話の評価は…6