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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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ここまでの緊張感がスゴかったせいか、今回はゆるんで見えましたね。



謎のままのことはかなり多い上に松風(松山ケンイチ)の父親で、赤沢(藤本隆宏)の元上司らしき久世(篠井英介)という新キャラまで出てきて、何かボヤけてきたように思います。




TBS  金曜22時

「クジャクのダンス、誰が見た?」第5 話


主演…広瀬すず

脚本…金沢知樹

演出…青山貴洋




心麦(広瀬すず)と松風は東賀山事件で力郎(酒向芳)を弁護した三木田(石丸謙二郎)に会いに行きました。




かなりキーマンなので、重要なことを聞けるかと思いきや、大したことは聞けず、なぜ三木田は春生(リリー・フランキー)に松風を推薦したかの理由がわかったくらいでした。




演じているのが石丸謙二郎なので、どうしても裏がありそうに見えて、言ってることをすべて疑いたくなりました。




阿南検事(瀧内公美)とつながっているカラビナの男はいまだに誰かわかりません。依然としてお預けのまま。




心麦にやけに優しく、親切な赤沢の妻・京子(西田尚美)も依然として怪しさプンプンですね。





父親の出現で松風にも更に複雑さが加わりそうで、松山ケンイチの演技はさまざまな表情を見せていきそうです。




5話の評価は…7






今回はなんと遺産相続で遺言が詰将棋というこのヒロインならではのエピソードでした。



テレビ東京 金曜21時

「法廷のドラゴン」第6話


主演…上白石萌音

脚本…戸田山雅司

演出…堀江貴大



将棋が大好きだった会長(飯田基祐)が亡くなり、親族や執事(佐戸井けん太)の前で遺言がオープンになりますが、




そこには詰将棋の問題が書かれているだけでした。

どういう意味が込めれているのか、竜美(上白石萌音)はそれを解くことになります。




会長の子どもたちは金が要りようで目の色が変わります。




彼らは父親に将棋を厳しく仕込まれたので将棋を嫌いになっていました。




実は亡くなった会長は経営のために私財を投じていたので、遺産はさほど無いことがわかります。




では遺言の意味は何なのか?

ホントに遺産は無いのか?

が明かされていきます。



子どもの時のようにみんなで将棋を楽しんでほしいという遺志が伝わったのは良かったですね。




あの一件以来、人と対局したことのない竜美が虎太郎(高杉真宙)とは大丈夫になったのも良かったです。



6話の評価は…6




今回はいろんな父子のありようについて考えさせられましたね。




ちなみに私めの父親は養子で、家業を継ぐのが当然のことで、ホントはなりたかった職業を諦めた人です。




なので、私めが自分のやりたい職業に就いた時は喜んでくれたのです。

そんな私的なことも考えさせられる回でした。




4話、6話に続いて脚本は蛭田直美。

今回もひねくれ者の私めが素直に泣ける素晴らしい脚本でした。




フジテレビ 木曜22時

「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」第7話


主演…香取慎吾

脚本…蛭田直美

演出…村上牧人



ひまり(増田梨沙)が正助(志尊淳)をパパと呼ぶようになり、一平(香取慎吾)と4人いい感じの家族になっていましたが、




そこに群馬の老人ホームにいるはずの一平の父親、平蔵(柄本明)が突然帰ってきます。




平蔵は一平とは仲違いをしていて長いこと会ってないし、正助も老人ホームに会いに行っても会ってもらえず、陽菜(向里祐香)の葬儀にも現れず、これが初対面でした。




なぜ戻ってきたかが分からず、昨年からやらなくなった町の祭りまでいるとしか言いません。




寝ている間に正助が枕元にあるノートを盗み見したら、「生と死の間で」とか遺書めいたことが書かれていて、




正助と一平は平蔵が余命わずかなのではと思い込んでしまいます。




そこで一平は父親のためにやらなくなった祭りを復活させようと考えます。

それは選挙の時のアピールにもなるからです。




母親や妹の陽菜を家に縛りつけてきた平蔵を一平は面と向かって否定しました。

一平は家族みんなで居心地のよい家庭を作っていくことを学んだので余計に許せなかったようです。




痛いところを突かれ、平蔵は自分は間違ってたことはわかってんだと居直りました。このあたりの頑固な昔ながらのオヤジを演じる柄本明は絶妙でした。




しかし、だんだんと平蔵の真意が見えていきます。

高校時代に一平が平蔵が嫌がりそうな祭りのカラオケ大会に出た時に、平蔵は密かに見に来ていました。




実は、平蔵は若い頃はミュージシャンめざした時もありギターを弾いて自作の歌を歌ったりもしていたのでした。




今回戻ってきたのは生前に陽菜が平蔵の歌を聴きたいと言ってたのに叶えられなかったので、その償いに歌いたかったからでした。




自分の夢は追わずに平蔵は親の敷いたレールに乗って町工場を継いだのでしょう。





それにつながるエピソードとして祭り復活のために今は青年部リーダーの旧友に頼みに行くシーンも印象的でした。




その友人は父親のあとを継いで酒屋をやっているのですが、高校時代にその決意をしたのを一平(奥智哉)は否定してケンカしてしまったのでした。




今思えば敷かれたレールに乗りたくなかったのにその決意をしたのは苦渋の決断だったとわかるのでした。




一平も黙々と機械に向かい続ける平蔵をリスペクトはしていたんですね。

しかし、反発してマスコミの道に進んだのです。

父親と息子って難しいですよね。





それを思うと義理の親子である平蔵と正助が涙ながらに陽菜のことを語り合い、お互い死ぬ時は見送る約束をするシーンは感動的でした。




正助が保育士になったのは親にしてもらいたかったことを、今子どもたちにしているんですね。そういう職業の選び方もあるんです。



柄本明の歌声は味わい深いものでしたね。

7話の評価は…8