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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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今回は相続探偵らしいガッツリ遺産相続に関するエピソードで、前後編のこちらは前編です。



日本テレビ 土曜21時

「相続探偵」第4話


主演…赤楚衛二

脚本…西荻弓絵

演出…菅原伸太郎




京都の老舗和菓子屋で主人紘一が急逝し、その遺言書には息子の正臣(小関裕太)と妻の雅(山村紅葉)に相続とあります。



しかし、ややこしいのは紘一には元許嫁だった妾の多津子(床嶋佳子)がいて、紘一との間に認知された野心(白洲迅)という息子が。




紘一の後継者として和菓子職人を継いでいるのは野心で、正臣は遊び人で和菓子を作ってはいないのです。




生前、紘一は野心と正臣に分けて相続させると言っていたので多津子が遺言は怪しいのではとその真偽をただすよう灰江(赤楚衛二)に依頼に来たのです。





令子(桜田ひより)と朝永(矢本悠馬)を伴い、灰江は京都へ。

雅はいかにもうさん臭いし、番頭の与平(池田鉄洋)も腹に一物ありげ。




結局、遺言書は紘一の直筆でないとわかり、多津子が言っていた通りの内容の本物の遺言書が出てきます。




それは資産とブランドは正臣に、店と作業場は野心にという「けったいな」遺言でした。



正臣はフランチャイズ展開にして低価格で和菓子を売り始めて成功し、店名を野心に変えて味を守った方は客足が鈍り始めます。




どうなってしまうのか?で前編は終わりました。

白洲迅も小関裕太もハマりの役で、山村紅葉が出ているのが何とも京都らしくて良いですね。




令子の出身も京都なので、なぜ大学を休業し灰江の助手をしているのかもわかりました。




4話の評価は…7








初回を見た時はちょっとした端役かと思っていた屋台ラーメンの主、染田(酒井敏也)ですが、



今回はがっつり丁寧に背景が描かれ、結構大事な役だったんですね。




TBS  金曜22時

「クジャクのダンス、誰が見た?」第4話


主演…広瀬すず

脚本…金沢知樹

演出…田中健太



黒幕につながる重要な手がかりになるはずだったのに、それを心麦には伝えない

まま死んでしまいました。

自殺か他殺かはわかりませんね。




幸せな日々を妻子と過ごしていた染田は、バブルがはじけたあと失敗し、不渡りを出して家業の畳屋は倒産、妻子も出ていってしまいました。




そこから転落し、詐欺に加担して逮捕された時に春生(リリー・フランキー)と出会い、励まされ出所後に屋台のラーメンを始めたのでした。



春生は妻(仙道敦子)や心麦を店に連れてきて、染田にいなくなった家族の続きを見せてくれていたのです。



今回のラストで、救急搬送された染田が息を引き取るまでの間に、もしもあの時こう言えてたら…とうまく行けていた時の自分のイメージが重なるシーンには、不覚にもちょっとグッと来ました。

酒井敏也にこんな気にさせられるなんて…(失礼)




人はちょっとした行き違いで人生を踏み誤るという典型例でしたね。




今回でだいぶ全体像が見えてきましたね。

春生は友哉(成田凌)の父親、力郎(酒向芳)が冤罪で真犯人は誰かをつきとめていたようです。




神井(磯村勇斗)が撮影した映像で、友哉に謝罪していました。




それを阻止しようとした、力郎を犯人に仕立てた黒幕が春生を殺し、友哉にまたも罪を着せたようです。




阿南検事(瀧内公美)と話していた謎の男は何者なんですかね。当時の検事でしょうか?




今回の見どころは友哉の弁護士になった松風(松山ケンイチ)と友哉が接見室で対面するシーン。



そして喫茶店で神井に映像を見せるよう求めて、松風と神井がいがみあうシーン。




松山ケンイチvs成田凌

松山ケンイチvs磯村勇斗

どちらも緊迫感のあるやりとりでした。

ぶつかり甲斐のある相手と演技を競うと相乗効果となるお手本のようでした。




4話の評価は…8




今回は有能な弁護士だった亡き父親(藤井隆)のようにはなれず苦しんでいる虎太郎(高杉真宙)と、



依頼人で頑固な和菓子職人の父親・英和(角野卓造)に反発する息子・和輝(草川拓弥)とがリンクする話でした。




後継ぎ息子はつらいし、大変だよねって話です。



テレビ東京 金曜21時

「法廷のドラゴン」第5話


主演…上白石萌音

脚本…戸田山雅司

演出…片山雄一




将棋の名人戦でも出される和菓子屋雁湖堂の一徹餅。

それをもっと売るためにネット通販会社クイーンマルシェと契約し、レシピを伝えて大量生産していたのですが、




その味が店で売っているのと違うことに英和が気づきSNSに文句を書いたら、逆に契約違反で訴えられてしまいます。




その弁護を虎太郎は頼まれました。

製造を委託されている会社に聞くと、レシピ通りに作り、成分も味覚分析も一致しているとデータを見せられます。




竜美(上白石萌音)いわく、将棋では「銀冠穴熊」と呼ばれる堅い守りでこれは苦戦必至とわかります。





英和に反発し家を出た和輝はクイーンマルシェに勤めていて、すべての和菓子のレシピを提供するなら和解するという提案書を持ってきます。

頑固な英和はつっぱねます。こういう頑固オヤジ役が角野卓造はハマりますね。




竜美はなぜ味が違ったのかを入院中の英和の妻・柚子(かとうかずこ)の話からつきとめます。

それは求肥を作る時の練り上げる時間の違いでした。




竜美は柚子に出廷してもらい3つの一徹餅を食べ比べてもらい、店で作った物を当てさせ、クイーンマルシェのものは、今回練り上げる時間を短くして作った3つめのものと同じでした。




そして、和輝が被告側の証人になり、社長(矢崎広)に命じられて練る時間を短縮したことを明かしました。




これは将棋で言うところの「角成らず」って戦法らしいのですが、それはよくわかりませんでした。




それよりは今回の裁判で虎太郎は、自分を「歩」にたとえ、歩は「と金」になれば強くなるが、そればかりを考えず、歩は歩として前に進めばいいんだと悟るのは良かったですね。




和輝も店に戻り、販売戦略で貢献することにしました。

うまく将棋にからめたエピソードでしたね。



5話の評価は…7