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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

今回も痛快な展開でまるでTBS日曜劇場枠のようでしたね。 

 


主人公がピンチに陥れば陥るほど、それを乗り切って勝つのが、まるでプロレスのようなカタルシスでしびれました。




NHK 日曜20時

「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第7話


主演…横浜流星

脚本…森下佳子

演出…深川貴志



偽版を作った罪で鱗形屋(片岡愛之助)は捕縛され、代わって蔦重(横浜流星)は地本問屋の仲間に入れてもらおうとしますが、



吉原細見を倍売ったら入れてやるとムチャブリをされます。

蔦重は売ってみせると張り切りますが、西村屋(西村まさ彦)も邪魔するように作ることになり、吉原の旦那衆もそれになびきそうになります。




しかし、蔦重はあいつらは吉原のことや花魁たちのことなんて考えちゃいねぇと

目先の利益に揺らぐ旦那衆に熱弁をふるいます。



「吉原の女はいい女だ、江戸で一番だってしてやりてぇじゃねぇですか。胸張らしてやりてぇじゃねぇですか。それが

女の股でメシ食ってる腐れ外道の忘八の、たった1つの心意気じゃねぇですか?」




これに欲まみれの忘八たちも心を動かされました。横浜流星のまっすぐさが回を重ねて強靭になっていきます。




蔦重は治郎兵衛(中村蒼)や新之助(井之脇海)と新たな細見作りに励みます。

持ち運びやすいように薄くしたり、手が届きにくい大店だけでなく安価の河岸見世の女郎たちも紹介するなど工夫をしていきます。




そして蔦重の熱弁に心動かされた松葉屋(正名僕蔵)が花魁の襲名があると細見は売れると思い至り、花の井(小芝風花)を五代目の瀬川にすることにします。




四代目の瀬川は身請けされるのを嫌い、自害したので継ぐ人がいなかった名跡でしたが、蔦重の細見が売れるためならと、花の井は気にせず名乗ることにします。




それを蔦重に告げるシーンは蔦重も言ってましたが、花の井が実に男前でしたね。信念を持って生きる凛とした強さに心打たれました。




完成した細見は西村屋の作った細見より安くて情報量もあり、瀬川の名も載っていて、他の地本問屋たちから大好評でした。

実に気持ちよいラストでしたね。




7話の評価は…8

いや~やはりここで終わられても…です。

獣医師をめざしてこのヒロインにどんなことが起きるか、そちらも見たいのに…で終わってしまいました。



NHK 土曜21時

「リラの花咲くけものみち」最終回


主演…山田杏奈

脚本…水橋文美江

演出…谷口正晃



聡里(山田杏奈)を支えてくれていたチドリ(風吹ジュン)が亡くなってしまいました。




聡里は気丈に喪主をつとめます。

気が張っている間は泣けなくても、北海道に戻り、チドリからの手紙を読んだ時に涙が出て止まらないのはそうだよなと思いました。




私めも母が亡くなった時、葬儀の間は大丈夫でしたが、家内とカラオケに行き、「無縁坂」を歌ったら自分でも驚くくらいに泣けて泣けて仕方ありませんでした。



今回はもう最終回なので、一気に時は流れて4年生になった聡里は進路はどうするかという話になりました。




伴侶動物と呼ばれるペットを扱う獣医師になるつもりだった聡里ですが、大動物の実習につき、能見(甲本雅裕)と牛の出産に立ち会い、考えは変わり大動物の獣医師をめざすようです。



1年生の時より成長した聡里が頼もしくもありました。  

能見にしろ先輩の静原(石橋静河)や加瀬(佐藤寛太)にしろ、久恒先生(山崎静代)にしろ、聡里はチドリがいなくなっても周りに恵まれてますよね。




恋人になりそうでならない残雪(萩原利久)も、薬剤師の道を選ぶことにした綾華(當真あみ)も聡里は人に恵まれたなと思います。




たった3話なのに、北海道のさまざまな季節を映像にしていてかなり長期に撮影したことがわかり、いかに丁寧にじっくり作ったかがわかりました。

NHKならではの贅沢な作り方です。



山田杏奈も良かったですが、聡里に寄り添う残雪を淡々と繊細に演じた萩原利久が光ってました。




最終回の評価は…8





今回は相続探偵らしいガッツリ遺産相続に関するエピソードで、前後編のこちらは前編です。



日本テレビ 土曜21時

「相続探偵」第4話


主演…赤楚衛二

脚本…西荻弓絵

演出…菅原伸太郎




京都の老舗和菓子屋で主人紘一が急逝し、その遺言書には息子の正臣(小関裕太)と妻の雅(山村紅葉)に相続とあります。



しかし、ややこしいのは紘一には元許嫁だった妾の多津子(床嶋佳子)がいて、紘一との間に認知された野心(白洲迅)という息子が。




紘一の後継者として和菓子職人を継いでいるのは野心で、正臣は遊び人で和菓子を作ってはいないのです。




生前、紘一は野心と正臣に分けて相続させると言っていたので多津子が遺言は怪しいのではとその真偽をただすよう灰江(赤楚衛二)に依頼に来たのです。





令子(桜田ひより)と朝永(矢本悠馬)を伴い、灰江は京都へ。

雅はいかにもうさん臭いし、番頭の与平(池田鉄洋)も腹に一物ありげ。




結局、遺言書は紘一の直筆でないとわかり、多津子が言っていた通りの内容の本物の遺言書が出てきます。




それは資産とブランドは正臣に、店と作業場は野心にという「けったいな」遺言でした。



正臣はフランチャイズ展開にして低価格で和菓子を売り始めて成功し、店名を野心に変えて味を守った方は客足が鈍り始めます。




どうなってしまうのか?で前編は終わりました。

白洲迅も小関裕太もハマりの役で、山村紅葉が出ているのが何とも京都らしくて良いですね。




令子の出身も京都なので、なぜ大学を休業し灰江の助手をしているのかもわかりました。




4話の評価は…7