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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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記事のアップが遅れてしまったので、このドラマは先週放送された7話と、今週放送された8話をまとめての記事になります。




テレビ東京  水曜24時30分

「ひだまりが聴こえる」第7話、第8話


主演…中沢元紀、小林虎之介

脚本…川﨑いづみ

演出…原島孝暢




2年生になった航平(中沢元紀)と太一(小林虎之介)。

今まで通りに仲良く暮らしていそうでしたが、





1年後輩で、航平と同じ突発性難聴のマヤ(白石優愛)が現れたことで、またざわざわすることになります。




航平はマヤの家庭教師でもあるらしく、航平を慕っているマヤは何かとキャンパスでも航平を頼りにしてくるのです。





しかも、航平から太一のことは聞いているらしく、太一にとかく敵がい心をあらわにしてきます。




航平が家庭教師をしていることも聞いていなかった太一は仲間はずれにされたような気分で、蚊帳の外に置かれた感じが何ともいじらしかったですね。




太一の中には航平を独占したい気持ちが芽生えているんでしょうね。

だからこそ嫉妬心もあるようです。




7話ではマヤからノートテイクを否定された太一でしたが、8話ではやはり太一でないとダメだと航平に言ってもらえて嬉しそうでした。




太一の祖父(でんでん)がにこやかに見守る前で、線香花火をする2人はまるで恋人同士のようでしたね。




マヤの付け入る隙は無いようです。

第7話、第8話の評価は…共に7



このドラマは現代社会の縮図のような歌舞伎町の病院を舞台に、声高にはならずクドカンならではの味付けでさまざまな社会問題を取り上げています。




医療に関する問題がメインではありますが、今回は看護師長の堀井(塚地武雅)をめぐるジェンダーの問題と孤独死した独居老人の問題を取り上げました。




それでも重苦しくならないのが、やはり絶妙でした。




フジテレビ   水曜22時

「新宿野戦病院」第7話


主演…小池栄子、仲野太賀

脚本…宮藤官九郎

演出…清矢明子




前回のラストで横山(岡部たかし)が神宮の花火大会で母親(藤田弓子)と一緒にいるおじさん姿の堀井を見かけた問題。




横山は病院の仲間たちに報告しますが、男性だろうが女性だろうが、みんなあまり興味はないようです。




そうなんですよ。みんな薄々、堀井は女装した男性とわかっていても、別にいいじゃんってことなんですね。




それだけ今やジェンダーに関して理解が高まっているってことなんですね。




しかし、医療の世界ではまだ厳しいものがあるのか、女装の堀井を雇う病院は無くて、やっと啓介(柄本明)が雇ってくれたようです。




堀井の父親(野添義弘)は性同一性障害の堀井を理解せず許さなかったようですが、教師だった母親は理解があり、かばってくれていたのでした。





そんな母親が認知症になってしまい、堀井のことを父親と間違えるので、堀井は母親の前では男装し、父親そっくりな亭主関白ぶりを続けていたというのはちょっと感動的でした。





また、冒頭の独居老人の孤独死のエピソードも印象的でした。




とかく悲しく哀れな感じで取り上げられますが、今回搬送された老人は家族は知らなかったのですが、病院にしょっちゅう来ている老人たちと充実した日々を送っていたようで、




その死を悼んで、老人たちは亡骸が横たわるベッドに贈り物を次々に置いていきました。




どうせ葬式は家族だけなんだろ?というある老人の言葉が痛烈でした。




今や家族葬が主流になりつつありますから仲間の老人たちはお別れができないんですね。




そこに目を付けたのもクドカンならではでした。





第7話の評価は…8






福(桜田ひより)と宝(細田佳央太)はそれぞれ自分の母親に妊娠のことを伝えました。



想像した通り、その反応には違いがあって…




フジテレビ  火曜23時

「あの子の子ども」第7話


主演…桜田ひより、細田佳央太

脚本…蛭田直美

演出…アベラヒデノブ




まず、福の母親の晴美(石田ひかり)は、泣きそうな顔をして、話してくれてありがとうと言います。




偉かったね、ごめんね、お母さん気づかなくて。と謝りもし、娘の心身を気遣います。



ただ、産むという考えは全く念頭にはなく、あくまで中絶前提で、自分も手術の説明を聞きに行くと、1人で悩み苦しんできた福を安心させようとするんです。




一方、宝の母親の直実(美村里江)は今何週?だけ聞くと、タクシーを呼び、1人で福の家へ向かいます。一緒について来ようとする宝を鬼の形相で制止します。





美村里江の顔が怖いこと、怖いこと…。

コンビニのATMに寄って金をおろすとそれを持って福の家へ。




着くなり晴美に平謝りの直実。

近所の目もあるからと中へ招き入れられ、それからも恐縮しきりで中絶の費用はこちらで…と、こちらもあくまで中絶前提です。




後から調べたノートを持参し追いかけてきた宝と、福は産むということも考えてみたいと主張します。




選択肢は無いの!と直実は一蹴します。

それでもひるまず、時間をかけてまだ考えてみたいと福は頭を下げます。





そんな必死な姿に晴美も考えが変わり、傷つくのは福の方だと気遣ってくれるなら福の考えを尊重してほしいと、晴美も時間をもらえないかと頼みます。





そう言われては、直実も返す言葉がありません。

濃密で緊張感みなぎる会話劇に見いってしまいました。




どんな選択をするのかますます気になりますね。

第7話の評価は…8