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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

4話、5話と病院を中心にした医療ドラマっぽさが高まってきて、この感じで落ち着くのかと思いきや…




今回は高峰一家のドタバタホームドラマが中心になりました。




なかなかシッポをつかませないクドカンのニヤニヤした顔が浮かぶようでした。



(こちらは先週放送分の記事です)

フジテレビ   水曜22時

「新宿野戦病院」第6話


主演…小池栄子、仲野太賀

脚本…宮藤官九郎

演出…澤田鎌作




高峰家のゴタゴタですから、今回はヨウコ(小池栄子)より享(仲野太賀)の方が中心だったとも言えます。



ヨウコは無免許だからクビにしろ!と啓三(生瀬勝久)が息巻くと、今や舞(橋本愛)よりヨウコを好きになっている享は必死にかばい、



自分がヨウコと結婚して嫁になれば問題ないだろうと反発しますが、その必要はないと言われてしまいます。




なぜならヨウコは啓介(柄本明)がリツコ(余貴美子)に生ませた子だからと。




大ショックの享。

今回の享は大変です。

舞(橋本愛)が啓三とホテルから出てくるところを見てしまうわ、舞は高級SM嬢だと知るわ、ってことは啓三はその常連客だってことになるわ、いろいろ知ってしまうわけです。




自分も舞にSMをと、予約が埋まってる舞を啓三のふりして予約したら、もう舞は辞めてて、二代目を名乗るNPO法人の

あかねに替わってしまっていて…と。




仲野太賀が怒ったり呆れたり悲しんだりと感情の乱高下を、小気味良いほどに演じてみせました。まさに仲野太賀の真骨頂でしたね。




このドラマではガミガミ怒ってばかりの生瀬勝久でしたが、今回は舞のふりをしヨウコにSMプレーをされ、亀甲縛りまでされてしまうというコミカルパートもあって、こちらもシリアスとコミカル両方いける生瀬勝久ならではでした。




このドラマの凄みはクドカン脚本がどんなふり幅で来ようとシリアスもコミカルも大丈夫なキャストを揃えているところです。

仲野太賀、生瀬勝久ばかりでなく柄本明、小池栄子、濱田岳、岡部たかし、高畑淳子、余貴美子と実に頼もしい限りです。





今回一番面白かったのはてっきり死んでると思ってた啓介の妻みづき(松金よね子)は高級老人ホームにいて、啓介とはづき(平岩紙)、リツコとヨウコが勢揃いするというカオスな状況で、



ヨウコは前から啓介が父娘とわかっていたのが明かされ、揚げ句に啓介の5本指靴下を皮切りにみづき、はづき、リツコが啓介の悪口を次々に言い合うという男からしたら実に恐ろしいシーンでした(笑)




あと、小ネタで笑ったのはリツコがこの人が実の父とヨウコにウソをついてたのがケーシー高峰だったこと(笑)




それで役名も高峰にしてたんですかね?だったら渾身の小ネタですが…。




享の亡き母親(中山忍)がらみのしんみりエピソードもありましたが、笑い多めの回でしたね。





第6話の評価は…8

ま~面白かったんで甘めで。












前回のラストに楠見(松村北斗)の娘ルカに「パパを好きにならないで」と言われてしまった西園寺(松本若菜)。




偽家族を続けるために楠見への恋心を駆逐しなければと必死になるわけですが…




TBS   火曜22時

「西園寺さんは家事をしない」第5話


主演…松本若菜

脚本…宮本武史

演出…竹村謙太郎




持つべきものは友で、例によって西園寺が旧友の小西(塚本高史)と宮島(野呂佳代)に相談すると、





小西は楠見以外に彼氏を作ってルカを安心させたらいいと「上書き彼氏作戦」を提案してくれます。





思い立ったら即行動の西園寺はすぐにマッチングアプリに登録。良さげな男たちと次々に会っていきます。




このマッチングした男たちがなかなか豪華でしたね。愛犬同伴でデートしたのが尾上松也、北斗の拳好きで一緒だったのが宮尾俊太郎、全身まっ白の男がNON STYLEの石田。




いずれもデート中なのに楠見父娘のことが頭に浮かんでうわの空になりデートはうまくいきません。




そんな中、彼氏候補に急浮上するのがコラボの仕事をすることになった人気料理系YouTuberの横井(津田健次郎)。




西園寺と楠見の仲を怪しんでいた横井は2人は付き合ってないと知ると、一緒に仕事していく上で息の合う西園寺に横井の恋心は高まり、ついに告白ってことになります。





ところが楠見が「ちょっと待った~」状態で割り込んできて、これは三角関係になるのか?というラストでした。




どうもミスリードでそうはならない気もしていますが…。




しかし、ルカ役の倉田瑛茉ちゃんはホントに可愛いですね。とても癒されます。




西園寺さんの言動に笑い、ルカちゃんに癒される。

見ていてストレスがたまらないのが何よりのドラマです。




第5話の評価は…8


医療ドラマにはありがちですが、思い入れのある患者を救えずに主人公が挫折するパターンというのがあります。




今回はまさにそのパターンでした。

しかし、そうしたいために無理に持っていった感があって気になることだらけでした。




フジテレビ  月曜22時

「マウンテンドクター」第5話


主演…杉野遥亮

脚本…高橋悠也

演出…高橋貴司




宇田(螢雪次朗)は宮本(杉野遥亮)が信濃総合病院に入って最初に担当した患者で、




亡き妻が生前趣味にしていた登山を始め

生きがいにしている宇田は心臓疾患を抱えていて、ペースメーカーを埋め込んでからリハビリなどしながら登山を続けられるように努力していました。




宮本もずっとそれに寄り添いサポートしてきて、ようやく宇田念願の赤松岳登山に許可を出す日が来ました。




脈拍数をよくチェックし、マメに状況を伝えるように指導し、戻ったら打ち上げしましょうと言っていたのに…。




言われたことを守り、慎重に登ったので無事に宇田はテントサイトに着きました。




しかし、登山中に親しくなった夫婦のテントが夜、熊に襲われ妻の方が頭から出血、危険な状況になります。




テントサイトには若者たちのグループがいましたが、彼らは夫婦を見捨ててそそくさとみんな下山してしまいます。




宇田は宮本に電話して指示をあおぎますが、その通りにしてもなかなか出血が止まりません。




宮本は鮎川山荘に連絡を入れ救助に向かってもらいますが、待ってられない宇田は肩を負傷している夫に代わり、妻を背負って下山し始めます。





ここでストップ!

まず若者たちがあまりに自分勝手すぎるのに呆れたのと、せめて下山途中に山荘に寄って熊が出て人が襲われたことくらい言わないですかね、




宇田は必死に宮本に連絡をとってましたが、登山中は気にしていたのに、そのあと携帯を身近に置いとかない宮本もどうかと思いましたし、





救急医の小宮山(八嶋智人)が山荘にいたんですから、何かあったら小宮山に連絡するようになぜ宇田に言ってなかったかも謎です。




宇田自身に何かある危険性はあったんですからね。




結局、無理がたたって、山荘で一段落したら宇田は心室頻拍を起こし、ヘリで搬送途中で亡くなってしまいます。





いろいろひっかかることがあり、どうも宇田の死には納得がいきませんでした。




たださえ、ショックの宮本に江森(大森南朋)は傷口をえぐるように、宇田を山に行かせてあげたいから確証バイアスに宮本がかかっていたからではと責めます。




今、それ言わなくてもよくない?

江森って何なんですかね!

もうちょっと言い方あるでしょう!




いろいろゲンナリする第5話でした。

第5話の評価は…6