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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

初回はW主演の鴻田(奈緒)の紹介にウェートが置かれていましたが、第2話はもう1人の有木野(松田龍平)の通訳としての仕事ぶりが他の通訳たちも含めて丁寧に描かれました。



NHK  火曜22時

「東京サラダボウル」第2話


主演…奈緒、松田龍平

脚本…金沢知樹

演出…津田温子




通訳と言っても有木野の場合、警視庁の通訳センターに所属していて、日本語が通じない外国人の容疑者や関係者の取り調べで刑事に通訳をするのが主な仕事です。




犯罪がらみのことですから、訳す時には正確でなければなりません。




有木野は実は元は刑事で、何かしらの外国人犯罪がらみの失態があって辞めてしまい通訳になっているようで、そこがまたただの通訳とは違い複雑です。




今回印象的だったのは中国人夫婦の喧嘩による暴行に関する取り調べで、嫌味ったらしい刑事(マギー)が曖昧な質問をするのを、なんで?はなぜ?か、何を使ってか、をいちいち確認してから訳すシーンでした。




言葉が通じない相手に不誠実な刑事と、有木野との対比が鮮やかに描かれていました。




後日、その際に中国人妻がスラングを使ったためにそれを聞き間違えて誤訳してしまったことに気づき、彼女に謝る際にも、刑事は全面的に有木野が悪いという姿勢で、それをそのまま有木野に訳させます。




刑事はわからないんですからちょっとはごまかして訳していいのに、有木野はちゃんと「逐次通訳」するんです。




その誠実さに中国人妻は自分も聞き取りにくいスラングを使ったことを詫び、有木野の誠実さにお礼します。





彼女が自分の悪口を言ってるのもわからず刑事がポカ~んとしているのがちょっと痛快でした。




外国人たちが不当に犯罪者扱いされたりしないようにと、時にはムチャな行動をしがちな鴻田に有木野が言った言葉も印象的でした。




「堕ちるよ。この世界でむこうみずに信念を貫いたら、引き返せなくなるよ」




非常に意味深な言葉でしたね。

過去の何かしらの苦い経験から言ってるし、鴻田のためを思って忠告してくれてるんでしょうが…




この先、鴻田の身にふりかかるトラブルを予言しているようでもあり、気になりました。




松田龍平は淡々としていながら、芯に強靭な信念を秘めてそうなこういった役はハマりますね。




そして、三上博史はいつ出てくるんですかね。

2話の評価は…8














冒頭のカメラを長回ししての、消防局通信指令センターでの指令管制員たちの、119番のエマージェンシーコールへの対応ぶりにいきなり引き込まれました。




「119番、消防です。火事ですか?救急ですか?」から始まる通報者との会話の緊迫感、これは今までじっくりと見たことがないので、これを大事にしたら秀作になるなと思いました。




フジテレビ 月曜21時

「119 エマージェンシーコール」第1話


主演…清野菜名

脚本…橋本夏

演出…水田成英




清野菜名演じる主人公の粕原は銀行員から転職してきて、わざわざあまりなり手が多くない指令管制員を志望して配属された新人。





幼い頃に自身が家が火事になり119に電話して指令管制員の指示で救われた過去があるようです。





粕原は人並みはずれた聴覚があり、通報の電話の背後に聴こえるわずかな音を聞き分けられ、




いたずら電話をしてきた若者の仲間がしつこくまたかけてきたら、さっきの電話で横にいて笑ってた男と同じ声と指摘するなど、優秀さを早くも発揮していました。




通信指令センターにはいたずらも含めていろんな電話がかかってきて、重要なホントの火事の通報なら、




火災発生場所を電話をとってる以外の管制員が特定していったり、スピーディーなチームワークで対応していくなど、その地味ながらプロフェッショナルな仕事ぶりが鮮やかに描かれました。




火災現場にいて通報しながら逃げ遅れそうになった人を粕原が誘導して、消防隊員に救い出してもらうまでのやりとりとかは、





通報者は声だけで視聴者も想像力をめぐらせながら見守ることになり、これこそこのドラマの醍醐味だなと思いました。




しかし、それだけでは映像が限られてしまい連ドラとしては厳しいということで、



夜勤あけの粕原に、もっと的確に指示できるようにと火災現場に足を運ばせたりして、業務以外の行動もさせていくようです。



これを見て私めは「ラジエーションハウス」でせっかく主人公は放射線技師というユニークな仕事なのに、それ以外のことに首をつっこませてガッカリしたことを思い出しました。




脚本家にはぜひ制約があって難しくても、ぜひ通報者とのやりとりをいかに長く見せるかに腐心してほしいと思わずにはいられませんでした。




お仕事ドラマのお約束で群像劇になってますが、再雇用のベテランの堂島(佐藤浩市)はいますが、粕原の指導係の兼下(瀬戸康史)以外は若手ばかりというのはばらつきが無くてつまらないなと思ったり、



元消防隊員の兼下はやけに粕原につっかかってくるなと気になったり、心配な要素は散見します。




ヒロイン役の清野菜名は一途さは好感持てますが、あまり非常識な行動に走りすぎなければいいけどと、それが最大の懸念点です。




1話の評価は…7









このドラマの初回をご覧になった方にはおわかりいただけると思いますが、



なんだ、これ!と見るのをやめる気にさせるわけでもなく、かと言ってこれは面白い!とおすすめしたくなるわけでもなく、微妙なポジションのドラマです。



テレビ朝日 日曜22時15分
「フォレスト」第1話

主演…比嘉愛未、岩田剛典
脚本…山岡潤平
演出…高橋朋広



仲良く同棲している恋人同士がお互いに噓をついていることがわかり、そこから相手への疑惑が芽生えたり、関係性にほころびができていく心理サスペンスのようです。



比嘉愛未も岩田剛典も含みのある演技をしっかりできる人たちなので、この先、主人公2人の関係がどう変化していくのか期待できそうです。



比嘉愛未演じる楓は家族がいないと言っていたのに、母親鈴子(松田美由紀)の訃報が届き、弔いに行くと鈴子はホテルグループの社長で、実は訃報は噓で生きていて、絶縁状態の楓を呼び寄せるためでした。



そして、鈴子は楓を後継の社長にしたいようでした。
松田美由紀の社長はなかなかの迫力で、どうやら余命が少ないようです。



岩田剛典演じる純も家族はいないと話していましたが、ラストで母親(黒沢あすか)らしき人を施設に訪ねていました。
しかも、彼女は純を「涼介」と呼んでおり純は名前も偽っているんでしょうか?



どうやら純は鈴子に恨みがあるようで、
昔、鈴子が失敗したホテルプロジェクトのために純の家族に何かあったようです。



復讐のために楓が鈴子の娘と知りつつ近づいたんでしょうか?
岩田剛典はあの口角を上げたキラースマイルの陰に何やら秘めた役を得意としていて、彼の良さが出せる役のようです。



復讐やら噓やらそういう黒い感情渦巻くドラマが今クールは多めですが、心理に重きをおいた作品になれば、他よりは良いかもしれません。



様子見します。
1話の評価は…7