連ドラについてじっくり語るブログ -50ページ目

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

「パパのこと好きにならないで…」

今回のラストに楠見(松村北斗)の娘ルカちゃんが西園寺(松本若菜)に言った言葉は、まさに頭から冷水をぶっかけられたようなショッキングな言葉でしたね。



TBS  火曜22時

「西園寺さんは家事をしない」第4話


主演…松本若菜

脚本…宮本武史

演出…山本剛義




前回のラストで無自覚フェロモン男の楠見にドキっとしてしまった西園寺。

これは恋ではないかと戸惑いを感じます。




旧友たち(野呂佳代、塚本高史)にも、それは恋だと言われ、恋なんてしたら偽家族が成立しなくなるので、自分の中から恋心を駆逐しようとします。





しかし、意識すればするほど余計にキュンとしたりで、挙動不審になる西園寺に笑えました。

松本若菜のコメディエンヌぶりの良さが発揮されます。




今回はそんな西園寺の葛藤を描くのと同時に、偽家族がルカにもたらす影響も描いたのがこのドラマらしさでした。




保育園で西園寺がママでもないのに送り迎えしているのが変だと言われたルカが友だちにボールを投げつけるというトラブルが起きます。





確かに普通は大家さんがやることじゃないですからね。

…で、西園寺が面白いのはそんな偽家族のことを理解してもらおうと、ルカの誕生日パーティーを保育園のお友だちやママたちを招いてやろうとするのです。




こういう前向きな行動力が西園寺さんの魅力ですね。

保育園でチラシを配りますが、不審がられたり、ママでなく大家さんと聞いていぶかしがられたりもします。




ケーキ作りに励むもうまくいかない西園寺は、やらなきゃいけないと頑張らなくてもいいからと楠見に言われ、苦手な料理は素直に楠見に任せることにしました。




パーティーは誰も来ないのかと思いきや、いろいろ事情を抱えた親子さんが来てくれて、そういう人たちは疎外感もあってか交流を求めていたようです。




ルカはボールを投げた友だちとも仲直りできましたが、大家さんはルカちゃんのパパを好きなの?と聞かれてしまいます。




否定したルカでしたが、改めて楠見と西園寺を見ると仲良さそうにしています。




ルカは母親の瑠衣(松井愛莉)とパパがお互い大好きと言ってたのを思い出します。




それで冒頭に書いたセリフを西園寺に言ったのです。

さ~これを言われたら、西園寺のことですから別の恋人を作ってルカを安心させようとするでしょうね。




元同僚の横井(津田健次郎)あたりが候補でしょうか。




しかし、最近の子役さんはホントにスゴいですね。ルカ役の倉田瑛茉ちゃんのナチュラルな演技に驚かされました。

演じすぎない子役さんってなかなかいませんからね。





第4話の評価は…7






今回は玲(宮澤エマ)と江森(大森南朋)が関係している7年前の山岳事故について明らかになりました。




「ブルーモーメント」の本田翼はなぜ死んだ?みたいに延々と引っ張らず、早めに教えてくれて、それは良かったです。





フジテレビ  月曜22時

「マウンテンドクター」第4話


主演…杉野遥亮

脚本…高橋悠也

演出…国本雅広




私めがこのドラマで最も心を動かされるのは、美しい山々の映像です。




あ~こんな場所まで登って、景色を眺めたらさぞかし良いだろうな~と見惚れるような映像を我が家にいながらにして見られるのが魅力です。




登山にハマる人の気持ちも分からないではありません。




しかし、登山は良いことばかりではなく、人の命を奪う危険性が隣り合わせであることを今回改めて痛感しました。




7年前に何があったかというと、玲の祖父・篤史(石丸謙二郎)の山小屋が催す山登りツアーに、山岳看護師の資格を取ったばかりの玲が帯同し、




江森の婚約者で松澤院長(檀れい)の友人だった山岳医の折原(中越典子)も一緒に加わってくれたのですが…




冬山で天候も悪化し、低体温症になる登山客も出て、折原はその対応をすると共にツアー中止を進言しました。




しかし、せっかく来たからと続行を求める客もいて、玲はそれに従い、先に進むもルートを間違い、結局、雪崩が襲いかかってきて折原は命を落とします。




自分のせいで折原を死なせてしまったという罪悪感にさいなまれた玲は、山を嫌いになってしまったのです、




しかし、そんな玲にまた山を好きになってもらいたい篤史は、MMTもできて医師も帯同できるのであれ以来やめていたツアーを若いスタッフの提案で再開します。



婚約者の命を奪われた江森が山を嫌いになるのはわからなくもないですが、自分の過失もあっての事故だったのに、玲が山を嫌いになったのはよく分かりませんでしたね。




しかも、現場を離れるときに折原に山を嫌いにならないで…と言われてたわけですからね。




再開したツアーでは天候が悪化し、ガイドした丸山(工藤美桜)が雷に打たれるというアクシデントがまた起きてしまいました。




ほらみたことか、と玲は篤史に怒りますが、丸山がへこたれずに職場に復帰したり、自分も兄を山で亡くしているのに玲を励ます宮本が、丸山のように雷に打たれたシゲさんにまた山に登れますよと励ますのを見たりして、




自分も折原に山を嫌いにならないでと言われたのを思い出すのでした。

忘れてたのか~い!と思いましたけどね。




ま~ともあれ、玲は次のツアーに帯同し、山に登り笑顔を取り戻します。




宮本のまっすぐな感じがやはり杉野遥亮にはピッタリはまってますね。

人の心を動かすものがあります。




しかし、江森はまだ偏屈というか、感じは悪いままですし、リーダーの小宮山(八嶋智人)は小屋に行く気は無しです(笑)

ま~救命救急医ですから病院から離れづらいところはありますけどね。




第4話の評価は…7











冒頭、水季(古川琴音)が朝の慌ただしい時間の中で、海(泉谷星奈)の髪をまどめてあげるシーンがありました。



水季が美容院に行く間もないと嘆くという言葉もありました。




今回はこのシーンが前ふりであるかのように髪にまつわるエピソードが次々に出てきました。こういうキーワードから連鎖的にエピソードを紡ぐ手法が脚本の生方美久は巧みですね。




フジテレビ  月曜21時

「海のはじまり」第5話


主演…目黒蓮

脚本…生方美久

演出…風間太樹




夏休みは水季の実家で海と過ごすことになっている夏(目黒蓮)は、海の髪を編んだりまとめてあげなきゃいけなくなるので、弥生(有村架純)に教えを乞いました。




三つ編みをしても夏は優しいのでゆるくしか編めず、弥生にたしなめられます。




弥生は器用に手早く自分で編めて、これは母親にやってもらうとキツくて作業みたいにやられるのでイヤで、かといって父親にも頼みづらくて、自分でやるようになったのだと明かしてくれました。




やはり、弥生は親とは疎遠のようで、夏にも会わせてないようです。

どこかで出てきそうですね。不穏です。




夏は海のことをまだ家族に説明してなくて朱音に叱られ、ようやく実家に帰り伝えました。




夏が口下手なので、赤ちゃんがいるといきなり言ったら、弥生に?とみんな喜び出し、ハラハラしましたね。




義父(林泰文)と義弟の大和(木戸大聖)は遠慮気味でしたが、母親のゆき子(西田尚美)は夏のことがよくわかっていて、




妊娠や中絶のことを黙っていて隠していたことを厳しくなじりました。

お母さん、ずいぶんキツいなとは思いましたが…。




でも、海のこと自体は歓迎で連れて来るように言いました。孫や姪に会いたがるのはいいですが、弥生のことを触れないのはちょっと気になりました。




ゆき子は自分が一番大変だったのは離婚して再婚するまでの間で、その頃は美容院にも行けなかった…と、冒頭の水季とリンクすることを言ってました。




ゆき子もシングルマザーの苦労を身をもって知っているんですね。




海が夏の家に来ると、海は大和とすぐ意気投合しました。

2人とも母親を亡くした者同士なんですね。




海が朱音にイヤなことはイヤってもっと言っていいと言われてましたが、明るい大和も実は海のように我慢してきたことも多かったのでは?と想像してしまいました。




水季の実家に寝泊まりするようになった

夏は、風呂上がりの海の髪をドライヤーで乾かしてあげました。




三つ編みをきつく編めないのと同じように、熱かったらいけないとやけにドライヤーが遠いのが夏らしかったですね(笑)




今回、最もグッときたのは、子宮頸がんで身体が弱った水季は、実家に身を寄せ、自分がいなくなっても寝られるように海を朱音と寝させようとしたのに、




海が抜け出してきて水季と寝たがるシーンでした。

水季は海に自分がいなくなると前もって伝えていたんですね。

短いシーンでしたが胸がしめつけられました。




津野(池松壮亮)は今では海のまわりにいろんな人がいるけど、以前は自分だけだったのに、いまは蚊帳の外なのを嘆いていました。




津野の部屋のソファーから海の髪をまとめるゴムが出てきましたが、以前は津野がやってあげたりもしていたんですかね。




まだまだ明らかになっていないことが沢山ありますね。先が読めません。




第5話の評価は…8