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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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今回は太一(小林虎之介)側から、航平(中沢元紀)の太一への思いの強さを描くという作りになっていました。




いろいろ知った上での航平からのキス。食いしん坊が食べられなくなるくらい悩んだ末に太一が出した答えは、太一らしく実に感動的なものでした。




テレビ東京   水曜24時30分

「ひだまりが聴こえる」第5話


主演…中沢元紀、小林虎之介

脚本…川﨑いづみ

演出…八重樫風雅




航平は授業に来なくなり、太一は1人むなしくいつもの哲学の講義でノートをとっています。




航平のことをやたらと気にする太一にヨコ(宇佐卓真)は、病院で会ったと告げ、

美穂のことを話したと教えます。




太一は美穂のことを話さなかったので、それでこじれたのか、と考えた太一はいても立ってもいられず航平の家に。





母親の涼子(西田尚美)は太一を招きいれ、ロールケーキをふるまうとその食べっぷりの良さから、すぐに航平が弁当を持っていく子と気づきます。




バイトに行かないといけないので帰ろうとする太一に涼子は太一に会ってから気難しい航平が変わったこと、太一の好物のハンバーグを航平が自分で作ったことも教えてくれます。




またバイト先では元気のない太一を心配して店長(鈴之助)が相談に乗ってくれて、航平は太一が美穂を好きだと勘違いして邪魔しないようにって思ったのかも…とアドバイスします。





航平の真意をいろいろ知ることになった

太一は映研の部室で、なんでそんなに航平のことを気にかけるのかと聞かれ、いかに航平がイイやつで、まわりが勝手に置いてきぼりにしているかを熱弁します。




それを航平に立ち聞きされ、立ち去る航平を追いかけて今の聞いたかというと、今さらあんなことを言うのはずるいとなじります。



するとずるいのはおまえだと反論。

こっちはわかりたいと思ってる。黙ってたらわからないから気持ちはちゃんと言え。我慢しないで、最初から諦めないで

言えと。涙目になりながら訴えかけるのです。




航平はそれにこたえるように太一の手を引きキスしました。




そして、ホントは聴こえなくなるより太一に嫌われるのが怖かったと告白します。BLならではの何とも切ない告白ですね。




覚悟しての告白だったので、今までホントにありがとうと言って航平は立ち去ります。




太一は頭の中が混乱状態ですよね。

翌朝もご飯がノドを通らず、祖父(でんでん)を心配させます。




涼子に弁当を2個持たされ、いつもの場所に航平がいると、いつもの感じで太一が現れます。




あんなこと言われて平気なのかと聞くと、太一は考えに考えたけど、いくら考えてもおまえのことを嫌いになる理由が見つからなかったと言います。




実に太一らしい誠実な答えでしたね。

2人をまた更に応援したくなりました。




第5話の感想は…8













今回は脚本・宮藤官九郎の現代日本の医療や福祉にまつわるメッセージがかなり濃厚に打ち出された回でした。




こうなるとおふざけ小ネタとの温度差がかなり激しくなり、その混在により、感動は薄れるし、笑いにくくもなるという双方にとってデメリットになっていました。




フジテレビ   水曜22時

「新宿野戦病院」第5話


主演…小池栄子、仲野太賀

脚本…宮藤官九郎

演出…河毛俊作




クドカンはシャイで照れ屋なんでしょうね。

メッセージを伝えるにしても声高にはせず、そんな真面目さとバランスを取るかのようにわざとおふざけをしてしまう。




そんなタイプなんだと思います。

それが如実にドラマに出てしまっている。

「不適切にもほどがある」の磯山Pや金子Dなら長年の付き合いで熟知してますからそんなクドカンをうまくコントロールして絶妙な塩梅に持っていくんですが、




このドラマのスタッフは恐らくそこがうまくできず、クドカンの書きたいように書かせたらごちゃごちゃしてしまったようです。




前回あたりから享(仲野太賀)や舞(橋本愛)のパートを薄めて、ヨウコ(小池栄子)と病院を中心にした話に集約してきて、やっと見やすくなってきました。




ただ、まだごった煮状態は続いていて、享が舞よりヨウコを好きになるとか、舞が岡本(濱田岳)にあたりがキツいとか、もうそこはどうでもよくない?ってところは残っています。




ヨウコが啓介(柄本明)とリツコ(余貴美子)の間の子で、病院を継がせるか問題や、養護施設に入ったマユ(伊東蒼)を母親(臼田あさ美)は引き取りたくてもマユは拒む問題なども依然として継続してますしね。




…で、今回は公園を追い出され病院に涼みに来てるホームレスのシゲさん(新井康弘)が熱中症で搬送されるも、





ECMOは1つしか空いてなくて、後からきた防衛副大臣(羽場裕一)に使われてしまい、シゲさんは亡くなってしまうという話でした。





命は平等というヨウコの主張は通じず保険証もなく治療費も払えないホームレスより国のために働く政治家が優先されるという悲しい現実がつきつけられました。




医療現場では実際こういう場合はどうなってるんでしょうね。

今回は他にもアメリカに比べて健康保険がしっかりしていて、受ける医療も激しい差はない日本をヨウコに褒めさせながらも、




アメリカと違って無料だから救急車を軽症者がやたら使う現実も言及したりもしてました。




バッテラベンチというホームレスが寝そべったりできないための公園のベンチとかも、ホームレスをただ排除したい行政の冷ややかさを感じさせもしましたし、何だかいろいろ今回はメッセージを入れ込んできましたね。




ただ、クドカンの凄みはシゲさんの死をお涙ちょうだい的にせず、ヨウコは心臓マッサージをしながらみんなに笑えと言い、笑い声が聞こえたらシゲさんも笑うから…と言ったらホントににこやかになったところや、




患者を亡くした悲しみを長々引きずらず、救急搬送が来るかもしれないからと、自分の病院へ帰っていくヨウコの切り替えの早さをしっかり見せたのには感心しました。




ちょっとずつ良くなってます。

第5話の評価は…7







さ前回、妊娠した福(桜田ひより)についていろんなことを調べてノートにまとめてきた宝(細田佳央太)に感動しましたが、




ノートにはまだまだ続きがあり、しかもあのノートは学校をサボって朝から夕方までにびっしり書いたものと分かり、更に驚かされました。




フジテレビ   火曜23時

「あの子の子ども」第6話


主演…桜田ひより

脚本…蛭田直美

演出…アベラヒデノブ




宝はもしも出産した場合、自分たちが育てられなくてもどういう方法があるか、そこまで調べていました。




しかも、何日かかけて調べたのかと思いきや半日くらいでまとめてきたんですからスゴいもんです。

宝の誠実な対応には頭が下がりますね。




さしあたって2人が向き合うべき課題は母親に報告するということ。

お互いに自分の親には自分から言うことにします。




福の母親の晴美(石田ひかり)はズル休みをし、連絡を取れなかった福を責めようともせず、福を信じているからと言ってくれるような優しい母親です。




一方、宝の母親直実(美村里江)はシングルマザーで働きながら宝を育ててきた気丈な母親で、幼い頃から宝と親密な福の呼び方が福ちゃん→ふく→さちと変わっていくのを複雑な思いで見守ってきたようです。




そんな2人の母親が「妊娠した」「妊娠させた」とわが子に言われてどんな態度や行動に出るのか、それは次回となりました。




今回、ズル休みした福や宝を気にして心配する友人たちも描かれましたが、彼らが妊娠を知ったらどうなるか?そちらも気になるところです。




更に養護教諭が福の異変に気付き、担任に注意を促してましたから、そちらにもバレる日は近そうです。





周りの人々が妊娠を知ったらどうなるか?そのあたりがこれからは丁寧に描かれるんでしょうね。

中絶ではなく出産の方向へ進んでほしいです。




第6話の評価は…8