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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

ドラマではないんですが、新年最初のフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で取り上げられたクズ芸人小堀敏夫の最低ぶりは、あまりにスゴくてネットでも話題になりました。




ま~比較するのも何ですが、日本一の最低男と大上段にふりかぶったタイトルにした割には、香取慎吾演じる主人公の一平は最低っぷりが中途半端にしか見えず、そこが弱いなというのが最大の難点でした。




フジテレビ 木曜22時

「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」第1話


主演…香取慎吾

脚本…政池洋佑

演出…及川拓郎




草彅剛演じる「罠の戦争」の鷲津が登場したり、正助(志尊淳)が勤める保育園の園長役が中山美穂だったり、とそちらの驚きの方が話題になった感じがしなくもないんですが…。




中山美穂さんの遺作になってしまったんですね。園長は妹の中山忍が引き継ぐようです。

草彅剛は初回だけの友情ゲスト出演なんでしょうね。




しかし、年明けは中居正広の一件がヒートアップしていく中で、フジテレビで元SMAPで一緒だった香取慎吾の主演がスタートするのも関係はなくても、何だかモヤっとしますね。タイミングが悪かったです。




…で、その香取慎吾演じる主人公の一平ですが、そもそもテレビ局の報道番組のプロデューサーだったのが、クビになり見返すために政治家になろうというその動機や考えが明確になっていないのがネックでした。




なので、選挙に出る時にイメージが良いようにとニセの仲良し家族ぶりを発信しようとする姿を見せられても、なんだかな~で、それが最低と言われても…でした。



かつての明るく元気な「慎吾ちゃん」のイメージをお持ちの方からしたら、子ども嫌いでイヤイヤいいオジさんぶりを演じる皮肉でネガな感じを演じる香取慎吾には違和感があるかもしれません。




しかし、若い頃から陰なところや皮肉な役を演じる時の方が良かった人なので、私めは今回の役は悪くないとは思ってるんですがね。




おそらく、家族ぎらいの一平がニセ家族を続けていくうちに、変化してちゃんと家族思いになっていくんでしょうから、




最初のうちは、もっとひどい男であってほしいと思えるくらいでした。




なので初回から甥っ子朝陽に優しさを見せたり、正助の連れ子のひまり(増田梨沙)に見抜かれそうになるのはまだまだ早いように思えました。




朝陽が牛乳にアレルギーがあると正助が言った時点で、これは失敗するなと思ったら案の定で、何だか脚本の底が浅いなとも感じました。




しかし、志尊淳と並ぶと香取慎吾の顔や身体がやけに大きく見えて損ですね。

撮影に入る前にもうちょいダイエットすべきでしたね。




1話の評価は…6



既にコメントにもありましたが、我々の世代(=「東京ラブストーリー」や「愛という名のもとに」を夢中になって見た世代)にとって、唐沢寿明と鈴木保奈美が久々に共演するとなれば、それは嬉しいというか感慨深いものがあるわけです。



しかし、何というかずっとドラマに出続けていて年相応の境地に至ってきている唐沢寿明と、




10年以上のブランクのあと復帰はするもマイペースに仕事をして、連ドラ主演をあまりしていない鈴木保奈美との間には、




どうも噛み合わないものができてしまったなという印象が、初回を見て強く残りました。

端的に言えば「年相応に演技を変えてきた唐沢寿明」と「いつまでも昔の演技と変わらない鈴木保奈美」との乖離って感じです。




テレビ朝日 木曜21時

「プライベートバンカー」第1話


主演…唐沢寿明

脚本…小峯裕之

演出…西浦正記




今回は鈴木保奈美演じる団子屋の主人、久美子が、唐沢寿明演じるプライベートバンカーの庵野の助手になるまでの経緯を描いたエピソードゼロ的な回で、




鈴木保奈美がメインゲスト扱いで、唐沢とガッツリ演技をするシーンが多かったので尚更なんですけどね。




次回からは鈴木保奈美の出番も少なめになるでしょうから、さほど気にはならないとは思いますが、女優さんが年齢を重ねるというのはホントに難しいと思います。




さて、唐沢寿明演じるプライベートバンカーですが、この枠の前クールの「ザ・トラベルナース」で中井貴一が見せたナースとしてのプロフェッショナル感に匹敵するプロフェッショナル感で、




百戦錬磨で手練手管を駆使するさまが、実に頼もしく、今後への期待感がありました。




初回は久美子を騙した宇佐美(要潤)と、東堂(袴田吉彦)を懲らしめるという痛快感あるエピソードでしたが、次回からはどうなるんでしょう。



天宮寺社長(橋爪功)の依頼を受けて、その家族たちから資産を守るということになるようですが、




プライベートバンカーとしてどんな活躍を見せるのか楽しみにしたいと思います。



天宮寺の長女・沙織(土屋アンナ)の息子・海斗を演じるのは「コタローは1人暮らし」の川原瑛都くんですね。

また大きくなってました。



1話の評価は…7









冬ドラマ期待度ランキングで1位にした作品がいきなり冬ドラマの初めの記事になってしまいました。




秋ドラマのこの枠の「宙わたる教室」があまりに良かったので、それを引きずっていささか過大な期待をしてしまったかもしれません。





とはいえ、初回の感想はそれなりに期待した良さは感じられるものでした。




NHK  火曜22時

「東京サラダボウル」第1話


主演…奈緒、松田龍平

脚本…金沢知樹

演出…津田温子




このドラマに心ひかれ、いざ初回を見てやはり良いなと思ったのは、日本に来たり、住んでいたりの外国人が起こしたり、巻き込まれたりの犯罪を描くという独自の視点。




昨今、とかくインバウンドで大挙して来日する外国人観光客に目が向かいがちですが、日本に居住する外国人についてはあまり取り上げられません。




…で、その題材を大上段に振りかぶって描く、大袈裟な社会派ドラマだと、ちょっとイヤだなと思っていましたが、




拍子抜けするほど歌舞伎町が所轄内で外国人犯罪が多発する東新宿署の国際捜査係の中でも、こぼれカズ扱いされる犯罪ばかりを請け負うレタス頭の女刑事・鴻田(奈緒)と、感情移入せず取り調べ時の通訳をする元刑事・有木野(松田龍平)の話のようなので、そこは良いなと思えました。



在日外国人の悩みや窮状に寄り添うヒューマンドラマになっていくようです。




初回のサブタイトルは「サソリと水餃子」でしたが、これは2人の違いをあらわしていて、鴻田はサソリでもカエルでも平気で食べる天衣無縫なところがあり、有木野はまともに水餃子を注文するような現実主義者。




そんな対照的な2人がバディとなり、外国人たちに向き合っていくのは奈緒も松田龍平も適役で良さそうです。




初回のエピソードは中国から来た観光客の女性が大麻リキッドの売人と知り合い、荷物の取り違いから犯罪者扱いされてしまい、その疑いを晴らしてあげる話でした。



エピソード自体はさほどではありませんでしたが、キラキラして魅力的な東京の裏側にある闇をのぞかせ、その薄気味悪い怖さは感じました。



警視庁に通訳センターがあるというのは初めて知りました。



第1話の評価は…8