連ドラについてじっくり語るブログ -54ページ目

連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

春ドラマの「燕は戻ってこない」から「海のはじまり」そしてこのドラマと、不思議と出産がらみのドラマが続いてますね。



今回は、半分こにはならないけど、何とか妊娠した福(桜田ひより)のために出きる限りのことはしたいという宝(細田佳央太)の覚悟が詰まったノートが感動的でした。



フジテレビ  火曜23時

「あの子の子ども」第5話


主演…桜田ひより

脚本…蛭田直美

演出…山浦未陽




福は以前アフターピルを処方してもらいに行って出てきてしまったクリニックに1人で向かいます。




問診票に記入を求められ、中絶希望に○をします。

診察台に乗り検査され妊娠を確認され、モニターに1.7ミリの何かが映っています。



この状態ではまだ胎児とは呼ばず、「胎芽」と呼ぶのだそうです。




このシーン、素晴らしかったのは医師の野口を演じた板谷由夏の演技。




淡々と丁寧にわかりやすく、福に説明していき、その揺れる思いに穏やかに寄り添っていくのです。




中絶手術を行うには未成年の場合、パートナー以外にも保護者の同意とサインも必要。




もし保護者に話しづらいなら、別の理由をつけて連れてきてくれたら、私から話す…とか、



クリニックから家や学校に連絡はしない…とか、




最も心に響いたのは、「どんな選択をしても誰にもあはたを責める権利はない」という言葉でした。




そんな野口に聞く「いつから命ですか?」って言葉にもドキっとしました。




野口は受精したらしき日の翌日には、アフターピルの処方希望に来ていたことも把握しており、検査薬で調べ、診察にも早い段階で来た福の行動を完璧だったと褒めます。



そのいたわりの言葉に福の涙腺は崩壊。

新たな命が映るエコー写真を持ち帰ります。




神社に1人でいると、そこに宝が。

宝は福の体調を気遣い、宝なりに調べてきたノートを福に見せます。




そこには中絶するならどうなり、どんなお金がかかるか?出産するならどうなるか?が事細かに書かれていました。




どちらにせよ、費用は自分が働いてでも何とかする…

福の両親にも自分から話す、何も心配はいらない…

福の不安、1個ずつ潰していくから…と一途な覚悟を告げるのです。



「それでも全然半分こにはならないけど…」



なんて、イイやつ!

拍手をおくりたくなりました。




桜田ひよりも細田佳央太も前回につづき、説得力のある演技でひきこまれました。




さ~いよいよ、家族に告げるターンになりますね。

福の父親(野間口徹)が心配です。




第5話の評価は…8





私めはおじさん視聴者なので、今クールだと「青島くんはいじわる」のように胸キュンがメインの恋愛ドラマになってしまうと、もう観ていられませんし、記事の書きようもありません。




このドラマはこの枠にしては胸キュン要素が少なめなので、安心して見ていたのですが…




TBS   火曜22時

「西園寺さんは家事をしない」第3話


主演…松本若菜

脚本…宮本武史

演出…井村太一



ラストで楠見(松村北斗)と2人きりになった西園寺(松本若菜)は、顔を近づけてきた楠見にドキドキしてしまうというシーンがありました。




ありゃ、この先は西園寺が楠見の無意識なモテオーラにやられて好きになっていく話になっちゃうのか?と心配になってしまいました。




ま~そうはならないと信じたいんですが、今回は楠見と、亡き妻の母親、里美(奥貫薫)とのギクシャクした関係を、西園寺さんが持ち前の行動力、仕切り力で修復するという話でした。




ニセ家族になろうと西園寺は提案しましたが、それがどういうことかイマイチ、楠見はピンと来ていません。




西園寺はチームみたいなものと言うんですが、それもわかるような、わからないような…




とりあえず検証する意味でニセ家族生活を始めることになります。




以前は事前登録をしてなくてルカのお迎えに行ってもダメだった西園寺は、今度はOKになって、嬉しげにお迎えしてるのが微笑ましかったです。




週末は亡き妻の一周忌に実家へ行く楠見。しかし、肝心の喪服を忘れていて、西園寺は車を飛ばして届けに行きます。




礼を言う楠見に「気を遣わないニセ家族じゃん!」と嬉しげに言いますが、それを里美に聞かれてしまいます。




ニセ家族?と不審がる里美に楠見も西園寺も必死に説明しますが、当然わかってもらえません。




身内だけの法事なのでお引き取りを、と冷たく言われてしまいます。




一周忌のあと楠見と里美は言い争いに。

ルカをどちらが育てるかでぶつかり、両者の主張は平行線です。




翌日、今度は里美が西園寺の家にやってきます。

楠見は帰ってくださいと冷たくあしらいますが、はずみに里美が持ってきたスイカが落ちて割れてしまいます。





すると西園寺は…

「ちょっと待った!何かわからないんですけど、でも何かこのままじゃダメだってことは分かるんです!」



一緒にスイカを食べようと強引に里美を家の中に招き入れます。




こういう見るに見かねてという西園寺のお節介さがキャラとして魅力的ですよね。松本若菜ともよく合ってます。





西園寺は里美を泊まらせ、翌日も留守番をさせて、夜はみんなでバーベキューをします。




バーベキューのあと、西園寺はいなくなった母親とのことを語り、里美は娘の死を受け入れられず、つい楠見にひどいことを言ったと後悔と娘の喪失感を語りました。




それを傍らで聞いていた楠見は翌朝、帰路につく里美にまた会いに来てと告げ、里美はだったらあなたが来なさい、息子なんだから…ルカちゃんのこと頼んだわよと去り際に言いました。




いい話でしたね。

西園寺自身も先日家に来た父親(浅野和之)を追い返したのですが、その時持ち帰らせた手土産のメロンがカットされて届き、それを食べて「メロン食べたよ」とメッセージを送っていました。




このドラマ、出てくる人がみなイイ人ばかりで心が和みますね。




第3話の評価は…8























さて、このドラマ、視聴は続ける気ですが、記事を書くのはどうするか悩んでおります。




テレビ朝日  火曜21時

「南くんが恋人!?」第2話


主演…飯沼愛

脚本…岡田惠和

演出…宝来忠昭



やはり何度もドラマ化を繰り返してきただけに面白いんですよね、話自体は。




恋人がある日、身体が小さくなってしまい、それを誰にも知らせられず…という設定はそれは面白くなるよなという鉄板ではあります。




そんな話を百戦錬磨のベテラン岡田惠和が脚本を書いているので、それは手堅く面白くはなっているわけです。




でも、それ以上でもそれ以下でもないというか、記事でわざわざ書くほどのことがあまり無さそうなんですね。





なので、気楽に楽しんで見ることに徹していいかなと思います。

何せ火曜日だけで4作品というのは多すぎますからね。




最後の記事なので、あえて苦言を呈しておくと、せっかく令和に男女逆転バージョンでリメイクしている割に、今ッぽさがイマイチ足りないことです。




なので、岡田惠和だけでなく若い女性脚本家と組んで、今どきっぽいキュン要素を盛り込んでも良かったのでは?と思います。



飯沼愛と八木勇征は頑張ってます。

2人なりに。良い経験になるのは間違いありません。