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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

もうホントにいい加減、視聴者をミスリードする次の回への引っ張りってやめてもらえませんかね。




われわれ視聴者もバカじゃないんで、だんだん見え透いてきてますから、またやってるよと萎えるだけです。




フジテレビ  月曜22時

「マウンテンドクター」第3話


主演…杉野遥亮

脚本…高橋悠也

演出…高橋貴司



前回のラスト、やけに意味深に江森(大森南朋)が、落石事故の関係者らしき少年にあの時に見たことはしゃべるなと口止めをしているところが流れました。




さも江森が悪いことをしていて隠したがっているかのような見せ方です。




あ~そうしてミスリードして、次の回では実は…ってやはり江森はいい医師でしたってするんでしょう?と思ってたら、案の定でした。




大森南朋は「厨房のありす」でも怪しまれてましたから、またかよって感じでもありました。




しかし、今回のエピソードはいただけませんでしたね。

安産祈願に登山した女性、結衣が貧血で倒れ、MMTのもとに搬送されてきます。




この結衣は江森が医療過誤をしたと責められてる落石事故で亡くなった菜月の娘で、父親の健作(おかやまはじめ)はまさに江森を訴えてる人物でした。




こんなとこに娘を入院させておけるかと、健作が病院に来てすぐ退院しようとします。




ここで、ミタローはちょっと待てよ!と

1年前に登山中に母親が亡くなってるのに、妊娠中なのに山に登るかなと。安産祈願なら他にまあるでしょうに…。




ムチャして倒れて搬送されて、十分迷惑かけてるのに、ここは人殺しの医者がいる病院だと廊下やロビーで大声でがなりたてる健作には不快感しかありませんでした。




それとこれは別じゃないの?

お世話になりましたでしょう、まず。




要するに今回の難点は江森の訴訟にまつわる話と、結衣の山で倒れた話を、無理に結びつけたところにありました。




なので、また結衣が高熱と発疹で搬送されてくると、なぜか山からの搬送ではないのにMMTが産婦人科医と一緒に診るという変なことになりました。



MMTって救命救急ではないですよね?

宮本(杉野遥亮)が山でツツガムシに刺されたからって診断しましたが、




せっかくの主人公のお手柄も、江森の疑いが少年の証言で晴れるという方がメインでかすんでしまいました。




しかし、トリアージの搬送の順番で、ご本人の希望もあり、やむなく少年を優先しましたって遺族に説明しなかったんですかね。



事が荒立てられたらなおのこと自分のせいでと少年が傷つくだけのように思えました。




いろいろ納得しづらいエピソードでしたね。

第3話の評価は…6







今回は身ごもった子どもを産むかどうかの選択をめぐっての水季(古川琴音)と弥生(有村架純)の対比が描かれました。




フジテレビ  月曜21時

「海のはじまり」第4話


主演…目黒蓮

脚本…生方美久

演出…ジョン・ウンヒ




前回、海(泉谷星奈)にパバにならなくていいから、いなくならないでと言われた夏(目黒蓮)。




そう言われたこともあってか、海のことをどうするかは時間をかけて考えていくことにしたようです。




しかし、弥生は認知はどうする?とか親権は?戸籍は?と矢継ぎ早に夏に聞いてきます。




夏は珍しく、そんな弥生に決めさせようとしないでと異を唱えます。

「弥生さん、何も強要しないけど、それはありがたいんだけど、決めてないってことすごい責めるよね」




なぜ夏に決めさせようとしてしまうのか、それはいまだに罪悪感を引きずる弥生の辛い過去のせいでした。




かつて妊娠した時に弥生がそれを相手の

悠馬(稲葉友)に告げると、産みたいかどうかを聞かれることなく、中絶が当然であるかのように、責任は取るし費用も払うからと言われてしまいます。




弥生は押しきられた形で弥生に選択肢はなく、何も言えませんでした。




産むか中絶するかまだ決めきれない弥生はその後母親にも電話しますが、




妊娠したことを告げると、母親は無言。

相手はあんまり産まないでほしいみたいと告げると「じゃあ、堕ろしな」の一言。



勇気を出して弥生が「1人で育てるのってさ…」と言い出すとかぶせるように「私無理だからね」とピシャリ。




「そっか、そっか、了解」

「お金出させなさいね」と一方的に言われて通話終了。





悠馬との会話同様に、いやそれ以上に聞いていて苦しくなる会話でした。




弥生の母親はまだ声しか出てきてませんが、弥生と母親の関係には冷ややかなものを感じますね。気になりました。いずれにしても弥生は家族には恵まれてない感じはしますね。




恋人にも母親にも気遣ってもらうことなく、弥生は1人で中絶をしたのでした。





一方、水季は妊娠したこと、中絶を相手に同意させたことを両親に告げます。




母親の朱音(大竹しのぶ)は自分が水季を授かるまでどんなに待ちわびたか、不妊治療のことを言い出すのですが、これに反発する水季の言葉が痛烈でした。




「子どもが欲しかっただけでしょ?母親ってポジション欲しかっただけでしょ?」

「母親ってそうじゃない女より偉いのかよ。治療して妊娠したらそうじゃないヤツより偉いのかよ」

「残念だったね。一生懸命頑張って妊娠してできた子がこんなで。お母さん、かわいそう…」



流石に後ろで聞いていた父親の翔平(利重剛)が割って入り、それ以上言わせませんでしたが、朱音にはキツい言葉でしたね。




そんな朱音に代わり今回はこれまであまり前面に出てなかった翔平が大活躍。

ひねくれた水季から、相手(つまり夏)に似た子になるといいという言葉を引き出し、



朱音が丁寧に綴っていた母子手帳を水季に読ませたり…。




水季が実は産んでもいいと思っている本音を見抜き、やんわりと誘導しました。

いいお父さんですね。

孫ができるのは嬉しいという笑顔が素敵でした。




産むことにしたと朱音に告げると、朱音は自分はかわいそうなんかじゃない、幸せだったと否定します。




選択肢はなく1人で中絶した弥生と、寄り添ってくれる家族がいて選ばせてもらえた水季との対比が切なかったです。




弥生は夏に中絶した過去を伝えました。その過去の罪悪感から、海の母親がわりになろうと焦っていたことも詫び、海と会うのもやめようとします。




しかし、ギクシャクした2人をまたつなぎ合わせてくれたのは海でした。




海も弥生も夏のことを好きな同士と弥生の気持ちを楽にしてくれたのです。




弥生は夏に、夏はなかなか迷って決めてくれないけど、一緒に迷えるのは嬉しいと告げます。




これまでの痛々しい回想を見たあとだけに、弥生の喜びがまたひとしお胸を打ちました。




このドラマ、見ていてつらくなったり苦しくなったりして、ドラマにそれを求めてない人には、ただただしんどいドラマなんでしょう。




万人ウケはしませんが、ハマる人には中毒性のあるドラマです。





第4話の評価は…8














前回の記事で書いたように人の生き死にが関わる手術を公開手術というショー化して見せることに私めは抵抗感があります。



なのに、今回もまた公開手術ってことになりまたかよ!とちょっと萎えて見始めました。




TBS  日曜21時

「ブラックペアン2」第3話


主演…二宮和也

脚本…槌谷健

演出…加藤亜希子




連ドラで何より大切なのは、視聴者がどれだけ主人公に思い入れを持てるかだと思います。



このドラマは初回で主人公の天城(二宮和也)が患者を手術するかを賭けをして決めるというところで、反感を買い勝ちでしたが、




実はいい人だというアピールで視聴離脱を必死で食い止めようとする意図を今回は更に強く感じました。




そして、やはり日曜劇場枠ということで、敵役を登場させ、それをこらしめるという痛快さを前回も今回も盛り込んできたのです。




前回は佐伯(内野聖陽)の医師会長争いのライバル菅井(段田安則)と手術を邪魔する安島(新納慎也)でしたが、




今回はまたも菅井と、その友人で製鉄会社の社長の水野(梅沢富美男)でした。

梅沢富美男は敵役がよく似合いますね。




公開手術の患者を生活保護受給者の年子(正司花江)に選ぶんですが、成功率の低い手術を治験薬を使い、その効果がある30分以内で手術しないといけないというハラハラ要素を盛り込み、




天城と世良(竹内涼真)のコンビネーションで切り抜けるという展開でした。




手術を成功させると天城は患者が生活保護受給者なので治療費として、手術を見に来ている人々に寄付をつのり、




更に年子の息子の孝利(立川談春)が水野の会社の作業員で負傷しても労災がおりないのを暴露し、こらしめました。





公開手術という設定をうまく利用した展開でした。

しかし、皮肉を言うと、医師たちがみんな公開手術を見に来てましたが、この病院そんなに医師たち暇なのか?と気になりました。



揚げ足取りですけどね(笑)

今回の評価は…7