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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

「海のはじまり」は重くつらすぎるという方には、こちらのドラマの方がおすすめです。




適度な明るさ、軽さがあって、かつリアリティーもきちんと描かれているので…




TBS   火曜22時

「西園寺さんは家事をしない」 第2話


主演…松本若菜

脚本…宮本武史

演出…竹村謙太郎




隣の賃貸スペースは独身女性に貸すくらいのつもりでしたが、幼い娘を抱え家が火事になり焼け出された楠見(松村北斗)に貸してあげることにした西園寺(松本若菜)




楠見は家族でもない人にここまで甘えるのは変だ、異常だと、過敏なまでに西園寺に迷惑をかけないようにしようと必死です。




西園寺さんは家事をしない人だから…というのをやけに気にするんです。




今回見て思ったのは家事をしない生活に徹しようとする西園寺さんは、秘密のお人形の部屋があることを含めて変人ですが、




楠見もかなりの変人なのでは?と思えてきました。そのあたりの微妙な感じを松村北斗はうまく演じてますね。




特にそれを強く感じたのは、西園寺さんが人と暮らすのもいいと思えるようになったと涙を流しているのに、




なんでこの人泣いてんの?って顔でポカンとしている時でした。




他人に心を動かされるってことが無い人なのか?と楠見という男が更にナゾになりました。




このドラマが良いな~と思うのは、家を焼け出されたシングルファーザーは夜遅めに寝ている娘を抱えてコインランドリーで洗濯しなければいけない…とか、




倒れたおじさん社員の穴埋めをしなければならなくなった楠見の代わりに、西園寺さんがお迎えに行かなければならなくなったのに、他人では事前申請をしてないと渡してもらえないとか…




そういう不都合なディテールがきちんと描かれているところです。

おそらく原作がそのへんをしっかりと描いているんでしょうが…。




そういった積み重ねから、だったらニセ家族になっちゃえばいいじゃん!という西園寺さんの大胆な思考転換に至りました。




ニセ家族とまでいかなくても家事を楠見にやってもらうくらいで良くないか?と私めは思ったんですが、それでは話が面白くなりませんからね。




今回、西園寺さんの父親(浅野和之)が登場しましたが、そりゃ叩き出されるし、妻にも出て行かれるわと納得のモラハラ父親でした。




しかし、すっぴんを見られないようにグラサンにマスクで楠見に応対していた西園寺さんが、ニセ家族になるなんてできるんですかね?




第2話の感想は…8
















初回は思った方向性と違って、先が危ぶまれましたが今回見てこれなら見ていけるかなと思いました。



気になるところはまだまだありますが…。




フジテレビ   月曜22時

「マウンテンドクター」第2話


主演…杉野遥亮

脚本…高橋悠也

演出…国本雅広



前回、MMTという山岳医療チームが院長(檀れい)の肝いりでスタートしましたが、




今回、蓋をあけたらチームのメンバーは渋々といった感じで、宮本(杉野遥亮)以外は山に登るのを嫌がるようなありさまでした。




な~んだという感じで、だったらチームなんて組まなくてもと拍子抜けしました。

結局宮本は幼なじみで麻酔医の村松(岡崎紗絵)を連れて山小屋へ。




シャワーもないような場所で登山者に何かあったら対応ということになります。




麻酔医は病院に何人もいないでしょうからこちらに来ていて大丈夫なのか?と変な心配をしてしまいました。




山小屋のオーナー鮎川役の石丸謙二郎が良いですね。淡々としていて懐深い人物に見えます。




…で、今回は聖地巡礼で登りたいという息子(横山歩)とつきあわされた母親(西原亜希)のエピソードでした。





登山靴をちゃんとレンタルせずに登ったために母親は崖から滑落し、息子も腕を負傷します。




通りかかった登山者からの連絡があり、早速宮本や、村松、山小屋のスタッフがかけつけます。




山岳医はレスキューのように救助もできないといけないようで、宮本は手慣れた感じで崖下におり、母親を崖上に運び上げました。




山小屋まで戻ると母親は低体温症を発症し、その場で手術をしないといけない状況になります。




手術に必要なものは看護師で山小屋オーナーの孫娘の鮎川(宮澤エマ)が運んできました。




息子は先に病院に輸送されますが、病院では江森(大森南朋)が異変を察知、息子も高地肺水腫を発症していて危険な状態でした。




宮本はそれに気づかなかったんです。

後で江森は厳しめに言ってましたが、ちょっと咳をしているくらいでなかなか気づかないですよね。




経験値がいかにあるかが、山岳医の場合大事なようです。




国際山岳医の資格は取れても、やはり経験を積まないと診断などは難しいのでしょう。




そんな江森がラストでは遭難事故で生き残った少年に口止めをしていました。

また大森南朋は悪いヤツでは?とミスリードで怪しまれるんですかね?




話は戻りますが、反抗期でとかく母親につらくあたっていた息子でしたが、実は登山の目的は聖地巡礼などではなく、亡き父親と登山して見たかったという頂上の眺めを母親に見せてあげたかったからという話で、それはちょっと感動的でした。




息子役の横山歩は「花子とアン」で吉高由里子の息子役、「マネーゲーム」で木村文乃の息子役を演じた名子役で、大きくなったな~、相変わらずしっかりした演技をするなと感心しました。

今後が楽しみです。




次回は変に気をもたせた江森の怪しげなふるまいが、な~んだそうだったのかと明かされるんでしょうか。




もう、この手の引っ張りはやめてほしいですね。

第2話の評価は…7











このドラマは毎回、生前の水季(古川琴音)と娘の海(泉谷星奈)のシーンから始まりますね。




その会話の中に、その回の内容とつながるキーワードがあり、今回は遅番の仕事に行く水季に、海が不安を感じ、水季が抱きしめて「いなくならないから大丈夫だよ」と安心させます。

いなくならないからって言ってたのに、いなくなってしまったわけで切なく悲しい冒頭でした。




フジテレビ  月曜21時

「海のはじまり」第3話


主演…目黒蓮

脚本…生方美久

演出…高野舞




夏(目黒蓮)は水季がいなくなって悲しいはずなのに、周りに気をつかって元気でいようとしていて、夏はそれを指摘し、

悲しかったら泣いてもいいんだと言ってあげます。




これを言われた時の海は、なんでそれがわかった?と驚きと戸惑いがあり、今まで封印していたものが溢れ出て、夏にしがみつき声を上げて泣きました。




この時、ずけずけ言う夏と違い、フォローし続けた弥生(有村架純)は、海にハンカチを差し出しますがスルーされてしまいます。




前回、弥生が海が産まれた頃に中絶した過去があり、その贖罪からも海の母親になる覚悟を決めたのがわかっているだけに、




夏と海の絆は深まっていくのに、弥生はある意味疎外されるのが痛ましくも酷く感じました。




津野(池松壮亮)は夏と海を見て疎外感を感じると言い、その言葉は弥生にも刺さるものがあり、




弥生の中絶を知らない朱音(大竹しのぶ)は、海といて楽しいと言う弥生に子どもを産んだことあるか?ときつい問いを投げ掛けます。




朱音は40を過ぎて不妊治療でようやく水季を授かったようで、やっとできた娘だったのに、妊娠も中絶も出産も何も告げてはもらえなかったらしく、




海を横取りするように弥生が母親になろうとしているのは妬ましく、ついイヤなことを言ってしまったようです。




津野も朱音も水季を亡くした喪失感からまだぐちゃぐちゃした感情があり、トゲのある言葉を吐いてしまう…そんな自分に自己嫌悪もしているんでしょうね。




以前、夏くんはいつパパを始めるの?と聞かれた夏は、海にパパになってほしいかを聞きます。




しかし、海はパパにならなくていいと言います。でもいなくならないでと頼むのです。




津野や朱音の喪失感と同じように、海も水季がこの世からいなくなった喪失感に苦しめられてきたんでしょうね。




バパもママも1人しかいないからいなくならないでというのが何とも切なく胸をしめつけられました。




次回予告では弥生が中絶のことを夏に告げるようですね。また見ると苦しくなることを覚悟して見ないとダメそうです。




第3話の評価は…8