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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

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嘘を見破れてしまう能力をなまじ持ってしまったために、これまで悩み苦しみ、人と交わるのを避けてきた鹿乃子(松本穂香)にとって、左右馬(鈴鹿央士)と出会えたことがいかに良かったかを改めてしみじみと感じさせてくれる回でした。




フジテレビ  月曜21時

「嘘解きレトリック」第6話(11月11日放送)


主演…鈴鹿央士、松本穂香

脚本…武石栞

演出…岩城隆一




私めは実は探偵ものはあまり好きではありません。

事件にクビをつっこんできて事件を解決してみせる…そこに大抵リアリティーが無く、嘘っぽいからです。




しかし、そんな私めがこのドラマを好きなのは普通の探偵ものとは一線を画しているからです。




今回などもそれははっきりしていて、探偵の左右馬は事件にクビをつっこまないし、推理も謎解きもしません。




左右馬より活躍するのは助手の鹿乃子であり、探偵小説好きの令嬢千代(片山友希)の方で、少女探偵団が結成されたほどです。




千代は私めのお気に入りキャラなので、それは楽しくなりだなとちょっとワクワクしましたが、




話はそんな浮かれた方へは進まず、鹿乃子が左右馬の助手としてやっていけるかの逡巡と苦悩に向かいました。




人間にはさまざまな嘘があり、それを見破ってしまうことで傷つく人も出てしまう…。




幼い頃から鹿乃子は、初回に描かれたように化物扱いされることに苦しんできましたが、




それに加えて嘘を見破れてしまうこと自体にも苦しんできたのです。




そんな鹿乃子を受け入れ、ポジティブにその能力を活かしてあげようとする左右馬の懐の深さに鹿乃子は感謝し、信頼もしています。




そうなると今度は左右馬にとって鹿乃子は?がより深く知りたくなりますね。




第6話の評価は…7









今回は、これまで2話よりも過去と現代の行ったり来たりが多かったですね。




それで浮かび上がったのは、いつの時代も人間には格差がついて回るんだなということでした。




TBS   日曜21時

「海に眠るダイヤモンド」第3話


主演…神木隆之介

脚本…野木亜紀子

演出…福田亮介




炭鉱の島、端島は水道も通り、ますます採掘量も増えて活気に溢れています。




しかし、狭い島の中でも貧富の差は生まれていて厚遇されていく炭鉱夫に比べ、

食堂を営む朝子(杉咲花)の一家は貧しいままでどんどん普及が進んでいるテレビも買えない状態でした。




そんな中、端島に映画プロデューサーの夏八木(渋川清彦)がやってきて、端島を舞台にした映画の続編を作るのでそれに出る人のオーディションをするということになります。




演じているのが渋川清彦だし、どうもこの夏八木っていかにも胡散臭い感じなのですが…。




朝子は弟にテレビを買って見せてあげたいので、そのオーディションを受けることに。




百合子(土屋太鳳)もオーディションに参加し、朝子が買いたくても買えなかった服を着ていました。




しかし、オーディションでは百合子の演技はクサいと言われ、朝子の演技は誉められます。




島の女性たちも誉めそやし、朝子もその気になりますが、




島の中で盗難が頻発し、それは映画会社をやめ借金を抱える夏八木がやらせていたことで、盗ませた金を持って夏八木は逃げてしまいました。




憔悴する朝子。鉄平(神木隆之介)はそんな朝子を元気づけようと、朝子を花見に誘います。





端島のそばにある島に植えられた1本の山桜でした。

朝子は女優になりたかったわけじゃない。食堂の朝子ではない他の何かになりたかったのだと本心を明かしました。




何か切なかったですね。島にいる限りは食堂の朝子でしかないという閉塞感が、杉咲花の好演で痛いほど伝わりました。




夏八木に初恋の人を聞かれ、鞍馬天狗と答えた朝子。それは幼い頃に海に落としたビンを拾ってくれた鉄平のことでした。




そのビンを今も朝子は大切に残していて、食堂で花をさしていました。

鉄平もそのことを思い出したようで、このエピソードは可愛らしい話でしたね。




しかし、気になるのはこのドラマ、初回はリナ(池田エライザ)、2話は百合子、今回は朝子と、現代パートのいづみ(宮本信子)は誰なのかを考えさせるリンクのしかたが目立ち、それがちょっと鬱陶しくもあります。




そこまでいづみが誰だろうと気にはならないんですよね。




それは現代パートの話が弱いからですかね。

今回もいづみの娘、鹿乃子(美保純)の娘、千景(片岡凜)が実はホスト狂いで400万も支払いがこげついているのがわかっても、



親が払って何とかしてしまうというのにいづみが呆れるというエピソードくらいで、そこに玲央のような稼がなければ生きていけない貧困な若者との格差を感じさせはしましたが、だから何?って感じでした。




いづみは自分が作った会社を玲央の力を得て潰すらしいですが、おもしろくなりますかね。




何だかこのドラマ、雲行きが怪しくなってきました。

第3話の評価は…7









今回はほとんどが佐々木家の家の中で繰り広げられるシーンでした。




舞台劇を見ているような感覚で、怪しみ始めている奥島(野添義弘)に義光(青木崇高)と祐子(安達祐実)はホントのことを言うのか?どうするのか?ハラハラドキドキの連続を楽しみました。




NHK  土曜22時

「3000万」第6話(11月9日放送)


主演…安達祐実

脚本…松井周

演出…小林直毅




佐々木夫妻は毎年、奥島を家に招いて誕生日会をやっているようで、定年退職した今年もやってきます。




しかし、お祝いムードをよそに、奥島は義光のことを怪しみ探りを入れに来たようで、巧みに揺さぶられて、義光は話しちゃおうかな…って気になっていきます。




しかも変に男気を見せて自分1人ですべての罪をかぶろうとします。

相変わらず、義光がおバカで良いですよね。



よくわかってないのに自首しても、取り調べでボロが出るのは目に見えてますよね。



奥島を演じる野添義弘のポーカーフェイスがまた良いんですよね。

義光を亡くなった息子に代わり、可愛がってきただけに、義光がしでかしたことには落胆しますよ、それは。




祐子は今回も大変で、義光や奥島の相手をするばかりでなく、部屋にこもる純一の相手もしなければならないし、





逃げてきたソラ(森田想)もかくまっていて、そちらも気にしなければなりません。祐子の振り回されっぷりを安達祐実が小気味よいばかりに演じてます。




祐子のいないところで交わされたソラと純一の会話も引き込まれましたね。

そもそもはこの2人から始まったんですからね。




あと、上層部かと思った大津(栗原英雄)はただの運び屋でしたね。

ボスは誰なんでしょう?




第6話の評価は…8