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連ドラについてじっくり語るブログ

連続ドラマでこれは面白いという作品のみをマメにチェック!

その内容紹介、批評、さらにヒット分析など、あらゆる情報を連ドラ好きの方々のために提供するブログです。

このドラマ、流石!脚本が「正直不動産」を書いた根本ノンジだけに、ヒロイン鷹野(菜々緒)を取り巻く脇キャラたちがどの人物もイキイキと個性的に描かれていて愛着がわきやすくなっています。





今回フィーチャーされた雉谷(工藤阿須加)は鳩山(井浦新)のようにイイ人ではなく、鶸田(塩野瑛久)のように不器用でもなく、要領よく立ち回って責任を負いたがらない、営業部ではあまり好かれにくいキャラです。




テレビ朝日  金曜23時15分

「無能の鷹」第4話


主演…菜々緒

脚本…根本ノンジ

演出…村尾嘉昭





社内運動会の仕切りも、鶸田の指導係も言葉巧みに回避して、他に押し付ける雉谷は、出世などしなくてよいと割りきっていて、営業部にもそこにいるメンバーにも愛情を持たずにドライかつクールに接しています。




そんな雉谷が調子を狂わされ、いつもの雉谷らしからぬ言動をしてしまうというのがミソでした。




演じる工藤阿須加はこういうクセのあるキャラを演じた方が活きる人で、のびのびと演じています。




不思議と鷹野(菜々緒)が入ってから営業部のメンバーの結束が強まっている感じが不思議ですね。




ただ、これだけしたたかな雉谷が、カノジョには振り回され、雨中に土下座までしてしまうのは雉谷らしくなくて、なんでかな?と疑問てはありました。




あと、今回は鷹野のおバカっぷりがいつもより薄めでもの足りなかったです。

第4話の評価は…7



今回はニュースで発見された遺体が行方不明中の母親愛生(尾野真千子)ではないかと伝えられるのを見て、落ち込むライオン(佐藤大空)を洸人(柳楽優弥)と美路人(坂東龍汰)が懸命にフォローし元気づける姿が描かれました。




サスペンスに流れすぎず、バランスよくハートウォーミングなホームドラマの要素多めなままなのが良かったです。




TBS  金曜22時

「ライオンの隠れ家」第4話


主演…柳楽優弥

脚本…徳尾浩司、一戸慶乃

演出…青山貴洋




なかなか触れる機会がないので、今回あえて書いておきますが、近年、名脇役でんでんの演技の味わい深さが更に増してきてますね。




夏ドラマの「ひだまりが聴こえる」の太一の祖父役も良かったですが、このドラマの寅じいも良いですよね。




長年、洸人と美路人を見守り続け、陰に日に支えてきた感じがさりげなくにじみ出ていて、このドラマの温かみを増してくれています。




美路人がトイレを借りにきたら、もう異変に気付き、ライオンの母親が死んだかもと知り、兄弟がフォローしようとするのに惜しみ無く協力します。




寅じいは兄弟の親が死んだ時に、美路人がおかしくなったのも見てきているんです。それが語られることで、同じ悲しみを抱えることになるライオンへの兄弟の思いの強さをより明確にしていました。




ライオンの誕生日が最近だったらしいことがわかり、兄弟はかつて自分たちが家族に祝ってもらったやり方で誕生祝いをしてあげることにします。




ルーティン以外のことはなかなかできない美路人が、1人でちゃんとお祝いの花を買ってこれたのは感動的でしたね。





ライオンのために美路人が変化していくさまが見られるのは、このドラマの醍醐味の1つではありますね。




誕生日祝いに喜び、笑顔も見せたライオンでしたが、洸人が洸人たちの母親(坂井真紀)と大人になってから一緒に撮った写真を見つけたら、




それを見ながらライオンは泣き出しました。このシーンには胸をしめつけられましたね。

派手にワ~ワ~泣くのではなく、抑えたところからグイっと泣いていくのがとてもリアルで佐藤大空くんの演技に舌を巻きました。




洸人は、愛生の失踪の真実を探る楓(桜井ユキ)に協力し、東京で愛生と会った女性を見つけ出します。





洸人はライオンに愛生は生きてるかもしれないと伝えてあげました。

この時のライオンの喜びようも良かったですね。




苦しみから解放された感じで、ライオンのために尽くす洸人と美路人の頑張りようが感動的でした。




愛生と間違えられた遺体は誰のものなんでしょうか?

愛生はライオンを洸人たちに面倒見てもらいながら、自分はどうしようとしているんでしょうか?




不穏な謎はまだまだ彼らを取り巻いて

います。




第4話の評価は…8





松本若菜はこれからも応援していきたい女優さんなんですが、だからといってどのドラマでも見ていられるかと言うとそうとは限りません。




このドラマは見続けるのを断念せざるをえないようです。




フジテレビ  木曜22時

「わたしの宝物」第3話


主演…松本若菜

脚本…市川貴幸

演出…楢木野礼




我が子が産まれたら、あんなに酷いモラハラを妻の美羽(松本若菜)に繰り返していた宏樹(田中圭)は別人のように、




優しくなったし、笑顔を見せたり、子どもの写真を携帯の待受にするくらいメロメロになりました。




そうなると、幼なじみの冬月(深澤辰哉)

との間の子どもと知りながら、それを隠して産んでしまった美羽が、




その罪悪感にさいなまれながら育てていくのか?宏樹に知られたら、冬月に知られたらどうなるのか?

って話になっていくんでしょうが、




そんな状況に陥っていく美羽の姿を見続ける意欲を、これから忙しくなる年末に向けて持ち続けられる自信がありません。




今回のラストで、都合よく図書館で美羽と、テロで死んだのは誤報で無事帰ってきた冬月が偶然に会うというシーンを見て、




これは無理だ…となりました。

松本若菜さん、次の主演ドラマに期待します。