「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-・・・キ・・・コ・・・エ・・・ル・・・




  

   この木が もっともっと 大きな木だったころ


   りっぱな枝や つやつやした葉っぱが


   たくさん ついていたころ



   風に 揺れながら


   まいにち変わる空の色や 流れてゆく きれぎれの雲を


   見ながら どんなことを 思っていたんだろう 



   小躍りしてよろこんでいるひとや かなしい顔のひとを


   見守りながら なにを ねがっていたんだろう



   枝にとまった小鳥たちの ハミングを聴いたり


   雨や雪の日 つめたく濡れないように温めて あげたり


   リスたちの かけっこ ながめたり していたんだろうか  

   



   じっとしていると 大きかったころの木の 想いが


   ボクの手の先のひふを トントン 小さく たたいて 


   ほんの少しだけど つたわってくる 感じがする



   「 時間が さらさら ながれてゆく 春夏秋冬


   きみはきみの 思うように 前に向かってすすむがいい


   きみのココロの中の ほんとのことは きみしか しらない 」




   大きかった木は ぼくとつで ホルンの音のような 声をしている  


   

   



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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-ランランラン







       ころころ ころころ 陽をあびたボールが ころがってゆく


       ボクは ただ ひたすら 追いかける


       ボクは ただ ボールだけ みつめながら


       

       ボクは いま たのしい時間の 真ん中にいる







                               
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   ボクが生まれる前 ママはどんなふうに暮らしていたんだろう


   ボクの知らない むかし むかーしのママのこと




   今の家に 引っ越してくる前に ママが住んでいたところは


   桜坂っていう 赤い橋がある 静かな住宅街


   おだやかに晴れた日 ボクは連れていってもらった



   駅前から見える 遊歩道は 


   紅葉した 落ち葉の絨毯に 埋め尽くされていて


   はじめて見たとき ママは


   「息をのむほどキレイで ぜったい此処に住みたいと思った」


   と なつかしそうに にっこり しながらいう


   ボクが生まれるずっと前  2000年になる前なんだね 



   この街で どんな わくわくする 毎日だったんだろう


   この街でも のろまに ゆった~り 過ごしていたんだろうか


   この街でも 温かい紅茶は 毎朝 飲んでいたんだろうな



       * * * * * * * * *



   ボクの知らない ママのむかしのこと 


   ママの知らない ボクが生まれたばかりの日々



   いっしょに 暮らしていると 


   不思議と わかる 気がしてくる ・・・



   食いしん坊の ボクのことは もう バレバレだしね







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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-家族?





    ボクは たいていのことには むとんちゃく だった


    だけど さいきん 家の中にいる きょうだい とか 


    ともだちが ほしいなと 思うように なった



    家の中に ワンコがいたら 楽しいだろうな


    ワンくんでも にゃんこくんでも いいな



あたらしい仔を むかえるには


    しっかり世話する カクゴが できないとムリだって


    それに びびりのボクが 後輩のワンくんの


    ぱしりに されちゃうかも しれないよー って 



    だけど ある日  


    ボクの弟とか ともだちに なる子が


    「心根のすこやかな仔 だったら いいかもね」


    と ママが まじめに 話しはじめた


    ボクは こころの中で 思った


    ココロネのことは ママたち家族 しだい ・・・




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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-マッテル





       「 す~ぐ 帰るからねー 」 と いって 


       出かけた ママが


       す~ぐ 帰ってきたことは あまり ない 



       だから ボクは


       出かける したくを しているママを 


       そーっと チェック することに している



       着がえた お洋服をみれば


       だいたいの 帰りの時間が わかる



       鏡にむかって ぬりえ した顔をみれば


       もっと せいかくな 帰りの時間が わかる



       す~ぐ すぐ 帰るからねー は


       あてに ならないからね



       帰りがおそいって わかったときは


       ベランダの ともだちと あそんで もらうんだ



       ちょっと えらそな カエルくん 


       きいろい くちばしの やさしい あひるさん


       みみながの まっしろな ウサギさん


       

       す~ぐ じゃない ママが 帰ってくるまで


       ひとりは キライなボクと 仲良くしてね  

         





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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-オボエテル




      

        ひと眠りすれば 


        たいていの イヤなことは 忘れる


        眠った ふりでも 


        ちょっとした イヤな気分は 忘れる



        長い眠りから めざめた 朝でも


        あとでね と いわれた


        チーズのことは おぼえて いたりする



        「きみの 記憶力は なかなか・・ だね・・」


        ちょっと ため息まじりに ママが言う



        そうか! ボクのキオクリョクは なかなか いいんだ! 


        そんなふうに いつも すなおに


        言ってくれれば いいのにねー



        ため息まじりだったことは 


        深く かんがえないで おこう







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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-ちょーだい


   夕方の散歩の時間までに ひょっこり 空いた1時間


   スピッツのアルバム 「名前をつけてやる」 を聴いた


   

   悲しいわけでもないのに 晴々しない


   モヤが かかったような 気分のとき


   このアルバムを なぜだか 聴きたくなる


  

   NEOが  気になって しかたないのは


   インスタントの キャラメルミルクティーの匂い


   

   音楽が 終わって なんの気なしに 


   マウスを 持とうとした 右手のくるぶしを


   ペロリと舐めた NEO 



   そうだね 散歩の時間だね 行こっか!


   

   単純な どうでもいいコトは


   CD1枚と 温かいペロリで 消えた


      

   スピッツ と NEOくん 


   *** あ・り・が・と・う *** 


        


    

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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-急いでる!?







    家に近づいたとき とか 車のある場所に近づいたとき


    ダッシュで 走ろうとするから イケナイと 止める


    すると これ以上ないくらいの 急ぎ足になる NEO



    走ってないから いいでしょ といわんばかりの歩き


    それは どこかで見たことのある 歩き方


    「競歩」に あまりにも似ていて ふっと 笑ってしまう



    トコトコ トコトコの 歩くリズムが 速い速い


    いっしょに歩きながら 見える背中は 左右に揺れ


    姿勢といい 腰のひねりといい 


    申し分のない 競歩もどきの 巧みなフォーム



    好きなところに 早く たどり着くために


    いつのまにか 身につけたんだね


    笑わせるため じゃないよね?


    

    必死なきみは そんなの 答えてるヒマありません


    と 背中で 答えているね


 

         


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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-ワタシまちます




    キッチンで ヨーグルトのふたを開けたり


    くだものを カットしていると


    どこにいても トコトコ 近づいてくる 



    ここから先は「進入禁止」の 仕切りの前で 待つ


    背後に NEOの気配を 感じても


    振り向かずに いると



    あのー ボク ここにいるんですけど と


    ツカツカツカ と 音を立てて 足踏みをする


    

    ふり向いて わかっているよー という


    しばらく すると


    早く 食べたいんだけどー の 足踏みをする 


    

    ちょっと 待っててー 


    といいながら いつも ふっと 浮かぶのは


    80年代に ミリオンセラーになった 「待つわ」という曲


    待たれている間 「いつまでも ま~つーわ」 と 


    頭の中で 流れつづける



    きみは いつだって 一途な性格    



        

 

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「ごはん大好き!」 ~ NEO ~-オードリー・ヘプバーン



     


        チコちゃんたちと ボクたちは ときどき  


        いっしょに 散歩する 



        ボクのママは チコちゃんのこと


        「ローマの休日」の オードリー・ヘプバーン


        のような 可憐な子だねと いつも言っている



        ボクには 「カレンな子」って むずかしくって


        よく わからないけど カワイイということだよね


        それなら わかる! でも そんなことより


        チコちゃんの すごいトコ ボク知ってるんだ



        アジサイのころ 近所をいっしょに散歩したとき


        ママたちが おしゃべりしながら


        いろんなお庭のアジサイに 見とれてしまって


        気がついたら 1時間半くらい 歩いていた



        ボクはもう 頭くらくら 息も ハァーハァー


        すこし 休ませてー と 道草ばっかり


        チコちゃんは ぜーんぜん へっちゃらな顔



        「可憐なチコちゃん」は じつは


        ものすごい たいりょくをもった


        おそるべし チコちゃん なのだ



        イメージが変わったら いけないかもしれない・・


        ボクだけのひみつにして おくことにしよう 


        


   

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