『大乗仏教』は『真言密教』を『能の面(おもて)』のように扱う。 | 神聖寺 隆健 090-3085-9732

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神聖寺 隆健 (しんしょうじ りゅうけん)
真言宗、法事と供養、仏教世話ばなし



上の梵字は私、隆健の筆による、サンスクリット語・般若心経からの一文字です。
ブログを途中からお読み頂いた方々の為に、過去のブログを、改めてご案内させて頂いております。なお、私のつぶやきは実生活には何の役にも立ちません。謝謝。
つぶやきを進めましょう。

『大乗仏教』は『真言密教』を『能の面(おもて)』のように扱う。
つぶやきを進めましょう。
最近は日本全国、多数の有名な神社仏閣・境内で『薪能(たきぎのう)』が演じられます。
季節も問いません。
春にあり、夏にあり、秋にありです。
本来、薪能と言う言葉は春の季語だそうな。
【横浜、金沢文庫・称名寺、薪能は 令和6年5月3日 開催】
私が好きなのは冷たい秋風が吹くころに催される『鎌倉宮(鎌倉)薪能(たきぎのう)』です。後醍醐天皇・皇子の悲運な歴史の舞台となっていて、深い木立の奥にある『鎌倉宮』の雰囲気が『幽玄』の世界である『薪能(たきぎのう)』とマッチして何故か?好きなんです!
〔私はロマンチストです!あははは!・・・同時にナルシスト?〕
ついでながら、『鎌倉宮(鎌倉)薪能(たきぎのう)』では、この宵闇で『かがり火』に照らされて浮かび上がる女性の観客人は年齢に関係なく、どなたも美人に見えます!
本物の美人はさらに飛び切りに!!
お見合い・デートするなら、絶好の時と場所です!
・・・これは本当?・・まぁ話半分でも試して見る価値がありますよ!女性のみなさん!!

お釈迦様に叱られそうな提案かな!!でも、空海ならキッと理解してくれるでしょう。(謝・謝)
舞台で『能』を演ずるには、その演者は『仕舞』・『謡』が完成されていなければなりません。

しかし、これだけでは『完全』な能舞台とはなりません。
何が必要か?
言わずと知れた『能面』です。
『能の面(おもて)』をつけることによって『舞台』が完全になるのです。
『能』舞台と『能面』の関係は、そのまま『大乗仏教』の上に立つ『密教』の関係と同じではないか?とも私は思います。
「空海は仏教的哲学理論としては『華厳宗』(普賢菩薩が主役)の立場で終局点に達すると言う。しかし、この教えも『究極』ではない、紙ひとつの差でその上に『真言密教』の世界が開けていると言う」〔『空海・心の眼をひらく』松長有慶(大法輪閣)、意訳です〕

『大乗仏教』は『真言密教』を『能の面(おもて)』のように扱うことによって、初めて完成された「即身成仏を説く『仏教』となる」のです。
(チョット意味が深すぎるかなぁ!)
はてさて?空海はこの『真言密教・能舞台』でどんな『荘厳世界』を舞うのやら!!