海乳EXは血圧が高めなど、高血圧が心配な方にも飲まれています。
そこで、どうして高血圧にいいのか、詳しく調べてみることにします。
まずは、高血圧とはどんな状態なのか、なぜ高血圧になるのかについて解説します。
高血圧とは?
日本高血圧学会の基準では、
- 最高血圧が140ミリ以上
- 最低血圧が90ミリ以上
だと、高血圧と診断されます。
最高血圧は、心臓がぎゅっと収縮して、血液を動脈に送り出した時の圧力で、
最低血圧は、血液が心臓に戻ってきたときの圧力です。
血圧の測定は、二の腕で行いますね。
でも、いちばん負担がかかる動脈は、心臓の冠状動脈。
測定結果はわずかな差でも、心臓周辺では、大きな差になっていることでしょう。
高血圧の原因は?
血圧が高くなる原因はいくつかありますが、おもなものは次の5つです。
- 心臓から送り出される血液の量が増える
- 末端の動脈の血流が悪くなる
- 体全体の血液量が多くなる
- 血液がドロドロして血流が悪くなる
- 大動脈が老化なので劣化して血流が悪くなる
どれか1つが原因というわけではなく、複数の要因が絡んでくるため、なにが原因なのかははっきりしないことが多いようです。
では、それぞれごとに、さらにその原因を追究してみましょう。
1.心臓から送り出される血液の量が増える
1回の心拍で送り出される血液の量を、心拍出量といいます。
心拍出量がふえる原因は、塩分の摂りすぎと肥満です。
塩分を摂りすぎると…
からだの中の塩分量が増えると、濃度を下げるために、水分を増やそうとします。
その結果、心拍出量が増えるのです。
さらに、塩分が多い状態が続くと、腎臓に負担がかかります。
そして、腎臓の機能が低下して、ナトリウムの排出がうまくいかなくなると、ますます塩分濃度が高くなり、心拍出量が増えてしまいます。
肥満になると…
肥満になると、からだの表面積や体積が大きくなり、必要な血液量が増えることになります。
増えた血液を、末端の血管まで送るためには、心臓は、より大きく収縮しなければならず、血圧が上昇します。
次回は、
2.末端の動脈の血流が悪くなる
について調べてみたいと思います。