随筆「何と、驚いたことか」 | 失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!!

失語症作家 小島恒夫のリハビリ・ノート!!

自ら作家と名乗る人間にろくな者はいないでしょう,他の方はともかく。私は2000年、脳出血を患い失語症になりました。そしてリハビリの一環として文章書きをしています、作家のように――。
何はともかく、よろしく!  (1941年生まれで、現在・80歳になる単なるじじい)

 

 

 

「何と、驚いたことか」

 

 

のんびりテレビを見ていたら、とんでもないニュースが飛び込んできた。

 

――菅総理、総裁選に不出馬‼ 

 

昨日(21年9月2日)、やる気満々で語っていたのに、次の日は突如のリタイヤ。誰だって驚くし、原因は何かと知りたくなる。

 

政治の世界は一寸先が闇というが、闇過ぎる。

 

 しかし、落ち着いて考えると、合点出来る部分も多く、必然的な結末とも思える。新型コロナ対策、かんばしくない状態で、素人の私が考えても可笑しな政策を推し進めていた。

 

内閣支持率は30パーセントを切り、過日行われた横浜市長選では、地元のくせに野党候補に惨敗している。

 

更に10月には衆議院選挙が行われるが、菅の顔では勝てないという声が日に日に増している。党内の求心力が失ってしまえば、再選困難の判断は妥当で総裁選不出馬は賢明な選択だろう。

 

それに新聞報道だが、

 

殿(安倍晋三)からも、麻生副総理からも、引導を渡されたらしい。そうなると家老(菅義偉)としては万事休、成す術が閉ざされたことだろう。

 

 

まあ、出発が殿の尻拭い(森友加計問題)で始まったワンポイントリリーフだから、立派に仕事を終えたと言える。

 

リタイヤする総理に、鞭打つようなことは云いたくないのでそれ以上は控えておくが、

 

首相菅義偉! タイミングの悪い時期に政権を担ったものだ。

 

100年に1度流行るかどうかの感染症――、あれが無ければ実直な総理として名をはせたと思うのに。

 

 

 それにしても、自民党はしたたかな政党である。

 

何度か書いたが、私は自民党員ではない。野党に政権を担える党が欲しいと思っている男だ。

 

しかし岸田。或いは石破。又は河野。

 

どの顔になるか分からないが、自民党は新しい顔になって新しい政策を訴え選挙に挑むだろう。

 

その段階で、

 

残念ながら、議席の過半数が確保され引き続き政権政党となるだろう。

 

 

 立憲民主党のことも触れなければならない。

 

野党の中の中心政党だが、友人と話していると、自民も嫌いだが立憲民主党も嫌いだという人が多い。

 

特に枝野代表は弁護士さん的な発想で、国家全体の想いが感じられない。

 

蓮舫代表代行もしかりで、ああヒステリックに責め立てると、中身はともかく嫌な気分になる。

 

友人の感想だが、私も同感の部分が多い。相手のエラーをあげつらうだけなら政権は当分来ないだろう。

 

野党をグリップできる政治家は出てこないのだろうか。

 

4期に渡り、埼玉県知事を務めた上田清司氏などは適任と思われるが、16年間永田町を留守にしているから、果たして……。

 

 

 そんなこととは何の関係もないが、大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手が9勝目を挙げた。大した男である。

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