OSアップデートの作法 | 凄腕ITエージェントの実践型IT活用法

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初めてのコンピューターは1983年に買ってもらったSHARP X1D(CZ-802C)。
ITエンジニアとして会社に勤めながらSE経験で培った問題分析力を生かして仲間の抱える悩み解決。
ITと統計学による人間分析が好きな50代。 おもしろ、おかしく、真剣に。がモットー。

◯OSアップデートの作法
 
iPhoneを安全に使う上で大切なことは
最新のiOSを使うこと。
 
でも
「OSアップデートしたらiPhoneが動かなくなった」
など、
アップデートをためらうような
怖い情報があるのも事実です。
 
 
そうは言っても、
最新のOSを使うことは
目に見えないサイバー攻撃から
私たちの情報やデータを守ったり
iPhoneの持つ機能を発揮させるために
避けて通ることはできません。
 
ポイントを押さえてアップデートすれば、
リスクを最小に抑えながら
安全性や安定性、そして最新機能などの
メリットを享受できます。
 
 
今回は私が行っている
OSアップデートの作法を
ご紹介したいと思います。
 
OSを最新状態に保って
iPhoneを安心・安全な状態で
使ってゆきましょう。
 
 
<OSアップデートの作法>
1.メジャーバージョンアップは慎重に
 
2.メジャーバージョンアップ後の
 アップデートはお早めに
 
3.バックアップはもしものときの命綱
 
 
作法の解説に入る前に
まずOSバージョン表記の意味から。
 
 
一般的にバージョン表記は
OS名の後に続くドット(.)区切りの
3つの数字で表されます。
 
例えばこんな感じ。
 
iOS 15.3.1
 
この3つの数字それぞれに意味があり、
これを見れば直ぐにアップデートして良いか、
ちょっと様子見した方が良いかの
判断が付けやすくなります。
 
 
上のバージョン表記をドット区切りで
分解してみると次のようになります。
 
OS名称:iOS
 
メジャーバージョン:15
 
マイナーバージョン:3
 
パッチレベル:1
 
 
最初の「メジャーバージョン」は
OSの世代などベースとなる部分を
表しています。
 
メジャーバージョンが変わると
機能や見た目、使い勝手が
大きく変わることが多いです。
 
次の「マイナーバージョン」は
OSのベースとなる部分は変えずに
機能追加など行った場合に
割り振られる数字です。
 
最後が「パッチレベル」です。
メジャーバージョンや
マイナーバージョンで発見された
セキュリティー上の弱点や
不具合修正等を行った場合に
割り振られる数字です。
 
コンピューター業界で
ソフトウェアの不具合修正を
「パッチを当てる」と呼ぶのも
ここから来ています。
 
 
これらを踏まえて、
改めてバージョン情報を見てみましょう。
 
iOS 15.3.1
 
無機質な数字から次のような
メッセージが伝わってきます。
 
iOSの15世代目のOSで、
3回の機能追加などがあり
更にセキュリティー対策を行ったよ。
 
いかがでしょうか。
 
そんな難しいこと言われても、、、
 
そう感じられるかもしれませんね。
 
でも、大丈夫です。
長々と書いてきましたが、
OSアップデートのお作法は
至ってシンプルなものです。
 
 
改めて、
 
<OSアップデートの作法>
1.メジャーバージョンアップは慎重に
 
2.メジャーバージョンアップ後の
 アップデートはお早めに
 
3.バックアップはもしものときの命綱
 
状況によって真逆の対応になるので
難しいのですが、
これさえ覚えておけばiOSに限らず
WindowsやMacにも使える作法です。
 
 
iOS 14からiOS 15など、
**********************************
OSバージョンが変わった直後のOSには
アップデートしてはいけません。
**********************************
 
これが最も重要なポイントです。
 
OSをアップデートしたら
iPhoneが動かくなるパターンの
殆どはこれです。
 
大切なことなので繰り返しますが、
新しいOSが出た直後に
喜び勇んでアップデートしてはいけまん。
 
逆に言えば、このポイントさえ守れば
iPhoneが動かなくなるような
致命的な不具合が起きることは避けられます。
 
 
では、いつバージョンアップすれば良いか?
 
メジャーバージョンアップは
修正バージョンを待ってアップデートします。
 
具体的にはマイナーバージョンアップ版で
アップデートを行うことになります。
 
iOS 15の場合でしたら、
「最短でも」
1回目のマイナーバージョンアップ版の
iOS 15.1を待ってアップデートを行います。
 
ですが、
私のオススメは更にパッチレベルが上った
iOS 15.1.1でのアップデートです。
 
 
そして、メジャーバージョンアップを行ったら
それ以降同一バージョンでリリースされる
マイナーバージョンアップや
パッチレベルのアップデートは
早めに行うことが大切です。
 
iOS 15を例にすると次のイメージになります。
 
15.0  絶対ダメ
15.0.1 ダメ
15.0.2 スキップ
15.1  できればスキップ
15.1.1 アップデートOK
15.2  アップデートOK
15.2.1 アップデートOK
 :
 以降 アップデートOK
 
 
3番目の作法として挙げた
「バックアップはもしものときの命綱」は
形のない情報・データを扱う
コンピューターの世界では
普遍的に大切な作法です。
 
 
iPhoneではiCloudやPC(iTunes)への
バックアップになります。
 
OSアップデートに限らず
iPhoneの故障や紛失盗難などの
リスクがあります。
 
そんなトラブルが起きたときの
命綱がバックアップです。
 
バックアップさえあれば
仮にiPhoneに何があっても
写真に代表される大事なデータを
失わずに済みます。
 
 
適切なOSアップデートで
iPhoneを最新状態に保って
安心・安全に、
そして何より便利に使ってゆきましょう。