重症熱傷稲積ブログ -2ページ目

近況 ‘2009.5.5.

久しぶりの更新です。


仕事関係の [ http://blog.goo-net.com/pitcrew/ ]は、ほぼ毎日更新しています。

仕事のブログの中では、僕の火傷関係はネガティブになるので、出していません。



最近の経過は、今年の1月の手術以来徐々に良くなっていると思います。

今は、形成外科からのリハビリに週2回、接骨院に週1回、のペースで行っています。

去年の年末に比べると、左ひざや左足首の可動域も少し良くなっていると思います。

通常歩行での、びっこは、マシになったと思いますが、まだまだしゃがむことは不可能です。

また、左ひざの裏は、切れています。


嫁が時々救命に入院中の頃の事を言うときがあります、今日も嫁があの頃のことを言っていました。

聞くたびに、僕の知らない出来事があります。

僕は1か月意識が無かったので知りませんが、僕の想像以上に大変だったみたいで何度も緊急で呼び出されてたようです、いまだに僕の中では、そこまでひどかったという現実味はないところもあります。






第7章 心臓手術(2008年)

 4月に入ってから、最初の一週間は、喉もとの人工呼吸器も取れ、リハビリも自分で意識してがんばるようになっていました。

 主治医の先生も、あとはよくリハビリをして、筋力体力が戻ったら退院できますと言ってくれました。


 しかし、2週目に入り容態は変わり、毎日40℃前後の熱が出ました。

 毎日抗生物質を投与して、血液検査をしましたが、高熱はおさまらず、意識がもうろうとするぐらいしんどいのですが我慢して、一日一回夕方から夜にかけて、熱さましの注射を打ちました、すると8時間ぐらいは熱が収まるのですが、また一気にパーンと熱が上がる毎日です。

 その状況が約2週間続き、しまいには熱さましの注射も効かなくなっていました。


 4月20日ごろ、超音波エコーを胸に当て検査しました。嫁がお産の時おなかに当てたのとたぶん一緒です。

 すると、検査の先生他、救命の主治医の先生が数人モニターを覗き込み深刻な顔をしていました。

 心臓に菌が引っ掛かっている可能性があるということです。

体の1/3が火傷して、皮膚がずるむけているので、どこからバイ菌が入ってもおかしくない状態らしいです。

 2ヶ月以上の入院と、死にかけてて、急激な体重減少、体力が無いので、感染したらしいです。

 その時僕は、まだあまり事情が呑み込めてませんでした。

 明日もう一度詳しく検査するとのことです。

 

 次の日の昼、心臓外科先生が、今度は口から胃カメラを飲み、内側から心臓を見て検査をします。結構しんどかったです。

 心臓外科の先生が、「心臓にバイ菌がひっかかっています、熱が出ている原因はこれでしょう。薬で消えるレベルではありません。心臓の弁も不完全動作をしています、弁も人工の弁にする必要があります」と説明してくれました。

 僕は愕然としました、「手術はいつですか?」と尋ねると、「今日やります、ですが手術室が順番待ちですので夕方からします」ということでした、

 びっくりです、2~3日後かと思っていたのですが、今日かよ 

 また急な話です考える余裕もありません

 

 検査が終わってから、涙が止まりません、僕の個室枕元に、嫁や何人かの看護婦さんが次々来て励ましてくれるのですが、ショックでした

 後は、僕は頑張りようがありません、先生に任せるしかありません。


 夕方6時より手術が開始されました、胸を縦に30cmぐらい切り、あばらを開き、心臓のバイ菌を取り、弁を入れ替えたようです。約11時間の手術でした。


 目が覚めると、同じ天井が見え、生きてたなぁと思いました。

 個室は、窓もないので、朝なのか夜なのか、何日なのかまったくわかりません。

 次の瞬間、えらいことになっています。

 口からは黒いバナナみたいなものが奥まで刺さり、酸素マスクをして、口はきけず、首の右からは太い管と細い管が5~6本ぐらい刺さり、手はベッドサイドに縛られ、コミュニケーションが全く取れず、特にあの黒いバナナはかなり苦痛でした。頭の両サイドには様々な大きな機械があり、タダならむ様相でした。

 2~3日で、次々と管は取れましたが、胸の下には小指大のホースが左右に2本、手術後の血や汁を抜くのだそうです。1週間ぐらいで抜きました。それと金属の針金が一本結構奥まで刺さっていました。2週間後に抜きました。針金は心臓に達しており万が一の時は直接電気を流す予定だったようです。


 手術後、4日目ぐらいから食事をとるのですが、水制限が約2週間ありかなり苦痛でした。

 今なら我慢できますがその時は、空気が乾燥してたのかまたリハビリをすると、やたら喉が乾き水を厳重に測られ、かなり苦痛でした。


 手術後熱は嘘のように出なくなり、手術一週間後には、ベッドサイドで立ち上がるリハビリが始まりました。


 

 

近況 2009/2/12

昨年、2月3日事故日から約1年経ちました。

今年、1月6日に手術をして、1月19日退院して、約3週間経ち


最近とても調子がいいです♪


まず退院してから、手術前の膝裏のひび割れの痛みはほとんど無くなり、左足首甲部分がむくみ、しびれがありましたが少しマシになりました。

手術前は、痛みとしびれで、午後3~5時ぐらいになると、ひどくなり痛み止めを飲んだり、ベッドに横になり足を上げたりしていましたが、退院後は、痛み止めも飲むことなく、8、9時ぐらいまで会社にいる事もあります。


年末補聴器を買い、退院後本格的に使用していますが、聞こえ具合も良く、進んで会話するようになりました。


また、ごく最近特に日に日に調子がよく、現在5日ほど前から、自発的に風呂で左足のストレッチ、風呂上りに家族にストレッチをやってもらい、健常者に比べるとまだまだですが、日に日に柔らかくなってなっていくような感じがします。

以前は、痛みとしびれが四六時中あり、左足を引きずってる状態で、ストレッチをやる気にもなれませんでした。


現在、近大病院へ週に2回程度、診察・リハビリ通院しています。

手術して1か月、朝寝起きや2~30分以上座りひざを曲げていると、伸ばす時ツッパリ感痛みがあります。

今、移植した皮膚が縮もうとするから、よく伸ばしとかなあかんらしいです。