「パージ：大統領令」を観てきました。
ストーリーは、
アメリカ政府が犯罪の抑制につながるとしてパージ法を容認する中、パージに異を唱える女性議員のローンが台頭。米国内はパージの賛成派と反対派で分断が進んでいく。ローン議員は大統領選に出馬を決め、パージの是非を問う大統領選が幕を開けるが、そこへ新たなパージ期間が開始される。警察も病院も機能しないパージの夜、暗殺の標的となったローンと、彼女を護衛するレオは、生き延びるために奮闘する。
というお話です。
前２作により、アメリカ政府のパージ法が成功し、犯罪の抑制につながっていて、普段は安全な国となったアメリカですが、ある女性議員・ローンが立ち上がり、パージ法は反対だという政策を立ち上げ、大統領選に出馬をします。パージ法は、裕福な人間ばかりが十分な準備もをして、貧困層の住民を合法的に殺す為の法律であることが既に判って来ていて、ローンは平等な社会を目指す為に反対したんです。
賛成派と反対派での抗争が始まり、ついにパージの夜を迎えます。政府は、平等をアピールするために、今回のパージは、金持ちや要人の優遇措置は取らないと決め、ローンは、シェルターに入らずに、自分の家で夜を迎える事になります。彼女の護衛についたレオは、万全の警護プログラムを組むのですが、政府側に買収された警備員の裏切りにより、ローンへのの襲撃が始まります。
レオは、もしもの為にローンを内密に逃がす通路を作っており、そこからローンを連れ出し、狂気する街を逃げ回ります。途中、スーパー経営者の男たちに出会い、一時、スーパーに匿って貰う。その男たちは、パージ時に貧困層の弱者を守る団体の女性の知り合いであり、彼女に連絡を取って、その団体の隠れ家にローンとレオを連れて行く。
その団体はパージ法の消滅をさせる為に動いていて、ローンの敵である賛成派の候補者を殺そうと画策していました。ローンは、殺してしまったら、敵が殉教者となり、祭り上げられてしまうので殺してはいけないと彼らを説得するのですが、そんな事をしている間に、政府軍に攻め込まれて、ローンは捕まってしまいます。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。
これ、久しぶりに観た気がします。実は、最初の作品は観ているのですが、２作目を観ていません。だって、上映館が少なすぎて、観に行けなかったんですもん。今回は、イタリア映画祭の開催中に、空いた時間で観てみました。
やっぱり面白いけど、どう考えても、この法律で治安が良くなるとは思えないんですが、どう思いますか？私なら、パージ法で殺人の楽しみを覚えてしまったら、日常生活の中でムカつくことがあったら、直ぐに殺したくなっちゃうだろうから、抑制出来なくなると思うんですよね。１年待って、パージの日に殺せば良いじゃんって思う方もいらっしゃるかも知れませんが、その日にソイツを見つけられなかったらダメな訳でしょ。それなら、前々からそいつを監禁するとかして、パージの日に殺すとか、既に殺しておいて、その日に捨てるとか、とにかく、犯罪が減るハズは無いと思うんです。だって、殺すことに慣れちゃう訳ですから。
だから、この犯罪率が０に近いとか言われても、嘘ばっかりと思ってしまう。まぁ、映画だから、良いんだけど、これは反対するでしょ。当たり前ですよね。変な宗教の神父が大統領選の相手でしたが、こんなカルト的な人が大統領候補だなんて、全くもって、信じられないと思いました。やっぱり、宗教は怖いっす。宗教を信じることは悪いとは言いませんが、度を超すと問題だと思いました。
そうそう、スーパーで万引きして怒られた高校生女子が、パージの日に、スーパーに襲撃しに来るんだけど、あまりに狂っていて、怖かったです。このシチュエーションを観るだけでも、このパージ法は間違っていると思ったのよね。だって、両親を殺してきたとか言ってたんですよ。そしたら、これからどうやって生活をして行くのかしら。まだ高校生なのに、今までの生活は出来ないでしょ。なんか、酷かったなぁ。
という訳で、考えさせられながらも、楽しんだ私でした。私は、この映画、お薦めしたいと思います。恐いけど、このシリーズ、面白いです。既に４作目の制作も発表されているから、なんか、”ソウ”っぽくなって行きそうですね。その内、映画館では上映出来なくて、ＤＶＤスルーになりそうだけど、観て行きたいと思っています。既に、上映は終わっているようなので、ぜひ、ＤＶＤで観てみてください。
ぜひ、楽しんでくださいね。
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