「無限の住人」これはダメじゃない?だって違和感があり過ぎるもの。何とかならなかったのかな。 | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「無限の住人」を観てきました。

ストーリーは、
伝説の人斬り・万次は、妹の命を奪われて生きる意味を見失った時、謎の老婆によって無理やり永遠の命を与えられ、死にたくても死ねない「無限の体」になってしまう。そんな永遠の時間を孤独に生き続けるだけの日々を送っていた万次の前に、剣客集団・逸刀流に両親を殺された少女・浅野凛が現われ、仇討ちの助っ人を依頼する。凛の姿に亡き妹の面影を重ねた万次は、用心棒として凛を守ることを決意し、凄絶な戦いに身を投じていく。
というお話です。

 

 

自分が勤めていた旗本を切り殺し、御尋ね者になった万次。追ってきた賞金稼ぎに妹を殺され、生きる意味を失くした時、”八百比丘尼”に出会い、身体に血仙蟲を埋め込まれ、切られても身体が再生されるようになり、不死身となってしまう。

 

それから長い年月が経ち、ある道場に剣客集団・逸刀流が押井ッてくる。逸刀流は、自分たち以外の流派を認めず、自分たちの仲間となるか、潰されるか選べと言い放ち、その道場主は殺され、妻は慰み者となってしまう。一人残った娘は両親の仇を撃つべく、逸刀流の行方を追っていると、そこへ”八百比丘尼”が現れ、仇を打ちたければ、用心棒を雇うが良いと万次を紹介する。

 

 

万次を見つけ、用心棒になって欲しいと願う娘・凛は、実は万次の殺された妹そっくりだった。その願いを聞き入れ、用心棒となった万次は、逸刀流の党首・天津景久を凛と共にさがすことになるが、天津に行き着く前に、何人もの逸刀流の剣士が立ちはだかり、その度に、沢山の傷を負いながらも、相手を倒し、天津に近づいて行く。

 

ある時、逸刀流を幕府がお抱えにするとの話が持ち上がるが、何故か幕府は裏から逸刀流を倒す刺客も使っていた。万次たちに協力して逸刀流を倒さないかと持ち掛ける刺客の尸良でしたが、万次はそれを跳ねつけ、凛の復讐を成すべく、天津を探します。そして・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

 

うーん、これ、原作とは違いますよね。人体実験も無いし、尸良も立場が違うような・・・。まぁ、原作と同じように作れとは言いませんが、それが面白くなっていれば良いのですが、話しとして、とっても薄くなってしまっているのが残念です。復讐がベースになっているお話ですが、誰もが誰かを恨んでおり自分本位の考えで動いているからこそ、誰も正しくないというのが大切であり、それが描き切れていないと思うんです。

 

 

それと、時代劇の雰囲気が壊れていて、受け入れがたかったかな。言葉遣いは、まぁ仕方ないとしても、基本は押さえて欲しかった。その万次のドラえもんのポケットらしき着物は何なんでしょ。いくらでも武器が出てくるって、漫画なら良いけど、実写映画にするならあり得ないでしょ。まして、あんな切り方で人は死なないって。木村さん、酷かったっすね。

 

 

万次が100人切りと言われていながら、弱いと言うのは描かれていたかな。これ、強かったらダメなんです。弱いから不死身なのよ。天津はマジで強いから生きていると言う事じゃないと、面白くないんですよねぇ。毎度痛がってくれるのは、原作通りかな。これ、大切ですから。

 

それから、申し訳ないが、やっぱり万次じゃなくて木村拓哉なんですよ。その話し方、変えられませんかね。役によって、声が低いとかゆっくりだとか、間を持たすとかあるでしょ。毎度同じやり方じゃ、それ、誰もが飽きるでしょ。私は、またですかと思いました。

 

 

万次のキャラクターから行くと、もっと低い声で、かすれていて欲しい。細マッチョじゃなく、筋肉質な男じゃないと、100人切りは無理ですもん、声も身体に合わせないとね。それに木村さんだと綺麗過ぎるんですよ。万次は汚く無いとなぁ。臭ってきそうじゃないと、不死身で何百年も生きるっていうのが身体から発せられないでしょ。不死身ゆえのささくれた心や考え方、そして汚れた身体、歪んだ気持ちが汚れた身体から出て来て欲しい。

 

映画館も、実は空いていました。これを観る前に「帝一」を観たから、その差が歴然としていて、ま、仕方ないよなぁと。皆さん、面白い映画を本当に良く判っていらっしゃる。「帝一」は一杯でしたもん。

 

 

私は、まぁ、この作品、お薦めしても良いかなぁくらいですかね。それほど面白いとは言えないけど、まぁ、原作が有名だし、福士くんの天津は美しいので、それだけ観るなら良いかなぁと。着物の色は時代劇に合って無かったけど、許します。とりあえず、気になったら観てみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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