「こどもつかい」怖さはMAXでは無いけど、話としては良く練れていると思いました。

「こどもつかい」を観てきました。

ストーリーは、

とある郊外の街で子どもたちが次々と行方不明になり、さらにその周辺で大人たちが相次いで不審な死を遂げる事件が発生。ネット上では、行方不明になった後に帰ってきた子どもと遭遇した大人が、3日後に謎の死を遂げるという噂がかけめぐっていた。地方新聞の記者・江崎駿也は、事件に興味を抱き真相を追いはじめる。一方、駿也の恋人で保育所に勤める尚美は、ある男の子の母親が夜中になっても迎えに来なかったため、その男の子を預かることに。そこへ事件の鍵を握る謎の男「こどもつかい」が忍び寄り、男の子がいなくなってしまう。

というお話です。

ある街で、子供が行方不明になり、戻って来るのですが、その後、その周りの人間が不審死に見舞われるという事件が起こります。地方新聞の記者である江崎は、その事件の第一発見者である女子高生に聞き込みをしていると、同様の事件がいくつか起きており、「トミーの呪い」と呼ばれているという事を知ります。

同じ頃、江崎と付き合っている尚美は、保母をしている保育園の園児・蓮が、一人で保育園に来たことを不思議に思い、夕方、母親を待っているのですが、迎えに来ない為、蓮を家まで送って行きます。夜遅くなっても母親は帰ってこず、仕方なく、１晩だけ家で預かる事にします。次の日、子供を勝手に家に泊めたことで先輩に怒られ、へこんでいる所へ警察が訪ねてきて、蓮の母親が家の中で死んでいたことを告げます。

蓮は、母親が見つかるまで、尚美が自分の母親になってくれるという約束を守ってくれると思っており、尚美が母親が亡くなったから施設に行くのよと話すと、約束を破るんだねと言って、尚美をにらみ返し、施設に連れて行かれます。

江崎は尚美の話を聞き、自分の先輩も同じような状況で今朝亡くなったという知らせを受けて、もしかしたら尚美も蓮との約束を破ったせいで３日後に殺されるかもと思い、その子供たちが呟いていた「カンクローさんカンクローさん～」という歌にある「かみのごサーカス」という言葉から三重県の上之郷に辿り着きます。

上之郷に着き、サーカスがやってきて子供たちが亡くなったという事件を調べ、サーカスを町に招いた社長の息子に辿り着きます。既に老人になっていた彼は、サーカスで腹話術をしていたトミーという外国人の話をし、そのトミーと子供７人が、サーカスの火事で亡くなった事を話します。

トミーが操っていた人形がカギになるかも知れないと、江崎は思い当たる場所を探す為に、また街へ戻って来るのですが･･･。後は、映画を観て下さいね。

清水監督作品なので、「呪怨」バリの恐怖があるかと思ったけど、あの恐さには、全然及びませんでした。でもね、思っていたよりも面白かったと思います。実は、ジャニーズの滝沢さんが主演と聞き、子供だましの酷いアイドル映画かなぁと心配していたんです。

滝沢さん、こういうファンタジー系というか、架空の人物役は合いますね。驚きました。サラリーマンとかは合わないと思ったけど、今回はピッタリ。顔が整っているから、怖ろしい怪人的なものは似合うんです。ましてマントを翻らせて魔王っぽくてカッコ良かったです。彼は「オペラ座の怪人」とかをやったら良いんじゃないかしら。悪いけど、それ程、演技力がある訳では無いように思うので、こういう怪人や悪魔、執事などなど、表情を極力抑えた役がピッタリ。やって欲しいなぁ。

子供たちが白目でじーッと見てくるのが怖かったです。シチュエーションは、別に恐怖は無いんだけど、あの子供の見つめる眼の恐さって、伽椰子に匹敵するよね。伽椰子もペタペタはって来るのが嫌だったけど、俊雄のじーッと立っている姿って嫌だったでしょ。あれと同じような破壊力があると思いました。ま、服着てるし、可愛いから、俊雄よりマシだったけどね。

内容ですが、このトミーの人形、あったらイイね。子供を虐待したら、その人形が復讐してくれるんでしょ。それ是非やって欲しい。だって、外からじゃ見つけてあげられないことが多いから、もし子供がイヤだと思ったら、助けてくれるヒーローじゃないですか。

子供を虐待した奴には、同じ事をしてやれば良いと思うんです。タバコを押し付けたなら押し付け返してやれば良いし、熱湯をかけたなら、かけ返してやれば良い。そういうダークヒーローって、必要なんです。でもね、殺しちゃうとその後の親権とか、お金の事とかが面倒だから、脅して奴隷のように働かせるのが一番だと思うけど。そんなシツケをしてくれる仕事人みたいな人が出てくると良いね。子供からの仕事しか受け付けない仕事人。出世払いで料金を貰えば良いんだから、絶対に喰いっぱぐれないと思うぞ。

私は、この映画、お薦めしたいと思います。思ったよりも楽しめました。何が良いって、子供の主張を全面に押し出した内容で、親が憎くて呪うけど、やっぱり母親が恋しいっていう子供の相反した気持ちも描いていて、良いと思いました。ぜひ、観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

・こどもつかい|映画情報のぴあ映画生活

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