「東京喰種 トーキョーグール」喰い足りない、まだ喰い足りない!もっと観たいよぉっ! | ゆきがめのシネマ。劇場に映画を観に行こっ!!

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観てきた映画、全部、語っちゃいます!ほとんど1日に1本は観ているかな。映画祭も大好きで色々な映画祭に参加してみてます。最近は、演劇も好きで、良く観に行っていますよ。お気軽にコメントしてください。
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「東京喰種 トーキョーグール」のジャパンプレミア試写会に行ってきました。今回、"Ameba Meister"のサイトのプレゼントに当選いたしまして、行かせて頂きました。

 

ストーリーは、

人間社会に紛れ込んで人を喰らう怪人「喰種(グール)」たちがはびこる東京。事故で重傷を負った青年カネキは、一緒にいた喰種の少女リゼの臓器を移植されたことで半喰種になってしまう。人間でありながら人を食べることでしか生きられなくなったカネキは、人間と喰種の狭間で苦悩しながらも、喰種を駆逐しようとする人間たちとの戦いに巻き込まれていく。

というお話です。

 

 

原作を読んでいる方には解ると思いますが、映画の内容は、原作で言うと1巻から3巻です。一応、原作を読んでいなくても解るように作られていて、本当に東京喰種の序章というか、導入部という感じですかね。ここからどんどん盛り上がって行くという所です。

 

人間社会に人を喰べる「喰種(グール)」が潜む東京。大学生の金木研は友人の永近英良と、大学近くの喫茶店アンティークに入り浸っていた。何故なら、金木が気になっている女性・神代利世に会えるから。何とか彼女に話しかけて、デートに誘いたいと思っているんです。そしてヒデとじゃれていたカネキは、リセに話しかけるきっかけをつかみ、デートに誘う事に成功します。

 

 

カネキは、タイプだし趣味も合うリセとのデートに大喜びで、夜、彼女を送って行く道でリセに迫られ、ボーっとしていると、リセに肩を噛まれます。豹変するリセは喰種で、カネキを捕食しようとするのですが、そこへ上から鉄骨が何本も落ちてきて、リセを潰してしまいます。既にリセに殺す一歩手前までされていたカネキもそのまま死んでしまうかに思われたのですが・・・。

 

目が覚めたカネキは病院のベッドに居て、重傷のカネキに、既に死んでいたリセの内臓移植をして生き長らえさせたというんです。無事に回復して家に帰って来たカネキでしたが、何を食べても美味しく無く、食事が出来なくなり、無理矢理口に入れると吐いてしまうほどです。心配するヒデをよそに、自分が人の匂いに反応し飢えている事に気が付きます。

 

 

ある場所で喰種が食事をしている場面に遭遇し、そこで出会った喫茶アンティークの店員トーカと店長に連れられて、自分が半分喰種になってしまった事と、喰種の食事は人間だという事を改めて指摘され、肉を勧められます。喰種としての食事はしたくないと拒むカネキはコーヒーのみで、体力はどんどん落ちてしまいます。

 

喰種を追うCCG(喰種捜査官)達は、仲の良い親子・リョーコさんと雛実さんを殺す為に追ってきます。見つかってしまった二人は、捜査官の亜門と真戸に襲われ、母親は殺され、雛実だけカネキに助け出されます。カネキは食事をしないので、喰種としての力を持てず、弱い人間のままなので母親を助ける事が出来なかったんです。後悔したカネキは、トーカに格闘のやり方を教わり、少しでも大切な人を助けられるように訓練を重ねます。

 

 

そして、一人になった雛実の所に、亜門と真戸が・・・。後は、映画を観て下さいね。

 

原作は"re"まで全て読んでおります。有馬さんのファンなのですが、今回は出てきませんね。出来たら有馬さんまで進んで欲しいものです。今回の作品は、思っていたよりも少ない範囲の実写化でした。確かに、あのてんこ盛りの内容を簡単に1本にまとめられる訳が無いとは思っていましたが、それにしても、もう少し先まで観たかったな。

 

 

内容に関してですが、とりあえず、原作を読んでいなくても理解出来るとは思いますが、"赫子(カグネ)"とかクインケの詳しい説明がほとんど無く、原作を読んでいない人は訳が分からなかったのではないかと思いました。Rc細胞が変化して赫子になっているとか、色々な使い方がある事も解らず、クインケが赫子から作られているというのも、ほとんど説明が無かったような・・・。うーん、そこら辺りは、やっぱり理解させてあげて欲しいな。

 

カネキが喰種になってしまい、肉を口にして変貌する姿などが、真に迫っていて凄く良かったです。窪田さん凄かったですね。他も凄いんですけど、特にあの演技はスゴイと思いました。喰種と人間の間を行き来する精神状態を見事に演じていたと思います。でも凄かっただけにグロくて怖かった。原作を読んでいた時よりも、人間を喰べるという実感が湧いて、マジで恐ろしく感じました。

 

 

この東京喰種というお話ですが、凄く深いんですよね。戦争になった時に、どちらの血も持っていたらどうするのかって話なんです。今、自分の周りに居る人を守りたいから戦うしかないでしょ。たとえ、半分、敵の血が入っていようと、今の自分の気持ちで戦うしかない。たとえ、自分の血の繋がった人が敵に居ようと、決めるしかないんです。でもね、どちらの人間にも家族が居て、大切な人が居て、誰もが守りたいから戦っているんです。どちらも正しいし、どちらも間違っている。誰が正しいなんて誰も言えない。だからこそ、自分の信じるもの、自分の好きなものの為に戦うと決意するしかないんです。

 

生半可にどっちつかずだったら、周りを惑わすし悲劇を拡大するだけ。その人間の決意のようなものが描かれているんです。何でもそうでしょ。仲間の為に仕事をするか家族の為に家に帰るか、それも選択だし、いつも私たちは選択をしているんです。でも一つだけ大切なのは、選択をするなら、最後まで責任を取る事。自分のケツは自分で拭くこと。それが人間ってもんです。それを教えてくれているのがこのお話だと思うのよね。

 

 

何と言うか、やっぱり喰い足りないっす。マジで喰い足りないっす。もっと観たい!もっともっと先が観たい!これから面白くなって行くんじゃないですか。まぁ、先に行くにつれ、変態キャラが増えるのですが、きっと合うキャストが見つかりますよ。ぜひ、もっと先を作って欲しいです。早く作らないと、キャラ達の年齢が合わなくなるからねぇ。まぁ、役者を替えても特殊なキャラ達なので、特徴を出しやすいと思うので、大丈夫とは思いますが。

 

 

そうそう、舞台挨拶で大泉さんの"真戸呉緒”のキャラが酷いとの話題が出ましたが、いやいや、大泉さん、真戸になってましたよ。あの不気味な雰囲気は出ていたと思います。指輪の理由が先で判ってくるので楽しみです。

 

カネキと亜門のバトルシーンは、赫子とクインケのぶつかり合いが良く表されていて楽しめました。アクション、イイですね。出来れば、もっと寄りで観たかったな。結構、引きでの映像が多くて、引きと寄せのバランスが派手だと、アクションも派手に見えるので、もっとハリウッドばりに見えたのではないかと思いました。ま、それは次回ですかね。

 

 

私は、この作品、超!お薦めしたいと思います。私は原作ファンですので、実写になっただけでも嬉しいのですが、全く作品を知らない方でも、ある程度は楽しめます。でも、出来れば原作を読んで欲しいな。そうそう、でも、実写になっているので、結構、グロいです。絵で描かれるよりも、やっぱり生々しいと思いました。東京喰種なので、当たり前なんですけどね。でも、一応、覚悟してください。ぜひ観に行ってみてください。
ぜひ、楽しんできてくださいね。

 

 

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