受け入れられなかった硬派ドラマ「官僚たちの夏」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今クールの連続ドラマがスタートする前、期待度ランキングで1位にしたのが、この作品でした…





ですから視聴率がどうあれ、最後まで見続けようと思い、その通り見終えました…。






TBS 日曜21時
「官僚たちの夏」最終回


主演・佐藤浩市
脚本・橋本裕志
演出・平野俊一





最終回は、炭鉱事故の事故対応の無理がたたった鮎川(高橋克実)が無念の病死。





その遺志に応えた、片山(高橋克典)や庭野(堺雅人)の努力で繊維業界は化学繊維製品の輸出で景気を取り戻します…






しかし、
小笠原に次いで沖縄も何とかアメリカから返還したい須藤総理(長塚京三)は、






アメリカが突きつけてきた交換条件の化学繊維製品の輸出制限をのんでしまうんです…





かつては風越(佐藤浩市)と同じ考えでいた須藤なのに、政治家としての面子が優先してしまうんですね…






かといって、沖縄返還も大切な問題ですからね…






悪いのは勝手にベトナム戦争に首突っ込んで、自分の国の経済が悪化したのを…





努力もせず他の国のせいにしているアメリカなんですが…
(`・ω´・)b





対立する意見のどちらが間違ってるわけでもない、難しさが見ていてやりきれず、ズシッと重いものを残すんですね…






それがずっとこのドラマには、ついて回ったように思います…






【総評】
恐らく
この原作で、
このキャストで、
テレビ朝日かフジテレビで、
2夜連続のスペシャルドラマとかで放送すれば…





ここまでひどい視聴率にはならなかったように思います!





なぜ、ここまで視聴率が悪かったのか、私なりに考えてみました…
( ̄▽ ̄)b





1 女性視聴者にとって魅力無し…

佐藤浩市にしても、
堺雅人にしても、
船越英一郎にしても、
高橋克典にしても、
それぞれ30~50代の女性ファンを、しっかりつかんでいる人たちです…






ただし、恐らく初回を見てあまりに男くさく、歴史とか経済とか女性が苦手な分野目白押しの内容に…






これはちょっと難しいわ…って感じで敬遠してしまったようです…






そうなると夫婦や家族で見てる場合、チャンネル権は奥さんか子供になり…





やっぱり「行列」を見ようってことになってしまったのでは…と推測します





2 官僚=悪のイメージ

最近の官僚というと…
政治家をないがしろにした官僚支配やら…
天下りやら…
業者との癒着やら…


って完全に悪者のイメージですよね…





いくら、このドラマに登場する官僚たちは、国民のため命を削ってまで頑張っても…






そのイメージが視聴率に悪影響を及ぼしたのは、間違いないと思います…






3 実話ベースゆえの割り切れなさ

最終回でもそうでしたが、多少の脚色はあるとはいえ、歴史的事実を扱っているため…






勧善懲悪で割り切れることがなくて、どちらが悪いわけでもないんです…





国際通商派の玉木や片山の言い分も、日本に良かれと思ってなので…悪いわけではないわけですよね…






そのへんが見ていて、何とも重苦しい感じで…





明日から仕事って日曜の夜に見るには、ツラい感じだったんですね…






それも大きかったと思います…





キャストは皆しっかり演じていただけに、残念な作品です!!
( ̄▽ ̄)b