コンプレックスって人の心を歪めてしまうものですね…
千恵子先生(樋口可南子)はセイラの母薫子(黒川智花)のことを大好きで大嫌いだったんですね…
彼女のようになりたくてもなれなかったコンプレックスが、本来優しく穏やかな性格を歪めてしまったんです…
TBS 土曜19時56分
「小公女セイラ」第9話
主演―志田未来
脚本―岡田惠和
演出―吉田秋生
銀行からも融資してもらえなくなりそうで、学院の苦しい経営が憂鬱な千恵子先生。
それなのに相変わらずのんきな笑美子先生(斉藤由貴)にいらだつ会話は、いつも通り面白かったですね…
この二人のやりとりが見たくて私めは見ているようなもんですが…
「(あなたを)殺していいですか?」
「まだお嫁にも行ってないのに~」
「あなたはまだあきらめてないんですか?」
とか、
「あなたはいつもそれを言ってほしくないという時に、その話をしますね…」
とか、
樋口、斉藤コンビの絶妙な間のボケツッコミのやりとりが、何とも言えず良いんです…
(最初の頃あった笑美子が部屋で酔っぱらって千恵子の文句を言うシーンが最近無いのが残念でなりません…)
でもって今回は、セイラ(志田未来)とカイト(林遣都)に自分の許可なく宿題を出した亜蘭先生(田辺誠一)を責めると…
実は亜蘭先生は少年の頃、千恵子先生に優しくしてもらい、千恵子先生が初恋の人だったと告白されるんです…
そして、薫子のことを大好きで大嫌いな友達だと言っていたことも…
セイラが薫子の娘と知った亜蘭は、セイラは薫子じゃない…と千恵子先生の痛いところを突いてしまいます…
涙を流す千恵子…
学院を守るため、結婚して子供を生むことなく、厳しい教育者であり続けた千恵子、自分の道は間違ってなかったとは思っていても、心のどこかでは薫子の言っていたような生き方にも憧れていたんでしょうね…
でもそれを認めるのは、今の自分の否定になる…冷淡に蘭亜先生をクビにするのでした…
(今回の樋口可南子の演技はさすが!って感じで見ごたえがありました!)
同じことは真里亜(小島藤子)にも言えて、セイラのようになりたいと内心思いながらも素直になれず嫌ってしまうんです…
いよいよ次回は最終回、セイラに救いの手がのびるようです…
隣に住み、セイラの父の知人でもあったらしい栗栖(要潤)が助けてくれるんでしょうね…
要潤ってこういうお坊っちゃま役、似合ってますよね…
今回の評価は…
セイラもやっと自分が正しいと思うことを言うと、人をムカつかせることに気づいたようですね…
良かった、良かった…