うーん感動的な回になるはずなのに、脚本が良くないから感動が薄くなってしまう…残念な回でしたね。
TBS 金曜22時
「ヤマトナデシコ七変化」第8話
主演―亀梨和也
脚本―篠崎絵里子
演出―石井康晴
今回は恭平(亀梨和也)の話にしぼりこんだ方が良かったと私めは思います!
蘭丸(宮尾俊太郎)の婚約者(浅見れいな)との話は、どうでもいいっていうか…
別の回にまとめてやれば…って感じで。
前半は菜の花がやけに美しい勇気の出る丘でのスナコとのシーンや、勇気を出して恭平が家に行くシーン以外は…
薄っぺらな軽いシーンが多くて、
コンプレックスとか軽々しく口にするようなシーンとか…
他に書きようはないのか…くらい稚拙なセリフのオンパレードで…
この脚本家には自分の書いているドラマと、「コード・ブルー」や「曲げられない女」を見比べて、いかに自分の脚本がダメか知って欲しいくらいです。
このドラマに出てくる人物たちの悩みなんか、どうしても薄っぺらなものにしか思えないんです。
ところが今回、恭平のくだりは、恭平の追っかけたちの電話攻撃やら自宅押し掛けで精神的に母(麻生祐未)が病んでしまったため、家を出ざるを得なかった事情がよくわかり…
そんな母とまた話せるようになり、下宿に招いてかつて作ってくれたエビフライを自分で作ってふるまおうとしたのに…
勇気の出る丘の話をしたら、母の様子が急変。ツラいあの頃を思い出してしまい…
なんでそんなことを言うの!!
あんたなんか産まなきゃ良かった!!
と言われてしまいます…
せっかく作ったエビフライは床に放り出されて…
なんてショックな…
(+_+)
父親からもう母には会わないでくれ…との電話。
仲間がいるから大丈夫だとは言うものの、切ったあと号泣ですよ…
無理もありません…
この一連のシーン、麻生の母も迫真の演技だったし、亀梨もよく頑張ってて…
演出にも気合いが入ってましたが…
他のシーンとあまりにトーンが違いすぎて、浮いてしまいました…
ここに至る積み重ねがヘタなので、グッとくる度合いが薄まってしまいました。
亀梨という人は、能天気な役より悲しい過去を背負って生きてる…的な役の方が合ってると私めは思っているので…今回の恭平という役の設定も決して悪くはないんですがね…
脚本によってこうもダメになるかの良い例だと思います。
それを直せないプロデューサーもディレクターも悪いんですがね…
今出ている日経エンターテイメントで、「JIN」の石丸P、平川D、脚本森下のトリオの対談記事が載ってますが、名作というのはどう生み出されるかが良くわかります。
今回の評価は…
しかし、蘭丸役の宮尾俊太郎がカッコつけるたび、寒い感じがするのは私めだけでしょうか?
優秀なバレエダンサーなんだそうですが、明らかにミスキャストでしたね…
( ̄▽ ̄)b