ホントにね~
最初からこういう風に、
弱者を救うため、世間にはびこる悪に立ち向かう行政書士の戦いを、「普通に」描いてくれてたら……
あんな視聴率にあえぐことは無かったはずなのに…
最終回を見て改めて、そう思わずにはいられませんでした。
(`・ω´・)b
TBS 日曜21時
「特上カバチ!!」最終回
主演―櫻井翔、堀北真希
脚本―西荻弓絵
演出―加藤新
最終回の敵は田村(櫻井翔)の実父鷲塚弁護士(竜雷太)。前回の大河内(江波杏子)との戦いはあれっきりで、今回はまた別の話。
多重債務にあえぐ居酒屋の主人(中村靖日)は債務整理の相談をしに行った救済センターで犬神弁護士(坂口憲二)を紹介され、犬神の口座に返済をするも取り立てはやまず…
実はセンターぐるみグルになってる提携弁護士だとわかるのです…
依頼を受けた田村は、犬神が憎むべき鷲塚の腹心と知って更に奮起。
妻も入院し、お金が少しでも返ってくるように穏便に示談にしてくれれば…と言う居酒屋の意をくんで…
田村の名で綱紀委員会に犬神たちの不正を告発し、調査を促したり…
(ここで大野くんが登場…一番若造っぽいのに一番偉そうで、キレ者な感じに見せているのが、ちょっと笑えました…失礼)
行政書士には手出しできないので、検備沢弁護士(浅野ゆう子)に協力を依頼。不正の証拠をつかみ刑事告発してもらうのです…
非弁行為で大野事務所を訴え、つぶすぞと脅す鷲塚。しかし、大先生(中村雅俊)は重森(遠藤憲一)、栄田(高橋克実)を引き連れ、乗り込んできて…
潰したければ、どうぞ潰して結構!ただし、刺し違える覚悟でしつこく鷲塚を潰しにかかるぞ!!と居直ってみせます。
検備沢も犬神告発の報告に来て、遂に鷲塚もギブアップ。犬神を見捨てて示談に応じます。
法律家として権力と金を手に入れるため、汚い手段を使ってきた父への怒りをぶちまけるところとか、
櫻井の熱き正義漢ぶりは良かったですね…
美寿々(堀北真希)も弁護士にならず事務所に戻ってきて、ラストにはちゃっかりキス。
見ごたえのある最終回ではありました…
あごヒゲ生やして悪役をやった坂口憲二が気の毒ではありましたがね…
【総評】
「JIN」でこの枠でも作品次第で「行列…」に勝つことだってできるんだってことを証明したにも関わらず…
そんな視聴者に冷水をぶっかけるような…ヘンなクイズやハデな文字スーパー。
何じゃこりゃ!?って視聴者はあっさり逃げてしまいました…
「特上カバチ!!」ってタイトルも良くなかったと私めは思います。マンガの原作でそのまま同じタイトルでいく必要はもうないのでは?
もっと内容がわかるタイトルにしても良かったはず…
櫻井くんはダメキャラを熱演しましたが、やはり頭のいい優等生イメージの強い人なので、時々ムリを感じました。
堀北真希は新境地のやり手のクールキャラ。最初はタバコを吸う姿とか違和感がありましたが、回を追ってはまってきました。
周りの脇も悪くなかっただけに、つくづく最初から普通にやっていてくれたら…と悔やまれます。
シリーズ化だってできたでしょうに…。