罪深いはずなのに…「八日目の蝉」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今クール、同じように女性が幼い女の子を連れて逃げる作品が2つあり、どちらも良質なのですが…





片や「MOTHER」は、誘拐した理由は、母親やその恋人に虐待されている女の子が不憫だったから…





しかし、この作品は…





NHK 火曜22時
「八日目の蝉」第4話



主演―檀れい
脚本―浅野妙子
演出―藤尾誠





ヒロイン希和子(檀れい)が誘拐したのは、不倫相手の家に生まれたばかりの赤ちゃん。自分は子供を堕ろしたのに…っていう腹いせみたいな理由。





明らかに罪深いことをしてしまったわけです。
赤ちゃんを奪われた母親の身になってみればね~





なので身勝手なヒロインに感情移入しにくいかといえば…





そうでもないのが、このドラマの不思議なところ…





演じる檀れいの清らかなたたずまいと一途さが、この逃避行を見届けたい気にさせるんです。





毎回、現在大人になった薫(北乃きい)が出てきて、二人は引き裂かれたというのが分かった上で見ているからというせいもあるでしょうね。





浅野妙子の脚本のうまさなのか、つい引き込まれてしまいます。





あと行く先々で出てくるキャストがいいですね。





今回はエンゼルの家で親しくなった久美(坂井真紀)の実家に身を寄せ、娘の帰ってくるのを待つ母親(吉行和子)に優しくされます。




吉行さんが慈愛に満ちた演技を見せてくれましたね。




あと、ぶっきらぼうだが優しい漁師の文治役の岸谷五朗。子供を喪って妻と別れた男の寂しさを抑えた演技で見せていました。最近この人はニュアンスのある演技をするようになって、うまく見せようという鼻につく感じがなくなりましたね。





罪深いことしたのに、恋なんかしてる場合じゃない…ってところですが、





こんな男にふと頼りたくなる気になる希和子の心も理解できるな…って感じでした。





今回の評価は…7




いよいよ次回は引き裂かれてしまうようです…
感動できそうですよ!
(^-^)b