前回はイマイチの回でガッカリしましたが、今回はまた見ごたえのある内容に戻り、ホっとしました…
日本テレビ 土曜21時
「怪物くん」第7話
主演―大野智
脚本―西田征史
演出―狩山俊輔
今回のテーマは「記憶」。
最後の試練として怪物ランドに戻れるかわりに、人間界での記憶を失う…と大王(鹿賀丈史)に言われた怪物くん(大野智)が、
ウタコ(川島海荷)やヒロシ(濱田龍臣)との思い出を忘れたくないと気づくまでの話。
そこに、デモリーナ(稲森いずみ)とデモキン(松岡昌宏)をからめて、ムダなく充実していました。
いくら記憶を失っているとはいえ、悪魔族の王子であるデモキンが、記憶を失う苦しみを怪物くんに訴え諭すという皮肉な展開のシーンもあり…
デモキンを元の姿に戻したくなくなるデモリーナの心の葛藤も描かれました。
このドラマ、演者の充実もさることながら、西田の脚本の良さによるところも大きいと、今回つくづく感心しました。
そしてキャストの方も…
いつもながらの大野の絶妙ななりきりぶり…
怪物ランドに戻る直前で、引き返し、ウタコたちの所へ向かうシーンは感動的でした。
八嶋智人、上島竜兵の絶妙なアシストぶりも、すっかり自然体の域に達し、回を重ねて素晴らしいものになっています。
今回感心したのは、チェ・ホンマンも表情だけで、なかなかいい演技をしているということ。
3人の配役はベストでしたね!
加えて、人間界に来たデモキンとデモリーナを稲森、松岡がしっかり演じていて…特にデモリーナの心の葛藤を稲森が巧みに演じてました。
デモリーナの意に反して、復活してしまったデモキン。デモリーナはどうなるのでしょう。
あと2回で終わってしまうのが惜しいドラマです。
なかなかそう思えるドラマってありませんからね。
今回の評価は…
小ネタですが、「こりゃマズイねぇ~」のお巡りさん(三宅弘城)とのシーンが好きです。
今回わざと捕まるのは笑えましたね…(笑)