第2部の後半は龍馬が大した人間じゃなく見えていくようで、作品的にパワーが衰えていましたが…
武市と以蔵の死でようやくふっきれて、舞台も長崎に移り、新キャストも加わって躍動感のある第3部のスタートとなりました。
NHK 日曜20時
「龍馬伝」第29話
主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―大友啓史
海軍操練所の仲間と長崎へやってきた龍馬。
自分たちにやれることはないかと考えたのが、どこかから船を借りて貿易商をやろうということ。
でも薩摩の西郷(高橋克実)には、たかが脱藩浪士が…と相手にされず…
イギリス人の貿易商グラバーには3千両必要だとふっかけられます。
西郷やグラバーとのやりとりで、ただ熱く語るだけでないふてぶてしさが龍馬に備わり始めているのが進歩でした。
でもまだ行き当たりばったりなところがあって、何の目算もなく勘定が払えるのか心配な丸山一の料亭に乗り込みます。
そこに来てる各藩の者に掛け合おうということなんでしょうが、
そこに津和野藩士と偽っている長州の高杉晋作(伊勢谷友介)がいるわけです。
散切り頭の高杉を演じる伊勢谷、チーフ演出で今回担当の大友ディレクターが、「白洲次郎」でも起用したお気に入りだけあって…
スケールの大きさを感じさせ、シャープでたちまち福山や高橋がかすんでしまいました。
(あんな偶然居合わせるのはできすぎですけどね…)
この伊勢谷の高杉と、長崎奉行(石橋凌)のスパイらしい芸妓お元(蒼井優)の登場で、俄然第3部が楽しみになりました。
石橋や豪商役の本田博太郎、次回出てくる余貴美子らクセ者が続々出て来るのも期待大です。
今回の評価は…
オープニングに明治になってからの佐那さん(貫地谷しほり)が出てきたのは、ちょっと嬉しかったです。
この前、実は佐那は結婚したことがあるとの事実がわかったという新聞記事が載ってましたが、ここでは独身のままってことになってました。
もう本編では出て来ないんでしょうね…