福山らしさの減少…「龍馬伝」第33話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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そもそも福山雅治を龍馬役に起用した意図は、従来の龍馬のイメージ(その最たる例が「JIN」の内野聖陽)をくつがえし…





平凡に見えた男が、さまざまな出会いから、歴史上の人物になっていく過程を描くためだったんですよね…




第3部になっていわゆる歴史の表舞台に出てきた龍馬では、福山らしさがあまり出せていないように思えてなりません…





NHK 日曜20時
「龍馬伝」第33話



主演―福山雅治
脚本―福田靖
演出―大友啓史





薩摩の名義で長州のための軍艦や銃を買う…





そんな大胆な商談をイギリス商人のグラバーに持ちかける龍馬。





ただのホラ吹きにもなりかねないその話を、一筋縄ではいかないグラバーに受け入れさせるのに…
薩摩と長州で幕府を倒し日本を変える!!
…なんて他に漏らされたらヤバいことを軽々しく言ってしまうのは…





龍馬を軽率な人間に見せてしまい、福山の熱演が空々しくさえなってしまう…





テンションの高い演技の時の福山には、どうも無理を感じてなりません…





その後の長次郎(大泉洋)や惣之丞(要潤)らのグラバーとの商談は、グラバーになめられまいと、食い下がる姿が面白く描かれていました。





福山本来の良さが出ていたのは…
隠れキリシタンであるのを隠し、長崎奉行のスパイをしている芸妓お元(蒼井優)とのからみ。





静かなやりとりの中に見せる凄み。お元がキリシタンなのをばらさない替わりに薩長のことも黙っていてくれ…とかけひきするまでの受け身の演技にこそ、福山の良さがあります。





クセの強い役者とからむほど、輝きを放つんですね、福山という人は…





また伊勢谷の高杉とからんで欲しいな…と思ってしまいました。





今回の評価は…7





全体に話がなかなか進まないもどかしさが、視聴率低下の一因かもしれません…