いや~~期待にたがわぬ初回2時間スペシャルでした。
視聴率を先に書いてしまいますと…
23.7%
内容に見合った、こちらも立派な数字です。
(TBSはここぞとばかりに力を入れて宣伝してましたからね…)
とにかく記事を書こうにもいろいろ書きたいくらい、中身の濃い2時間でしたので、まずは前半の方について書きます。
TBS 日曜21時
「JIN-仁-」第1話
主演…大沢たかお
脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗
前半は橘家の話。前シリーズで結納の場から飛び出した咲(綾瀬はるか)は、その後仁友堂で仁(大沢たかお)と2人暮らし。
実家に戻ることは許されない状態です。というのも、先方に恥をかかせた不始末のつけで兄恭太郎(小出恵介)はお役御免になってしまったからです。
傷心の母栄(麻生祐未)は脚気にかかってしまいます。脚気は江戸時代では死に至る病。
食事療法で治るとわかっている仁は、甘い物好きの栄にドーナツを作って食べさせ直そうとします。
家名に泥を塗った以上、もう生きたくはないと治療を拒否し、ドーナツもそれと感づき食べようとしない栄。
麻生祐未がメイクと演技で毅然と演じて見ごたえ十分。
ここで私めを泣かせてくれたのは、現代名子役の1人、伊澤柾樹の喜市少年。
母を辻斬りで喪った喜市は、もう誰も見送りたくない…と諦めかける仁たちを鼓舞し、
毎日、栄のもとに通って、食べてもらえるよう説得を続けます。
障子越しに廊下から訴えかける喜市。
「死んじゃダメです」
「笑える日がきっと来ます」
「でも生きてなければ笑えません…」
という言葉は、
この震災で生きる気力を失いそうな被災者に向けても、勇気づける素晴らしいセリフでした。
喜市少年の純朴でストレートな言葉に、栄は這い出すように座敷から出てきて、食べるのでした。
いや~泣きました。
母が死んだ時に、自分もコロリで死んでいれば良かったんだと言っていた喜市だけに、余計に泣けるんです。
続編の強みですね。
それにしても伊澤くんは今の子供らしからぬスレてなさがホント素晴らしいと改めて感心しました。
明日は残りのエピソードについて書きます。