料理人で教師で…松岡昌宏「高校生レストラン」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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主人公が高校生にプロの料理を教える料理人であると同時に、高校の臨時教師でもあるというのがミソのドラマです。





多くのジャニーズ俳優が主演してきたこの枠でも、最多主演を誇る松岡昌宏が、荒々しさと繊細さを兼ね備えた大人の演技で、初回から安定感を感じさせるスタートでした。





日本テレビ 土曜21時
「高校生レストラン」第1話



主演…松岡昌宏
脚本…吉本昌弘
演出…吉野洋





松岡昌宏というとあの独特の逆立てヘアで怒鳴ってるオラオラ演技をイメージする方が多いと思いますが…




実はその反面、非常にナイーブな面も持っていて、デリケートな演技をする人でもあります。





クドカン脚本による隠れた名作「マンハッタンラブストーリー」の寡黙なマスターなどは、その最たる例で、微妙な表情の変化などでも力を発揮する人であることを証明しました。





…で、今回そんな松岡が演じる役ですが、一人前になるまで故郷には帰らないと大見得きって実家を飛び出し上京。銀座の一流料亭で働くも何らかの理由でクビになり帰郷。





今は役所に勤めている幼なじみ(伊藤英明)の誘いで、町おこしのために役所が開く高校生レストランの指導係になります。





料亭で厳しく仕込まれた経験を生かし、ビシビシ初日から生徒を叱るとたちまち遊び半分だった生徒はやめてしまいます。





この題材が面白いのは、単なる料理人修業ものではなく、相手があくまで高校生で、主人公自体も臨時教師であること。





なので、何かというと学校や役所から文句を言われてしまい、特に高校生レストランに反対な教務主任(板谷由夏)からは手厳しく言われることになるのです。




つまり異色の学園ドラマと言えます。生徒でメインは祖母の店を継ごうと真剣にやっている神木隆之介と、それを慕う後輩の川島海荷。





あと注目していただきたいのは部長役の野村周平。「天使のわけまえ」というドラマで注目したアミューズの新人です。





プライベートでも実際仲がいい松岡と伊藤が丁々発止の熱いやりとりをします。




料理人としてうまくいかなかった苦い経験をにじませながら、限られた日数でいかに高校生たちに料理をしこむのか?





高校生を人寄せパンダくらいにしか思ってない役所の連中に立ち向かうのか?





なかなか面白い展開になりそうです。





私め個人的には松岡の父親で住職役の原田芳雄が、ドラマをグッとひきしめて、流石!と感心しました。





今回の評価は…7