このドラマは女優松嶋菜々子の成長を見守り、ヒット作を与えてきた遊川和彦が、
更に女優としてワンステップ上に行かせるために書いた作品だと私は思っています。
そのために遊川が松嶋に与えた試練が、彼女の魅力の1つでもある笑顔を封印して演じさせる…というものでした。
日本テレビ 水曜22時
「家政婦のミタ」最終回
主演…松嶋菜々子
脚本…遊川和彦
演出…猪股隆一
笑顔を一切見せない家政婦の役を、松嶋菜々子は見事に演じきりました。
無表情でありながら、微妙な目の動きやちょっとした動作、口調の違いで感情を表現したのです。
これまでダメダメ父親だった恵一(長谷川博己)をはじめ、4人のきょうだいや恵一の義父(平泉成)を変えてきたミタは…
一人だけ変わってなかったうらら(相武紗季)に厳しくあたり、うららに自信をつけさせました。
うららが結婚式をドタキャンした相手(勝地涼)が、実は恵一の愛人を寝取って捨てた元部下の結婚相手の元カレで結婚式から略奪する…っていう展開はおまけ的で楽しめました。
恵一がうららを受け入れるかはイマイチ分かりませんでしたね。
そして、別れの近づいた日、最後の業務命令で、ミタは家族一人一人に笑顔を見せます。
ミタが初めて見せてくれた笑顔…子供たちは涙、涙
笑顔で泣かせるという至難な演技、遊川が最後に松嶋に与えた試練です。
松嶋菜々子、見事に期待にこたえ演じきりました。
いろんな思いをこめたその笑顔に私めも泣けました。
最終回はこのシーンに尽きます。
今回の評価は…
総評はまた別の記事で書きます。