番組当初はあまりに好き勝手を言っていて不快さの方が先に立ち、共感できなかった早海家の男たち。
三男馨(中丸雄一)のエピソードをやった回あたりから、それぞれが抱える悩みや葛藤が明確になっていき、
家族がお互い相手を思いやる場面も増えてきて、ほのぼのと心温まるドラマになってきました。
フジテレビ 日曜21時
「早海さんと呼ばれる日」第7話
主演…松下奈緒
脚本…大島里美
演出…城宝秀則
亜季(山口紗弥加)の子供の陽くんは自分の子と知らされた研二(要潤)。
結婚して自分が父親になってもいいと言うのですが、亜季にキッパリと断られてしまいます。
研二は研二の生きる道を見つけて生きるべきと思っている亜季は、ピシャリと断るのです。
亜季は甲子園のヒーローだった研二が好きだったわけではなく、そこに向けて地味な努力を重ねる研二が好きだったんですね。
100点が0点かで考えてしまう研二が、野球ができなくなって100点を取れる場所がなくなり、自分はどうしたらいいか分からなくなっていることが亜季には分かっていて…
研二の母親(古手川祐子)からそんな性格と聞いた優梨子(松下奈緒)がそれを言ったら研二はハッとしてましたね。
今の自分がダメなのは分かってるんだ…っていう研二のセリフが胸に響きました。
亜季に土下座して詫び、孫である陽を見て涙する親父(船越英一郎)も良かったですよね。
回が進むにつれ、親父の良さがどんどん出てきています。
あとは雄三の彼氏問題と、親父の詐欺にひっかかる話、そして異動した恭一(井ノ原快彦)の仕事上のトラブルとかみたいです。
適度に見やすいホームドラマに仕立てたスタッフの力量はなかなかのものだと、感心させられる作品です。
今回の評価は…