なるほど3話連続で描いてきた「ソウルケイジ」で、脚本家が描きたかったのは「父性愛」だったんだと分かりました…
高岡=内藤(石黒賢)、姫川(竹内結子)の父(大和田獏)、日下(遠藤憲一)と3人の父親の思いが伝わる回でした。
フジテレビ 火曜21時
「ストロベリーナイト」最終回
主演…竹内結子
脚本…龍居由佳里
演出…佐藤祐市
とにかく内藤の父性愛はとりわけ強烈ですよね…
自分がひきおこした自動車事故で全身麻痺になった息子に保険金を残すため、自殺した高岡になりかわり…
更に高岡になると、保険金を息子に残すため転落死をした父親に代わり耕介(濱田岳)を息子同然に面倒みてきて…
更に更に保険金工作の共犯戸部(池田鉄洋)が耕介に害を及ぼしそうになるとこれを殺害、高岡として死んだように見せかけようと自分の左手首を切って…(*_*)わざと残し…
ホームレスとなって身を潜めたのでした…
いや~すごいですね…
いくら耕介の父親が死ぬのを引き止められなかったとはいえ…
そこまでするか…って。
この高岡の父性愛と重なりあうように…
暴行された時の姫川の父親の思い…
家庭で息子とうまくいってないらしい日下の父親としての思い…
がからんできました。
特に今回は日下が姫川をうまく援護してくれて…
更にそんな日下を気遣う今泉課長(高嶋政宏)の度量の大きさもうかがえて良かったです。
姫川と菊田(西島秀俊)の微妙な関係や、葉山(小出恵介)の抱えるトラウマ、それになぜか食いつくガンテツ(武田鉄矢)などは…
映画に持ち越しとなるようです。
どうもこういうパターンはよろしくないですね。
ドラマはドラマできっちり一旦終わってくれないと、見続けてきた視聴者に失礼だと思います。
今回の評価は…
姫川のキャラクターに難点はありましたが、脇役たちの好演に支えられ、見ごたえあるドラマだったとは思います。
ただ脚本家によって姫川のキャラクターが微妙にかわったり、無理に1話で終わるのを2話にのばした感じが否めなかったなど、脚本は問題ありでした。