このドラマは木村拓哉のワンマンドラマになってないところが良くて、香里奈もそうですし、今回メインの中井貴一もはまり役で、がっちり支えている感じが作品に厚みを加えています。
今年は中井貴一の当たり年、
「最後から二番めの恋」に始まり、
「平清盛」の忠盛、(「東野圭吾ミステリーズ」のストーリーテラーは残念な感じでしたが)そして今回の役と、
4打数3安打という好成績でした。
フジテレビ 月曜21時
「PRICELESS~あるわけねぇだろ、んなもん~」第4話
主演…木村拓哉
脚本…古家和尚
演出…平野眞
金田一(木村拓哉)を会社から追い出すのに加担した功績で統括本部長に昇進した模合(中井貴一)。
新商品の開発はしないという社長(藤木直人)の方針で、
せっかく榎本(藤ヶ谷太輔)が手がけた携帯炊飯器の制作は中止、受注の下請け会社も切れと命じられます。
せめてもの情けで3000個作れとの無理発注をするのですが…
倒産してホームレスになっている工員たちを金田一が集めてきて、その発注にこたえてみせます。
しかし、そこに金田一がからんでいると知った社長はそれでも下請けを切ろうとします。
その理不尽さについに忍耐をこえた模合は、切られるべきはあなただと社長に大見得を切り、会社をやめてしまいます。
静かに怒りを爆発させる凄みは中井貴一ならではで、金田一が模合を信じるというのがよく分かる演技でした。
いわゆる腹芸ともいうべき役の性根をしっかりつかんだ上で見せる演技ですね。
これができる人はそうはいません。
熟練のなせるわざです。
無職になった模合も転がりこんできて、次回からますます面白くなりそうです。
今回の評価は…
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