自分の弱さから逃げないように…「幽かな彼女」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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いじめられた経験があるのにいじめの側に回ってしまったりさ(山本舞香)は、つい誤って仲間に傷を負わせたら、今度は冷たくされる側に…




なぜ、いじめる側に回ったかが、河合先生(前田敦子)もからめて描かれた回でした。




フジテレビ 火曜22時
「幽かな彼女」第9話


主演…香取慎吾
脚本…古家和尚
演出…白木啓一郎




結局、他人のせいにして自分の弱さから逃げていただけ…っていう話だったわけですね。





りさは、自分をいじめた人間に刃向かうわけではなく、過去の忌まわしい思い出を消したいがために、いじめる側に回った…




それがまたダメになり、ついに意を決して元いた学校へ復讐に行き、河合先生に阻止され、今度は自殺を図る…




自分の弱さから逃げていたのは、自分も同じだと自覚した河合先生は、熱くりさを諭し、思いとどまらせるのでした。




前田敦子が必死の熱演。手放しでほめられる演技ではありませんが、悪ぶってきた河合先生の変化が伝わり、共感はいつになく持てた気はします。




りさとつるんで小夜をいじめてたのに、手のひらを返してりさを責め始めた連中を、クラスの別の子たちが非難するシーンは、




神山(香取慎吾)の努力が報われるいいシーンでした。




自分の死の真相を知ったために地縛霊から浮遊霊になれたアカネ(杏)が、神山につきっきりでアシストできるようになったのも良かったし、




吉岡さん(佐藤二朗)たちの活躍も見られて、良い出来だったと思います。




議員という自分の立場を娘の心より大事にするりさの父親に怒りを爆発させる神山の香取慎吾の迫力も良かったです。




アカネが神山に言った
罰するより正してあげなければ…
という言葉。
それができる教師はなかなかいないんでしょうね。




今の時代の教育の難しさがリアルに伝わります。




今回の評価は…7





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