書けない由樹とまた書くリサ…「ゴーストライター」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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なるほど、こういう展開になるのか!と驚かされました。





リサ(中谷美紀)がまた小説を書き出すのはわかっていましたが、まさかその小説を由樹(水川あさみ)が自分の小説にしてしまうとは…





フジテレビ 火曜21時
「ゴーストライター」第9話

主演…中谷美紀
脚本…橋部敦子
演出…佐藤源太




自分の名前で小説を書き始めた由樹。しかし、本を売るために元ゴーストライターという肩書がいつまでもついて回ります。





ゴーストライターで書いていた頃の作品の方が小説としての出来も良かったし、由樹は新たな小説を生むことが苦しくなっていきます。





自分の理解者だった編集者の小田(三浦翔平)は神崎(田中哲司)にあおられ、売ること重視に変貌していくし、





結婚したと思っていた元カレは結局、結婚してなかったことがわかったり、





由樹は孤独を深め追い込まれていくのです。






一方、リサはリサで母親(江波杏子)との関係が良くなるわけでなく、息子(高杉真宙)も戻ってくるわけでもなく…






書くことは苦しいのではなく、自分は苦しみから逃れるために書いていたのだ…と改めて悟るのです。






ものを生み出す人の苦しみの深さをこんなにもあぶり出した作品ってこれまで無かっなと、脚本の橋部敦子に賛辞を送りたいのと、





中谷美紀の表現力の高さを改めて思い知らされる回でした。





今さら遠野リサの本を出すところもないから、あなたにあげると言わんばかりにデータを由樹に渡すリサ。





それを自分の名前に変えてしまう由樹。魔物にとり憑かれたようなその展開ですが、





丁寧に2人の心理が描かれているので、実に説得力がありました。






最終回はどうなるのでしょうか。楽しみです。







今回の評価は…4









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